飛行機は一度飛び上がったら降りないといけない、パイロットは着陸の練習は何度も繰り返して安全性を高める必要がある。
俺は渡米するまでにマイクロソフトのフライトシミュレーターで数え切れないほど着陸の練習をしてきたけど、そのおかげでシミュレーター独特の癖が付いてしまって現地で教官に何度も直された。
どうやら機首を上げすぎると一度下げようとするらしい・・・
教官に頂いたアドバイス「重力を感じたら操縦桿を引け、そして決して機首を下げるな」
最高で1日に25回離着陸を行った。
ノーマル離着陸のほかに、2種類の離着陸がある。
1.Soft field take off & landing
2.Short field take off & landing
それぞれの使い道は
1.Soft field take off & landing
やわらかい草地などで離着陸をするときに使う方法。
フラップを10度降ろして、前輪が地上の突起物に突っかからないように操縦桿を少し引いた状態で離陸する。
離陸してすぐに水平にしてグランドエフェクト(地表面近くは空気の抵抗が少ない現象)を使って加速。
離陸上昇速度76ノットになったら操縦桿を引き上げて離陸を続行する。
着陸の際は、通常の着陸に少しパワーを付け加えて静かに接地、接地しても操縦桿を少し引いて頭を上げるようにキープする。
2.Short field take off & landing
短い距離で離着陸するために使う方法。(木とかの障害物がある場合に有効)
フラップを10度降ろして、ブレーキを踏んだままフルスロットル。
エンジン回転数が落ち着いたところでブレーキをリリースし、50ノットで機首を引き上げる。
55ノットで上昇して、障害物を越えたら60ノットまで加速し、フラップを上げて76ノットに到達したら離陸を続行。
着陸は60ノットで進入して接地直前まで速度を落として短距離で停止する。
面倒なことが嫌いな俺は、ノーマルの離着陸が好き・・・
訓練が終わり、ボーイングフィールドに戻る頃にはもう夕方、
ATISを聞いて空港の気象情報を得て、Vashon島を通過した頃に管制塔にコンタクトする。
Cessna:Boeing tower cessna 62879 over Vashon with information Alpha inbound for landing.
(ボーイングタワー、セスナ62879 Vashon島を通過中、着陸を希望します。気象情報A。)
Tower:Cessna 62879 make right traffic runway 13R report Reservoir.
(セスナ62879 滑走路13Rを右進入パターンで進入してください、Reservoirを通過した際に報告してください。)
Cessna:Right traffic 13R report Reservoir Cessna 62879.
(復唱)
以下省略
貨物機、ボーイングのテストフライトで管制塔は大忙し。
時には大型機の間と間を縫って旋回して滑走路に入ることも・・・
いつ翼端渦にヒットするか・・・もうスリル満点です。
飛行機はテキトーな方向から進入してくるわけではない、四角いコースを作って進入する。
(大型機はストレートに入ってくることが多いけど・・・)
滑走路に対して45度の角度からDown windに入り、滑走路の端まで来たらフラップを10度に降ろす。 このときに速度85ノットをキープする。
滑走路に対して45度の延長線上に来たら、今度はBaseにターンしてフラップを20度まで降ろす。速度は75ノット。
Finalに入る時にはフラップ30度、速度65ノット。
接地はソフトに柔らかく。
後は管制塔の指示に従って駐機場まで走らせる。
飛行機は車と違って翼がついているから走行中も他の飛行機に細心の注意を払わないといけない。
事故なんて起こしたら、もれなくFAAの事故調査員がやってきます・・・
飛行機を止めて、教室で教官と今日のフライトについての反省、質問、要望などなどミーティングをする。
そしてログブックを記入し、ようやく一日のフライトの訓練が終わる。