「お… 『5X(ごえっくす)』じゃん!」
フライトプランを見ながら呟いた私に
同僚が 「ハァ…?」
唐突に何言い出したんだコイツ?
と思ったのだろう。でも、IATAの航空
会社コードはれっきとした「5X」、ただ、
普段私たちが使っているICAOの航空
会社コードでは「UPS」… ユナイテッド・
パーセル・サービス社の航空貨物機で
ある。仲のいい飛行機仲間が成田で
貨物の親玉をやっていて、彼がいつも
IATAコードで呼ぶものだから、自分でも
すっかりこの言い方が染み付いてしまった。
IATAコードは2文字、対するICAOの
コードは3文字。比較的わかりやすい
ICAOコードに比べ、アルファベットの
組み合わせの数が少ないIATAコードは、
数字も交えて難解なコードが頻出する。
JAL-JL-日本航空とかならまだいい。
ANA-NH-全日空やTHA-TG-タイ航空
あたりから段々怪しくなり、このUPS-5X-
UPS貨物航空なんかはもう全く別物である。
仕事柄ICAOコードのほうが圧倒的に
頻繁に使うので、それに慣れきっている
同僚は「???」となってしまったわけ。
同じ航空機関のくくりなんだから、
統一すればいいのに…
ちなみにIATAとICAO、空港コードも
全く別のものを使っている。
例えば成田はIATA:NRT、ICAO:RJAA…