子どもの時にお世話になり、可愛がってくれた人がはるか遠いところへ旅立ちました。
十数年前に倒れた旦那さんを残して。
その旦那さんは父のセンパイに当たる方で、色々とお世話になった人でした。
しかし十数年前に突然倒れ、車いすでの介護を余儀なくされました。
その旦那さんは懸命にリハビリをし、外出もできるようになったそうです。
その間、懸命なるサポートをしてくれたのが奥さんでした。
しかし、体調を崩したのがキッカケで肺がんだと医者に言われたそうです。
治療を始めないといけない、と医者に言われたそうですが「私には夫の介護がありますので」と最初は断ったとか。
しかし、医者は「あなたの体を治すのが先です」と言われ、やむを得ず旦那さんを介護施設にお願いすることになったのです(幸い、娘さんが近くに住んでることもあったそうですが)
介護など、誰かのために求められていることを断念せざるをえないことはたくさんあります。
しかし、介護される側よりも介護している側の健康が第一優先です。きちんとした治療法で治せば、また元のようにやれるのです。
だけど、それに気付かない人がたくさんいます。
私は大丈夫だから。
それよりも、家族が大事。
仕事も頑張らないと…
今の医学なら解決できる方法はあります。
同時に、サポートするシステムも整っているのです。
確かに、「施設にお願いする」というのは感情的には解せないかもしれませんが、お互いが納得した上での判断ならいいのです。
介護される側は何も知らないわけではないのです。
きちんと言葉と、気持ちをのせると通じると思っています。
前述の奥さんも相当悩んで決断したと思います。
ご冥福をお祈りします。

