そして「こんな病気になってごめんね」と周りに対して罪悪感を持ってしまい、そういう形で相手と接してしまう。
また、逆に「こういう病気だからね」と開き直って態度が大きくなったまま接してしまう。
どっちの態度もあまりおすすめできない。
病気になって、罪悪感を持ってまで生き続けますか。
仮に治らなくても、諦めて開き直って生き続けますか。
ちなみにこの罪悪感ってかなり曲者で、ココロまで侵食する。
病気じゃなくても、思考として植え付けられる。
痛いと感じても。
吐きそうだと思っても。
めまいしそうだと思っても。
周りの空気を壊したくないから、我慢しようって。
個人的なことをいうと、私はその傾向が強い方だ。
甲状腺がんだと判ったときも、退院してから普通に生活をしても、何事もないように振舞っていた。
空気を壊したくない。
心配させたくない。
悲しませたくない。
それがベストだと思っていた。
可哀想だと思ってほしくなかったから。
退院してから会う人会う人に「よく頑張ったね」と言われるようになった。
どんなにヘラヘラしても「でっかい病気したのに、どうしてそんな風にできるの?」と。
多分、わかる人はわかるかもしれない。ある程度我慢していることに。
本当は痛いんだよ。
キズが疼いて気持ち悪いんだよ。
近くに喫煙者がいるとしんどいんだよ…and so on.
出てきたこたえは、「もう我慢しなくてもいい」「無理に頑張る必要はない」と。
自分が思うがまま、やったほうがいいんじゃないかと。
痛いなら痛い。
しんどいならしんどい。
自分に嘘をついてまで、押し殺してまで、罪悪感を抱えてまで生きるのは正直しんどい。
それなら、自分が感じたことをある程度さらけ出すことも必要じゃないかなって。
我慢しなくてもいい、って。
頑張らなくてもいいよ、と。
誰かのためのいい子ちゃんは廃業です、と。
