彼女は認定看護師で、普段はどの病棟にも、外来にもいないとのこと。
つまり、専属というかたちになる。
認定看護師というのはwikiによるとこういう風に説明されています。
認定看護師(CN:Certified Nurse)とは、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有することを認められた者をいい、水準の高い看護実践を通して看護師に対する指導・相談活動を行う者をいう。特定看護分野での専門看護師だと。そして、Mさんは緩和ケアやがんに関した分野を専門としているので、この先も関わっていくことになりました。
認定看護師を目指す条件としては、まず、日本国の保健師、助産師及び看護師のいずれかの免許を有しており、実務経験5年以上(うち3年以上は認定看護分野の経験)が必要である。それらを満たした上で認定看護師教育機関(2007年7月現在23施設)にて認定看護分野に応じた認定看護師教育課程(6ヶ月・600時間以上)を修了し、認定審査(筆記試験)に合格すると、認定看護師認定証が交付され、認定看護師として登録される。引用 - Wikipedia
そして、緩和ケアというのが新しい言葉として入ってきたのですが…状態がよろしくない時に出てくるものというイメージが強かったりします(いわゆる『ホスピス』という終末医療のイメージ)しかし、これから長丁場になるので、そこで沸き起こることに対してのフォローということで出てきます。このフォローは患者だけではなく、その家族にもしていくようになっています(家族は第2の患者という話もありますし)
今までのがん医療の考え方では、「がんを治す」ということに関心が向けられ、医療機関でも患者さんの「つらさ」に対して十分な対応ができていませんでした。しかし、最近では、患者さんがどのように生活していくのかという「療養生活の質」も「がんを治す」ことと同じように大切と考えられるようになってきています。
患者さんを「がんの患者さん」と病気の側からとらえるのではなく、「その人らしさ」を大切にし、身体的・精神的・社会的・スピリチュアル(霊的)な苦痛について、つらさを和らげる医療やケアを積極的に行い、患者さんと家族の社会生活を含めて支える「緩和ケア」の考え方を早い時期から取り入れていくことで、がんの患者さんと家族の療養生活の質をよりよいものにしていくことができます
(中略)
緩和ケアは、がんの治療中かどうかや、入院・外来、在宅療養などの場を問わず、いずれの状況でも受けることができるようになってきています。引用 - がん情報サービス『がんの療養と緩和ケア』より
近年、QOL(Quality Of Life)という言葉が身近になりつつありますが、それをよりいっそう身近なものにしていこうということでなっているのかもしれません。
「何かご不安なことなどあればいつでも言ってくださいね」
Mさんはそう言いました。
認定看護師という言葉と、緩和ケア。
メディアなどで聞いた言葉がこんなに身近になるとは思えなかった。
ホスピスという希望: 緩和ケアでがんと共に生きる (新潮文庫)
緩和ケア増刊とても大切な人が がんになったときに開く本2014年06月号 (知っていますか?子.../青海社

