Seattle航空留学

Seattle航空留学

シアトルに航空留学したときの日記

Amebaでブログを始めよう!
2010年9月23日

忘れもしないFAA Check Rideの日

Check Rideは、自動車教習で言うと最終試験みたいな感じで、口頭試問と操縦技術の両方を連邦航空局の試験官に審査される。

試験は予約制、連日の悪天候で試験できなかったぶん予約が殺到しているらしく、泣いても笑ってもチャンスは1回しかないと教官に言われてプレッシャーがかかる。

天候不良で飛べない代わりに口述試験の練習を教官と朝から晩まで繰り返しやって再確認する、不安で試験前夜はまともに眠れない。
時間がほしい。。。お願いだから天気回復して
頭の中は試験と時間と天気でいっぱい。


そんな状態で迎えた試験当日の朝、天候は相変わらずの視界不良、雨、突風と最悪なコンディション
教官に「この天候だと操縦試験は無いと思う。」そう言われて奈落に突き落とされた気分になった。
「帰ったら両親に何て報告しよう・・・」


Seattle航空留学


(教官に勧められたビタミンドリンク)

くっそ!!こうなったら口述試験だけでもフルスロットルで頑張るぞっ!!!



PM1時 

試験官様ご登場!

Seattle航空留学


連邦航空局 パイロット審査官 デイビッド ストール
(((((( ;゚Д゚)))))

でも話してみると意外と優しげなおっちゃん

30分ぐらい雑談していよいよ試問が始まった。

試験官の表情が変わる・・・

覚えている範囲では。。。

飛ぶ時に必要なもの
身体検査の有効期間
整備記録の見方と種類
空域・制限・管制
航空力学
情報の見方
地図の記号の意味
天気
電気系統
規則
危険な状態からのリカバリー
メディカル的なもの
ナイトフライト

などなど30~50ぐらい質問された。

結果は合格!

まだ操縦試験が残っているのに、テンションは最高潮

更に嬉しいことに試験官が天気をチェックすると、西側から晴れてきている!!!

空は俺を見放さなかった。

「風が少し強い気がするけど、君がそれでも良いなら操縦試験やる??」試験官に質問され、「はい!飛びます!」と即答

風が強かろうが、せっかく得たチャンスは絶対に離したくない!

ディスパッチを済ませ、受付のお姐さんにGood Luck!!といわれ飛行機の鍵を渡される。

機体番号は N63634

サングラスをかけ、飛行機に乗り込んだ。口頭試問のとき以上に試験官の表情が厳しくなってる

緊張を抑えながら離陸の許可をもらう。

ボーイングフィールドをSoft field Take offで離陸し、まっすぐVashon島のほうへ行き、
1、フードをかぶって計器だけで飛行機を飛ばす。
2、目をつぶってる間に試験官が異常体勢に操作したのを修正。
3、ダイバート
4、エンジン停止した状態で着陸のシミュレーション(草地)
5、1点を中心にして旋回
6、Sターン
7、エンジンが停止した状態で着陸(近くの空港の滑走路)
8、短い距離を使って離着陸
9、通常離着陸
10、失速回復(2種類)
11、スローフライト
12、急な角度で旋回
最後にSoft field Landingでボーイングに戻る。

自分ではところどころミスがあったのを分かっていた。絶対落ちたと思った。
飛行機を止め、最後に試験官に Thank you for flying with me.
とお礼を言った。

帰ってきた言葉は・・・

Congratulations!


え!!!!!!!!!!!

握手を交わしながら、

俺:本当に!?
試験官:ウソを付くわけないだろうバカ野郎(笑)

予想外の展開に思わず涙が出てきてしまった。

教室に戻って今日の反省をする。

試験官:今日の操縦はどの項目も良かった。もし注意する点があるとすれば、将来のために非常事態の練習をもう少しやっておくともっとよくなるよ。

俺:やはり失速回復と目をつぶった時の修正ですか??

試験官:失速回復の手順は完璧だけど、上昇をもう少し早くしたほうがいいなぁ、目をつぶった時のは修正操作は悪くない。ただ、教えた教官の癖もあるだろうけど機体の上下を水平にしてから左右を水平にしないとスピンに陥ることがあるから気をつけて。

教官には、君は完璧を目指しすぎだ。と突っ込まれた

56日間の戦いはこうして笑いと共に終わった。


Seattle航空留学

試験官と記念撮影


Seattle航空留学

カードのライセンスが届くまでの間の仮ライセンス

ライセンスを取るまでにかかった期間

総時間:67時間18分(夜間3時間48分)
着陸:261回(夜間15回)

~飛行時間内訳~

教官同乗飛行:56時間
単独飛行:11時間18分

野外飛行:18時間30分
計器飛行:フード3時間46分(リアル30分)



9月25日 シアトル最後の日


Seattle航空留学


教官に最後の挨拶をする。

教官:明日からさびしくなるなぁ・・・

俺:俺もです・・・

教官:また絶対戻って来いよ!

