
一枚の古い搭乗券をスキャンしてみた。
1981年8月28日、当時高校生だった私が
生まれて初めて乗ったフライトである。
日本航空505便、羽田から千歳(当時)行き。
B747-SRと呼ばれた、世界でも日本航空と
全日空しか採用していなかった短距離連続
飛行用の機体だったが、紛れもなくジャンボ。
このフライトが私を鉄っちゃんからヒコーキ
野郎に強引に路線転換させてくれた。
このフライトがあったから今がある。
(ジャンボを飛ばしてみたい)という夢が私を
今の仕事へと導いてくれた。現実は、まぁ、
小型機の教官なわけだが、それでも、この
ジャンボへの憧れが私のパイロットという
夢への原動力になったことは間違いない。
そんなジャンボが、今日の全日空便で
ラストフライトを迎え、日本の空から姿を消す。
大量輸送時代の幕開け、選ばれた者の
乗り物から、誰もが乗れる乗り物へと飛行機の
常識を変えてくれたのもジャンボだっただろう。
とはいっても、日本の航空会社からいなく
なるだけで、TGやCXといった海外の航空
会社ではジャンボ便を就航させているので
まだまだ乗る機会はある。
ひとまずお疲れ様。そしてありがとう。
私の「初恋の翼」 B747…