忘れもしないFAA Check Rideの日
Check Rideは、自動車教習で言うと最終試験みたいな感じで、口頭試問と操縦技術の両方を連邦航空局の試験官に審査される。
試験は予約制、連日の悪天候で試験できなかったぶん予約が殺到しているらしく、泣いても笑ってもチャンスは1回しかないと教官に言われてプレッシャーがかかる。
天候不良で飛べない代わりに口述試験の練習を教官と朝から晩まで繰り返しやって再確認する、不安で試験前夜はまともに眠れない。
時間がほしい。。。お願いだから天気回復して
頭の中は試験と時間と天気でいっぱい。
そんな状態で迎えた試験当日の朝、天候は相変わらずの視界不良、雨、突風と最悪なコンディション
教官に「この天候だと操縦試験は無いと思う。」そう言われて奈落に突き落とされた気分になった。
「帰ったら両親に何て報告しよう・・・」
(教官に勧められたビタミンドリンク)
くっそ!!こうなったら口述試験だけでもフルスロットルで頑張るぞっ!!!
PM1時
試験官様ご登場!
連邦航空局 パイロット審査官 デイビッド ストール
(((((( ;゚Д゚)))))
でも話してみると意外と優しげなおっちゃん
30分ぐらい雑談していよいよ試問が始まった。
試験官の表情が変わる・・・
覚えている範囲では。。。
飛ぶ時に必要なもの
身体検査の有効期間
整備記録の見方と種類
空域・制限・管制
航空力学
情報の見方
地図の記号の意味
天気
電気系統
規則
危険な状態からのリカバリー
メディカル的なもの
ナイトフライト
などなど30~50ぐらい質問された。
結果は合格!
まだ操縦試験が残っているのに、テンションは最高潮
更に嬉しいことに試験官が天気をチェックすると、西側から晴れてきている!!!
空は俺を見放さなかった。
「風が少し強い気がするけど、君がそれでも良いなら操縦試験やる??」試験官に質問され、「はい!飛びます!」と即答
風が強かろうが、せっかく得たチャンスは絶対に離したくない!
ディスパッチを済ませ、受付のお姐さんにGood Luck!!といわれ飛行機の鍵を渡される。
機体番号は N63634
サングラスをかけ、飛行機に乗り込んだ。口頭試問のとき以上に試験官の表情が厳しくなってる
緊張を抑えながら離陸の許可をもらう。
ボーイングフィールドをSoft field Take offで離陸し、まっすぐVashon島のほうへ行き、
1、フードをかぶって計器だけで飛行機を飛ばす。
2、目をつぶってる間に試験官が異常体勢に操作したのを修正。
3、ダイバート
4、エンジン停止した状態で着陸のシミュレーション(草地)
5、1点を中心にして旋回
6、Sターン
7、エンジンが停止した状態で着陸(近くの空港の滑走路)
8、短い距離を使って離着陸
9、通常離着陸
10、失速回復(2種類)
11、スローフライト
12、急な角度で旋回
最後にSoft field Landingでボーイングに戻る。
自分ではところどころミスがあったのを分かっていた。絶対落ちたと思った。
飛行機を止め、最後に試験官に Thank you for flying with me.
とお礼を言った。
帰ってきた言葉は・・・
Congratulations!
え!!!!!!!!!!!
握手を交わしながら、
俺:本当に!?
試験官:ウソを付くわけないだろうバカ野郎(笑)
予想外の展開に思わず涙が出てきてしまった。
教室に戻って今日の反省をする。
試験官:今日の操縦はどの項目も良かった。もし注意する点があるとすれば、将来のために非常事態の練習をもう少しやっておくともっとよくなるよ。
俺:やはり失速回復と目をつぶった時の修正ですか??
試験官:失速回復の手順は完璧だけど、上昇をもう少し早くしたほうがいいなぁ、目をつぶった時のは修正操作は悪くない。ただ、教えた教官の癖もあるだろうけど機体の上下を水平にしてから左右を水平にしないとスピンに陥ることがあるから気をつけて。
教官には、君は完璧を目指しすぎだ。と突っ込まれた
56日間の戦いはこうして笑いと共に終わった。
試験官と記念撮影
カードのライセンスが届くまでの間の仮ライセンス
ライセンスを取るまでにかかった期間
総時間:67時間18分(夜間3時間48分)
着陸:261回(夜間15回)
~飛行時間内訳~
教官同乗飛行:56時間
単独飛行:11時間18分
野外飛行:18時間30分
計器飛行:フード3時間46分(リアル30分)
9月25日 シアトル最後の日
教官に最後の挨拶をする。
教官:明日からさびしくなるなぁ・・・
俺:俺もです・・・
教官:また絶対戻って来いよ!
俺:もちろん!その時はダブルキャプテンでフライトをしよう!
教官:約束だぞ!
握手を交わし、スクールを後にした。
これに乗って帰ります!
訓練したシアトルの街並みを眼下に眺める
さようならシアトル!そして俺はまた必ず戻ってくる!










































































