「最悪」 奥田英朗著 | 影丸のブログ

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ひさかたの
ひかりのどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ
 by 紀友則

以前に「邪魔」を読んで以来、

気になる一冊をようやく読了しました(^-^)/


主役たる3人の人物

川谷信次郎:小さな鉄工所の経営者

下請けの下請けで無理な注文を抱え忙しい毎日を送る中、

近所の住民との間で騒音問題が勃発。


藤崎みどり:銀行員

会社で上司にセクハラを受けて思い悩み、

家庭では問題児である妹の事で思い悩む。


野村和也:無職

パチンコやカツアゲでのその日暮らし。

ある盗みの仕事でヤクザに追われる羽目になる。


そんな3人の視点で描かれ、

それぞれがどんどんと悪い方へ流されて行く。

なんの接点もなかった3人が遭遇した時、

最悪の扉が開かれてしまう。

この手法は「邪魔」とよく似ています。


人がパニ食った時、テン張った時などの

心理状態や行動の表現は上手いですね。

ちょっとした言動や何気ない行動に後悔したり、

誰もが想像しやすい描写は面白いです。


主人公のセリフに「いったいどこから後悔すればいいのか?」

ってありますが、

無駄なことと分かっていても、共感できる言葉ですね。

自分の人生でもそんな思いは多々ありました(^^ゞ


なかなか感慨深く面白い小説でした♪