夜間機長資格の維持も兼ねて今日は
夕暮れ時から飛べたらなぁ… なんて
考えていたのだが、朝からの予報通り
雷雲が出まくった。
飛行場の西側はべったり。訓練
空域へ出ようにも8km南はレーダーが
真っ赤っ赤。昨日よりも視程は抜けて
いるが、おかげで南の空が真っ黒な
雲に覆われているのがまるわかり。
レーダーを振っても雨域は東京湾まで
伸びている。迂回はできそうにない。
かといって、こんな不安定な大気の
状態で北関東へ行くのも自殺行為だ。
今日は地上にいることに決定。
しかし、パソコン上で個人がレーダー
降水情報や上層風のデータなどを
見ながらGo - No Goの決定をできる
ようになったなんて… 便利な時代に
なったものだ。そのぶん、機長の
判断ミスの責任も重くなっているとは
思うが…
梅雨時は層雲系の雲が多く、比較的
穏やかな大気の状態が続く。計器
飛行の時間を稼ぐには格好の時期
ではあるのだが、こういった対流性の
局地気象が現れるときには、雲の中に
隠れた雷雲に十分注意しなければならない。