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ヒコーキオヤジのひとりごと
 空の話、ときどきタイのネタ…

 ウクライナでのマレーシア航空撃墜事件、
当初約束された親ロシア分子の現場捜索の
協力という言葉は踏みにじられ、調査団は
活動できず、遺体は連日30℃を超える
気温の中に放置され、腐敗が進み、親ロシア
分子や、そのお抱えメディアなどが現場を
踏み荒らし、遺体や遺品の荷物などから
金品を奪い去っているという。
 
 貧すれば鈍する。人道のかけらもない
非道な作為である。犠牲者の多かった
オランダやマレーシアを始め、世界各国は
口を揃えてロシアと親ロシア分子を批難
し始めている。アメリカも「確たる証拠」を
掴んでいるとか…
 
 かつて、大韓航空のB747が旧ソヴィエトの
戦闘機に撃墜された事件があり、そのときは
アメリカと日本が情報戦を繰り広げた結果、
シラをきり続けた当時のクレムリンに自分
たちがやったことを認めさせることができた。
 
 今回も、証拠があり、明白ならば、変な
外交取引などせずに一気にロシアを責める
べきだと思う。遺族のストレスも、もう限界だろう。
悲しみが憎しみに変わった時、それは殲滅戦の
始まりを意味する。プーチンは、ウクライナの
批難だけを繰り返すことで、国際社会での自らの
信用を日に日に落としていっていることを自覚
するべきであろう。民間調査団の立ち入りを
拒んだり、機体の一部や遺体を持ち去って
いるのは、自らがやったということを認めて
いるからに他ならない。もし本当にウクライナが
撃墜したのであれば、その兆候を証拠として
世界に発信すればいいだけのことだからだ。
 
 政治的な理由はどうでもいいし、私は親ロシア
分子もウクライナ政府も支持はしない。
だが、このままでは国際世論が親ロシア分子
掃討のための国際勢力の介入を認めることも
ありうるだろう。
 
 プーチンと親ロシア分子、今回ばかりは
生死の瀬戸際まで追い詰められていることを
一刻も早く気づくべきだ。
遅きに失した感はあるが、まだ手遅れではない。