俺:もちろん!その時はダブルキャプテンでフライトをしよう!

教官:約束だぞ!

握手を交わし、スクールを後にした。


Seattle航空留学


これに乗って帰ります!

Seattle航空留学


訓練したシアトルの街並みを眼下に眺める

さようならシアトル!そして俺はまた必ず戻ってくる!


9月16日、コンピューター試験を受けてきました。


全部で約1000問ある問題のうち60問がランダムに出てくる試験。(合格ライン70%)


1週間前から準備をはじめ、朝はフライト、夜は試験勉強と寝不足の毎日と格闘・・・。


結果は正解率93%



Seattle航空留学


無事にパスし、ホッとしたところで今日はソロのロングクロスカントリーにいってきました。


ロングクロスカントリーというのは空港を3つ選んで、総合距離が150NM(約240km)以上になるようなコースを作ってソロで飛んでくること、


俺が選んだルートは



Seattle航空留学


KBFI→KTDO→KHQM→KBFI


総距離にして207NM(約331km)


晴れ間を狙ってボーイングを離陸し、南に向かう。


雲が遠くに見える、でも層雲で高めなので高度を下げて雲の下を飛行。



Seattle航空留学

無事に最初の目的地であるKTDOに着陸し、手洗いを済ませてKHQMへと向かう。


目的地に近づくにつれて雲が低くなる。



Seattle航空留学

雨が視界を更に悪くし、有視界飛行で飛べる気象制限ギリギリ!


山にぶつからないように道路に沿って飛ぶ



Seattle航空留学

KHQMの滑走路、Runway insight!!


それにしても天気がヤバイ、更に悪くなる前に離れよう・・・


休む間もなくKHQMを離陸。


来た時と同じように道路に沿って飛ぶ、ボーイングに近づくにつれて天気が回復していき、ホッと一息。


なんとか戻って来れました。


前回のクロスカントリーと足して、ソロのクロスカントリータイム5時間は無事に消費し、後は距離を気にしないソロ飛行5時間だけになった。

2010年9月15日 くもり

この日、初めてPilot in command(機長)としてシアトルの大空へ飛び立ちました。


今日その時の様子について報告したいと思います。

フライトは前日の準備から始まります。

Seattle航空留学


左からフライトプランシート、セクショナルチャート、フライトコンピューター、プロッター
パイロットの必携ツール


Seattle航空留学


セクショナルチャートを開いて行き先までのルートを決め、プロッターと呼ばれる定規で距離と磁方位を測る。

Seattle航空留学


測っていった情報はフライトプランに記入。


Seattle航空留学

気象予報を見て、飛ぶ高度を決める。


Seattle航空留学

Cessna172の性能表、巡航速度と消費する燃料を読み取る。

Seattle航空留学


フライトコンピューターの裏面で対地速度を計算。

Seattle航空留学


表面で飛行時間、必要な燃料を計算。

Seattle航空留学


航空無線通信に必要な周波数もフライトプランに記入。

Seattle航空留学


出発方式、制限高度を見ておく。

これで前日の予習は終わり。


翌日、まずはじめに天気を確認、プリフライトチェック(飛ぶ前の点検)
全ての項目を確認し、教官のサインを頂いて準備完了!

記念すべき1st solo cross countryの行き先はPort Angels!

機体番号はCessna 52139



Seattle航空留学


飛びたての頃、いつも隣に座って助けてくれてた教官、でも今日は隣にその姿はない。

今日は俺がCaptainなんだ!

操縦桿を持つ手も緊張する。


Cessna: Boeing ground Cessna 52139 at wings aloft, request taxi for Vashon departure with information Romeo.

Boeing ground: Cessna 52139 taxi to runway 13R A9 via Alpha.

Cessna: Taxi to 13R at A9 via Alpha Cessna 52139.

滑走路まで移動し、タワーに周波数を切り替える。

Cessna: Boeing tower Cessna 52139 ready fo take-off,runway 13R A9 Vashon departure.

Tower: Cessna 52139 hold short of runway 13R

Cessna: hold short of runway 13R Cessna 52139

今日のボーイングフィールドはいつもながらに忙しいご様子・・・

待つこと5分弱

Tower: Cessna 52139 cleared for take-off runway 13R A9 Vashon departure approved.

