それは九州から上海へ向かう
A593というルートのこと。
通称「食の街道」と私の仲間内では
呼んでいて、それで「あぁ、A593ね」
と通じてしまうほど有名な航空路。

福岡から南西に180kmほどの
場所にある福江VOR/DMEが起点。
ここを出発すると、まず最初の
ウェイポイント(位置通報点)が
「GOMAR」

…そう、「胡麻」
GOMARを過ぎると

AZUKI POTET ONIKU NIRAT …
もう、食べ物の名前の連続。
途中で PONIK SADLI と普通の(?)
名称が入るが、上海の飛行情報区に
入る境界点が
シメの「LAMEN」(笑)
どこまで本気でつけたのかわからない、
遊び心満点の航空路。日本人じゃないと
この面白さがわからないというのも、
また楽しい。
今回のバンコク行きも、まさにこの
ルートを飛んで大陸に入る経路でした。
ちなみに白い三角形は「非義務位置
通報点」と呼ばれ、管制官から特段の
指示がない限り地点通過を報告する
必要はない。黒い三角形は「義務位置
通報点」と呼ばれ、すべての航空機が
その地点の通過を管制に報告する
必要がある。
A593上では、起点である福江VOR、
韓国の仁川管制との境界であるONIKU、
日本の防空識別圏の境界となるSADLI、
仁川と上海の境界点のLAMENが義務
位置通報点となっています。