病院からキャンセルが出たとの知らせを受け、急遽診察してもらえることになり次の水曜日に病院へ向かいました。
大きな病院なので、そこにはいろいろな患者さんがいました。予約した時間から2時間ほど待ち、やっと名前が呼ばれました。
初めて見る先生は中年の優しそうな男性の先生です。
診察では、娘と先生と初対面ということもあり20~30分話した後、娘と交代で今度は私が先生と話す番になりました。
私「よろしくお願いいたします。」
先生「はじめまして。○○と申します。娘さんの主治医を務めさせていただきます。」
先生「娘さんには血液検査と身体測定をしてもらってからまた話しますが、もしかしたら今日から入院となる可能性が高いことを覚悟して下さい。
娘さんの病名は神経性食欲不振症。いわゆる拒食症です。これまでの状態、体重などを見ると、もう身体が限界です。」
え?いきなり今日から入院??
何となくそういうこともあるかもと思いながらも、やはり覚悟出来ていなかったことを自覚しました。
どのくらいの期間?
その間学校は休むよね?
お友達も驚くだろうな、、
今考えれば、もっと大事なことを考えなければいけないのに、あまりの突然で気持ちの準備が出来てない時って、思考が停止してしまうのですね。
診察室を出ると娘が不安そうな面持ちで
「ママ、私入院するの?これからはたくさん食べるから帰りたい。お願い、ママから先生にお願いして!」
私も入院は避けたかった。
けれど、このまま家にいれば確実に悪化して死んでしまうかもしれない。
他の患者さんがたくさんいる中、私は涙があふれて返事も出来ませんでした。