Cessna:Cleared for take-off runway 13R A9 Vashon departure approved Cessna 52139.

離陸して間もなく、シアトルの街を眼下に眺めながら、計画したプラン通りに飛ぶ。



しばらくすると目の前に大きな雲が

雲の上を飛ぶと地上の目印を見失って迷子になるからここは雲の下を。。。

教官に聞いた話、教官の友達はipod聞きながら飛び立って、マイケルジャクソンの音楽に夢中になったがために3曲目聞き終えた後に迷子になったことに気が付いて大変だったそうな

だから冗談でも上空で迷子は勘弁

乱気流と格闘しながらも道路を目印にしてどんどん先へ進む。

雲が低いせいか視界が確実に悪くなってる。。。

更に悪くなるようなら安全も考えて出発地に帰ることも、でも自分にとって記念すべきフライトがこんな形で終わるのは絶対に嫌だった。もう少し粘ってみてダメなら戻ろう!そう決心した矢先だった、誘導灯の光が自分の飛行機を招くように点灯している。

Runway insight!!

頭の中ではGood LuckのDepartureが流れていた。

高度を落としていき、滑走路がどんどん迫ってくる。

ボーイングを離陸して38分、俺は約100km離れたPort Angels空港に降りた。


でもここで終わりじゃない、ボーイングに帰らねば


Seattle航空留学


空港で少し休んで、気象を確認する。

ヤバイ、帰りは雲の上を通って行かないと帰れないかもしれない


雲の切れ間を見て離陸!

雲の上に行ってVORと呼ばれる電波の道を辿って飛ぶ。

Seattle航空留学


途中、切れ間から雲の下に移動し、最後の進入に入る。

Cessna:Boeing tower cessna 52139 over west point with information Tango, inbound for full stop landing.

Tower:Cessna 52139 straight in runway 13L report Cefico.

Cessna:13L report Cefico Cessna 52139.

....


ボーイングへの着陸、頑張って動画撮った


無事にボーイングに降り立ち、俺の1st solo cross countryは大成功に終わった。

駐機場では教官と同期の友達が待ってくれていて、飛行機を止めると、教官が駆け寄ってCaptain!!! Good Job!!と言って握手してくれた。


自分で計画した飛行ルート通りに飛べたこと、そして何よりもCaptainとしての最初のフライトが成功したことが凄くうれしかった。


Seattle航空留学



ログブックに初めて自分のサインが入る。

人生の中で忘れない一日になったに違いない。

昨夜はFairの後にポートランドまで夜間飛行してきました。


日没したあとに教官が車で迎えに来てくれ、夜空へと飛び立つ。


夜間は木と山が見えないから非常に危険。

道路に沿って、夜空に並ぶ星と地上の街灯の間を飛んでいく。


Seattle航空留学


ボーイングから約1時間半ぐらいだろうか、ようやくポートランド国際空港が見えてきた。


国際空港は大忙し、航空無線も凄い早口で聞き取りづらい・・・


教官が助けてくれたおかげでなんとか降りれた。


Seattle航空留学

国際空港なだけに大きい飛行機が多数止まっている、ジェット機が鳥なら、セスナはハエのようなもんです・・・




Seattle航空留学

小型機専用のターミナル


Seattle航空留学


中はターミナルというよりラウンジになっている。



Seattle航空留学

クッキーが置いてあったので拝借



少し休憩して、同期とバトンタッチ。


帰りは俺がパッセンジャー


Seattle航空留学

離陸待機中に大型機と遭遇


ライトがまぶしい・・・


Seattle航空留学


さっきとは逆ルートでボーイングに戻る。


Seattle航空留学

操縦席で同期が必死に航空無線のやり取りしている中で、俺は夜景を楽しむ。


空気がクリアだったのか、こんなにくっきりと綺麗な夜景は初めて、とても思い出深いナイトフライトになりました。

今日は移動遊園地に行ってきました。



Seattle航空留学


牛さん、いい顔しています。




Seattle航空留学

園内で見つけた変わったデザインの椅子



Seattle航空留学


最大サイズのハンバーガーと聞いて・・・



Seattle航空留学

食べてみた。

これが本当のアメリカンサイズ、普通のハンバーガー3~4個ぐらいの大きさ!

