「QED 百人一首の呪」 高田崇史著 | 影丸のブログ

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ひさかたの
ひかりのどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ
 by 紀友則

百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸が自宅で惨殺された。
一枚の札を握りしめて…。
関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。
だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に仕掛けられた謎を解いたとき、戦慄の真相が明らかに!?

第9回メフィスト賞受賞作。<裏表紙より>


百人一首は多少の興味があるので、それがどのようにミステリーに関わるのか、興味本意で読んでみました(^~^)


殺人事件が起きてから、10ヶ月後、薬剤師・桑原崇の登場となる。

そしてこの奇人・変人・無愛想、ある意味天才の崇が

友人の棚旗奈々に語りながら百人一首の謎を紐解いていく。


ヒロイン的存在の奈々さんなんですが、

もう少し魅力ある女性に描いて欲しいですね。

あともう一人の奇人で天才肌の外嶋(奈々の先輩)、

彼の存在価値が思わせぶりでよくわからん!

これは個人的な超勝手な想いです(^^ゞ


ストーリーは、なにか全体的に百人一首の謎解きがメインで、

殺人事件はそっちのけになってますがあせる

この百人一首の薀蓄がすごいヽ(゚◇゚ )ノ

編纂された経緯から、歌人はもちろん、その人間関係のしがらみ、

その歴史背景等を丁寧に面白く説明してくれる。


まあ、自分はこの歴史については無知に等しいので、

「なるほど!」と、うなずくばかりなのですが・・・


歌を構成する単語、文節に注目して、その歌に連鎖する歌を探す。

こうした言葉遊びを繰り返し、試行錯誤の末、

歌に隠された壮大なパズルをやがては完成させる。

これはもうお見事\(゜□゜)/としかいいようがありません。

歌の世界は奥が深く、興味をそそるとても面白い解釈ですひらめき電球

百人一首の新しい見方、楽しみ方を教わりました(o^-')b


そして、それを踏まえて、

最後に不可能犯罪のトリックを桑原崇が暴くわけですが、

これに関しては、おいおいそりゃあないだろう(`×´)

確かにそれらしい伏線は引いてあったかも知れないけど・・・

それをやったら何でもありじゃん∑(゚Д゚)みたいな、

掟破りの反則技炸裂!って感じるのは自分だけでしょうかはてなマーク

う~ん、最近歪んだ見解しかできてないかも(^_^;)


百人一首に興味がある人には自信を持ってお薦めします(^_^)v


これは著者のデビュー作で、今後のQEDはシリーズはどうなのか、

ちょっと読んでみようかと、一応興味が湧いています。


ちなみに私のオハコのひとつは、

風そよぐ 奈良の小川の 夕暮れは

          みそそぎ夏の しるしなりけり


梅雨が明けたばかりなのに、これは夏の終わりの歌ですね汗