地上では3月14日のJRダイヤ改正で
北斗星が消えるとか、北陸新幹線が
全通するとか、大きな改正が行われるが、
実は空でも「大改正」が行われる。
「改正」か「改悪」かは別にして…
明日3月4日を最後に、多くの無線標識が
運用を終了するが、関東エリアでは
これだけの有名地点が運用を終了する。
銚子VOTRAC (CVC)
大子VORTAC (GOC)
阿見VOR/DME (TLE)
御宿VORTAC (OJC)
館山VOR/DME (PQE)
新島VORTAC (NJC)
いずれも羽田・成田の出発、進入に
大きな役割を
果たしてきた無線標識だ。
銚子は、かつて成田から
北米方面に
出て行く航空機が必ず通る「洋上への
出発点」だったし、御宿は羽田進入機の
外房側の拠点。
御宿~木更津と房総
半島を突っ切って羽田へ最終
進入を
形作るキーポイントだった。私自身も
IFRで
飛ぶときには大子や新島には
随分とお世話になったものだった。
フライトシムユーザーにも、これらの
無線標識に親しみのある人は多かろう。
今後はRNAVやGPSのナヴィゲーションが
主流に
なってくるので、維持費のかかる
地上支援施設は撤去されていく流れなの
だろうが、一抹の寂しさは禁じえない。
一足先に運用を終えていた大宮NDB(MI)と
合わせて、横田空域の米軍管制官が怪しい
発音で
「Cross おまいや at or aboe Flight
Level 150,
then proceed direct ちよし」と発出
していたATC
クリアランスが懐かしい。
この大変更に合わせて関連空港の出発・
進入方式、
関連する航空路なども大きく
変更されるので、明後日以降にフライトを
予定されている方は、関係資料を注意深く
チェックしておくことをお勧めする。
さっきジェップセン社のオンラインを覗いたら、
現在版に加え、
改正版がすでに公開されており、
ページ数が半端ない
ことになっていた。
日本側の資料では3月5日発効となっているが、
ジェプセン社の資料は4日発効(奴らの本社が
米本土に
あるため)となっているので、ジェプセン
ユーザーは要注意ね。