野菜が欲しい・・・



Seattle航空留学


きっとこのケチャップも世界最大サイズ



Seattle航空留学


たまたま、猫のコンテストをやっていたので見てきました。

顔がムチムチです。



Seattle航空留学
凄い寝方しています。。。



Seattle航空留学

ニコニコしている警察犬



Seattle航空留学


Seattle航空留学

遊園地というよりは、何でもありな祭りのような感じで、実にアメリカらしい。


久々にいい息抜きになりました。

9月1日


この日、俺は初めて一人で空を飛んだ。


スクールでソロ前の簡単な試験をやり、教官同乗でボーイングから少し離れたPierce County というノンタワーの空港に移動。


空港の天気は晴れ、微風という最高のコンディション。


いよいよ一人で飛ぶのか・・・緊張と不安と期待で変な気分。



Seattle航空留学

機体はN52139


ログブックにサインをしてもらい、


3回タッチアンドゴーして戻って来い、Good Luck!


と教官に言われる。


ドアを閉め、機内は俺たった一人・・・


この時すでに緊張で、頭は真っ白・・・何からすればいいんだっけ・・・


自分で自分を落ち着かせながら、チェックリストに従って操作する。


エンジンを始動し、誘導路に出る頃には緊張がだんだん解れてきた。




Cessna: Pierce County traffic Cessna 52139 1st solo taking-off runway 34 close traffic Pierce County.


現地時間の17:26 高まるエンジン音と共に俺はシアトルの大空に飛び立った!



機体が浮き上がった瞬間、それまでの不安や緊張は一気に消え去り、初めて一人で飛ぶことに感動していた。


日本を出る頃にはただの飛行機好きで、フライトシミュレーターでしか飛行機を飛ばせなかった俺が今現実に飛んでる。



Seattle航空留学


進入コースにそって四角形を作るように空港の上空を飛ぶ。


そして初めて一人での着陸!


着陸してまたすぐに飛び上がり、これをあと2回繰り返す。


3回目の着陸をし、駐機場に戻る頃には達成感でいっぱいだった。

教官、教官の母親、同期が駆けつけてくれて、


Good Job!! Congratulations!


と、みんなと握手。



Seattle航空留学

ボーイングに戻り、空を眺める、いつもより空が綺麗に感じた。





夜は街のレストランで教官、同期二人とcelebration



Seattle航空留学

チョコレートとアイス、凄い甘かったけど、美味しかった。


今日はダウンタウンへ行って来ました。



Seattle航空留学
シアトルの街中を走ってるバス

バスの前のスキー板みたいなのに自転車を載せられる。



Seattle航空留学



Seattle航空留学

ビルが並んでいるオフィス街を歩いてPike place marketを目指す。



Seattle航空留学


Seattle航空留学


Pike place market


Seattle航空留学

採れたて新鮮な魚が売られています。


なにやら騒がしくなってきたと思ったら、店の奥に居る調理師??が魚を投げて手前の兄ちゃんがキャッチ!


アメリカ人らしいダイナミックなパフォーマンスもやってます。




Seattle航空留学

スターバックス1号店


Seattle航空留学

列に並んで入店、お店の中はいつも人でいっぱい!

世界中からスタバファンが集まる。



Seattle航空留学


お土産コーナーも充実。



Seattle航空留学


Seattle航空留学


海が綺麗な街です。



8月26日


この日、予定通りなら俺は練習している空港で1stソロを行うはずだった。


Seattle航空留学
でもあたり一面は雲に包まれて視界が悪く、一人で飛ぶには危険すぎるので、教官の判断で雲を抜けて遠くの空港へ行ってソロを行うことになった。


Seattle航空留学

飛び立ってから約1時間半、長い雲上飛行を経て山に囲まれた盆地の空港へ向かう。


高度を下げていくに従って、飛行機が風に流されていくのがわかる。

こんな場所で果たしてソロができるのだろうか?むしろ戻って今日は中止にしたほうが。。。


Seattle航空留学



Seattle航空留学


飛行機の頭を風に向けて、車で言うとドリフトした状態で滑走路に進入し、なんとか着陸できたものの、何といっても風が強い。


天気をチェックすると案の定コンディションは最悪、自分が確認した時の最高時で風速14m/s 突風22m/s
体感で例えるなら台風!


