おいおい書いていくつもりですが、
私は大きく分けて2つの仕事を
しています。ひとつは飛行場管理と
運航管理のいわば「地上勤務」、
もうひとつはパイロット。
小さな飛行機ですが、飛行教官
としてパイロットの卵を育てたり、
時にはお客様をお乗せして
飛んだりといった「飛ぶ仕事」です。
自動車の運転免許を持っている
人は、教習所に通った経験が
おありでしょう。まぁ、あんな仕事だと
思っていただいて結構です。
飛行機も自動車と同じで、教官が
脇に同乗して手取り足取り教えます。
片手はそれぞれ操縦輪とスロットル、
両足はペダルを踏んでいるので、
文字通り「手取り足取り」です…
飛行機は左右の席でペダルや
操縦輪が連動しているので、どちらの
席でも操縦できます。教官は、
デモンストレーションを見せたり、
訓練生に操縦輪を持たせたまま
自分の側から操作を行い、体で
感覚を覚えさせたりもします。
私の仕事は主に初等教育。
自家用操縦士課程の訓練です。
生まれて初めて操縦輪を握る
訓練生を、とりあえず飛べる
ようにするまでの教育課程です。
一見簡単なようですが、実は
パイロット人生で一番大切な
時間だと思っています。
その他、悪天候の時に雲の
中や視界の悪い場所を機内の
計器だけを見ながら飛ぶための
計器飛行証明や、報酬を受けて
「飛行機で稼ぐ」ために必要な
事業用操縦士、そして私のように
パイロットを育てるための教官に
なる課程も教えることができますが、
最近はあまり機会がないですね。
ところで、資格の名称が「Flight
Instructor」なので、日本語訳は
「飛行教官」でいいんでしょうか?
私は「操縦教官」という響きも好き
なので、時折そのような表記も
すると思いますが、このブログ内では
どちらも一緒だとお考えください。
ではまた m( _ _ )m