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山さんのブログ

家庭教師、個別指導の講師として
日々生徒指導に当たる日々、芽生えた想いを
書き連ねていくブログです。


いやはや2ヶ月ぶりのブログです。

4月新学期が始まり2週間が経とうとしています。

世の中の学生諸君、いや年少さんから定年前のおじさんまで
とかく新しい環境に順応することを強要されるこの季節、

ショーペンハウエルのヤマアラシよろしく、ATフィールド
を張り巡らしながら、始めての人との距離の取り方・集団
の中での自分の定位置について試行錯誤する時期が約1ヶ月
必要となります。

中でも、「小学校高学年」や「新1年生(小・中・高・大)」
については、“この時期不用意な発言だけはすまい!”と毎年
誓っておるところです。

それは何かと言いますと、この時期には〈オープン・クエスチョン〉を極力控える、ということです。
具体的に言うと、生徒に対して以下のような台詞は
言ってならないと自分自身戒めているのです。

「よ!最近どう?」
「新しいクラス、どんな感じ?」
「(新小4の子に対し)3年生までの漢字、どう?分かる?」

伝わらない人には永遠に伝わらないであろう、このニュアンスなのですが、例えば新しい人間関係を構築する上で新任の先生が、初対面で受け持つ生徒に対して、このような台詞を吐いたとしたら、申し訳ありませんが先生としては下手だなあと思わざるを得ません。

もし、自分がその質問を受けた身になったと考えてください。迷うことなく流暢に返答できたなら、あなたの対人コミュニケーション能力は相当なものです。

この質問は、回答者に対して全面的に依存する質問です。それは、回答する意欲が高い者であっても低い者であればなおさら答えづらいです。誤解を恐れずに言えば鬱状態を誘発する質問です。

心理学やコーチングの分野で対人コミュニケーション能力をつけるためにオープン・クエスチョンが有効です、みたいな安直な知識を身につけた学生・社会人に多い、このての質問は得てして無配慮になげかけられ、質問者の全く知らないところで相手を傷つけ、周囲の者まで巻き込んでしまいます。

次にあげる画像は、自分の担当している個別指導の生徒さん(新小6)が、新学期初日、初対面の先生からクラスのみんなに作文を書くように出された宿題のメモです。信じられないことに〆切は翌日。





手書きメモの上部4項目は先生がクラスのみんなに伝えた課題テーマ、横線下の部分は「これではダメだ‼」と判断したお母さんが、息子のために考え出されたサブ・テーマです。

これを見た時に正直、頭の血が沸騰しそうになりました。
一発殴ってはいけませんが、それぐらい、学校に文句を言ってやろうかと思うくらいです。

発達障害を持っていて対人スキル・作文表現スキル・そして何より書字識字にハンデを持つような子に対して…信じられない、と思うのと同時に、どうでしょうか、これって定型発達の子、いや一般ピープルに対してでも難しい作文じゃありません?

新入社員に対して1発目に「会社をどうしていきたいか」
「社長にどうしてもらいたいか」って経営者が書かせます?

普通の小論文よりももしかしたら難しい作文を、何の気なしに宿題にし、しかも翌日に提出させるなど…、ありえないです。

ほとんど、徹夜も覚悟で僕の授業にきた生徒に対してマンツーマンで付き合い、なんとか形にして書いてもらいましたが、
つくづく学校の先生は、基本、スキルの高い人がなってしまうので書けない子の気持ちはわからないのかなと悲観してしまったものです。

それにしても、サブ・テーマを提示して書きやすくしてくださったお母さんに拍手・拍手です。こうした努力や生徒の実態って中々表に伝わらないので、怒りと共にブログにアップさせて頂きました。

絶対忘れてはいけないことだと思います。

つくづく、はじめはY/Nで答えられたり、選択肢のある質問(クローズド・クエスチョン)などして心を開き、信頼関係ができ、本人の興味・関心のある話題で、又は方法論を提示して実際にやってみせて段階を踏んでから高等テクニックであるオープンクエスチョンを使うべきだと考えます。

(山本五十六の明言「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」は全くその通り」)

長々と書いてしまいましたが、やっと怒りが収まってきました。今年もがんばろう‼