今度は千歳で受難… | PTD ~ Pilot To Dispatch ~

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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

今度は航空自衛隊にやられた?
 
 (ヨミウリオンラインより)
 19日午後9時頃、北海道千歳市の
新千歳空港で、羽田発新千歳行きの
日本航空529便(ボーイング777―
200型機)が着陸をやり直し、約10分
後に着陸した。 乗員乗客386人に
けがはなかった。
 日航によると、機長が直前に着陸した
別の航空機が滑走路から誘導路に
移動しきっていないと判断したという。
   (→ 全文
 
 先行機が滑走路から出きって
いないのに自衛隊が「Cleared to
Land」を出していたら管制ミスだろうが、
先行機の存在を知らせた上での
「Continue Approach」で間合いを
取れずにゴーアラウンドしたのならば
通常のオペレーションの範囲内だ。
 
 ゴーアラウンドができていれば
事故にはならないことは、今回や
先日の徳島での事例でお分かり
いただけるだろう。そして、ゴー
アラウンドをためらったり、強引に
着陸に持ちこもうとしたらどうなるか? 
数年前のサンフランシスコや先日の
広島での某航空会社の事故を思い
起こしていただければ… 

 ゴーアラウンド(着陸復航)やミスト
アプローチ(進入復航)は、訓練中に
それこそ数え切れないほどこなして
きているので、パイロットはそうそう
判断ミスをすることはない。復航
したからといって、それは必ずしも
パイロットの不手際や未熟から
来るものではなく、むしろ、安全の
サイドに寄った好判断だとお考え
いただければ…

あくまで、きちんと訓練をやっている
国のパイロットならば… の話ですが。
 
 海自の徳島、そして空自の千歳で
ゴーアラウンドさせられた日本航空、
これで米軍管制の三沢でやらされたら
めでたく三冠達成?

 何はともあれ、ラインの皆様、
安全運航、お疲れ様です。