走行しているだけでも風で飛行機が浮き上がりそうになる・・・


教官が2回ぐらい離着陸をして、感触を確かめているうちにここはやめようということになった。


練習をすることもなく、とんぼ帰りコース。「よかった、さっさとこんなところから離れたい・・・」

しかしここでトラブルが発生、離陸した直後に計器が1個壊れていることに気が付いた。

どうやらその計器が壊れると、視界ゼロに等しい雲の中を飛んで帰ることは無理に等しい。

先ほどの空港に引き返して、宅配ピザを食べながら別の飛行ルートを検討し、空港周辺で旋回しながら雲の高さまで上昇し、超えて行く作戦で話がまとまった。


風はますます強くなり、離陸してから一向に前に進まない。


風に流されて対地速度は時速16kmぐらい。

それでも何とか9000ft(3000mぐらい)まで上昇はできた。


でも機体が重くてそれ以上は上昇しない。。。雲が目の前に迫ってくる。


継続は危険なので、空港に引き返す。


天候が回復するのを待って再チャレンジすることになった。

2時間ぐらい空港で待機、雲の高さが低くなったところで、給油して空港を出る。


今度は8000ftまで上昇し、雲を抜ける。


離陸後は先ほどと同じように旋回して上昇、8000ftで高度を維持。

でもここでまたしてもトラブルが起きた。山の上の雲を超えようとすると下降気流に飲み込まれて高度がどんどん落ちていく。


離陸できる最低速度まで頭を引き上げつづける教官、それでも下降気流には勝てなかった。


速度と高度を失い、気が付いた時には目の前に大きな雲が・・・


そのまま雲に突っ込んだ


雲の中に入った瞬間、機内に失速警報のアラームが鳴り響く。強い下降気流に押されて高度が10~15秒の間に150m前後落ちた。


「マズイ、もし山が見えたら終わりだ。。。俺はアメリカの山中で人生を終えてしまうのだろうか。。。」


とにかく早く180度旋回して雲を抜けようと必死になる。


今日以上に雲が恐ろしいものだと思った出来事は無かった。

なんとか無事に雲を抜けると、まっすぐ空港に戻る。


2回目のトライも失敗し、なすすべが無くなった教官もいら立ちのためか、Shit plane!!!と言い始める。


平地は高いところまで雲があって飛べないし、山側は雲が低くても下降気流に飲み込まれて危険、フライトスクールでも前代未聞の完全にストップを食らった


今夜はどこに泊まろうか。。。


そんなとき、事情を聞いて家に泊めてくださったのがテリーさん。


たまたま空港にいて、たまたまフライトスクールの校長の教官だったという本当の意味で偶然。

動物の愛好家で、家にはわんこ2匹 デブ猫2匹


Seattle航空留学
ボールで遊んで?と見つめてくる二匹


Seattle航空留学
デブ猫1号


Seattle航空留学
デブ猫2号


Seattle航空留学
肉きゅう


食事から何から全部、まるで自分の家族のように優しく接してくれ、俺にとって人の心の温かさを知った出来事になった。


翌朝、天気も回復したところで山の低いところから、南を大回りして帰ることに。

俺:「テリーさん、本当にありがとうございます!この恩は一生忘れません!」

テリーさん:「今度はパイロットになってまた遊びに来てね!」

約束を交わし、この土地を去る。



Seattle航空留学
風は相変わらず強い


Seattle航空留学
さらばエリンズバーグ


Seattle航空留学


遠くに山を眺めながら、3時間のロングフライトの末、無事にボーイングに帰還。


時間にしたらわずか1日の出来事だったけど、何日も遠くに居たような気がする。

テリーさんに何か恩返しがしたいと思って、教官と相談したら、Thanksカードを送ることになった。

Seattle航空留学



Seattle航空留学



次はパイロットになって、思い出の地を訪れて感謝したい。


Seattle航空留学

今日は、教官が太平洋が見える海岸までフライト計画を組んでくれました。


しかも、砂浜に着陸するらしい。


海の近くの空港で他の教官と待ち合わせ、走り屋の集まりみたい

Seattle航空留学


フライトスクールのイケメン教官勢ぞろい


揃ったところで出発


Seattle航空留学


この海の先に日本があるんだなぁ。。。


Seattle航空留学


徐々に高度を落とす。

いつもの着陸より緊張する。もちろん教官の操縦で


Seattle航空留学

3機仲良く並ぶセスナ172




Seattle航空留学

北極が近いだけあって海水は冷たいので、海水浴はおあずけ

海に入れないのは残念だけど、砂浜に着陸するとても貴重な経験ができた一日でした。


Seattle航空留学

日が沈み始める頃



Seattle航空留学

空という名の劇場が始まる。
昼間のどこまでも澄んでいた青い空は、次第に優しい赤色のグラデーションに染まっていく。



Seattle航空留学

地上はまるで宝石箱をひっくり返したよう


特等席から眺める夜景はどんな疲れも忘れさせてくれるぐらい格別に美しいです。