展示機の中で自分の中では
最大の目玉だったのがこれ。

航空自衛隊美保基地から
飛来してくれたYS-11。
敗戦後、航空機の製造を
禁止されていた日本が、再び
航空機の製造に復帰を許され、
作られた初の国産旅客機。
「輸送機設計研究会」の
Y(輸送機)、S(設計)と、
選定された機体設計図候補
1番、およびエンジン候補
1番を合わせて「YS-11」…
だから正式な呼び方は
「わいえすいちいち」であり、
「ワイエスジュウイチ」ではない。
50年前の東京オリンピックの
聖火を運んだのも全日空の
YS-11だった。いまや旅客を
運べる仕様で飛行可能なYSは、
航空自衛隊が所有する2機
だけとか…
願わくば飛行耐用時間を
温存してもらって、MRJと
一緒にヘリテイジ・フライトを
してもらうとか、もう一度聖火を
運んでもらうとか…
なにか日本の航空史に最後の
もうひと花を咲かせてもらいたい
機体である。