副業詐欺ということで、その記録を簡単に書いてみました。
前編はこちらで。→web
インターネットで検索して、こういうときの対策は色々あった。
なんたら法律事務所に相談もしたが無駄だった。
そんなわけで、私なりにやってきた記録です。
【動き】
1.行けるところには行ってみる
強制退会を食らった翌日、私は地元の警察署に相談しに行きました。受付の人に「被害届を出そうと思っている」というと、刑事課の人につなげてもらいました。
その人から話を聞かれ、手元にあったアップルギフトカードを資料として撮影されました。1時間程かかりました。
同時にアップルのサポートセンターに連絡をしました。ギフトカードの写真を送ってほしいということで、メールにて送りました。アップルの場合、例えAndroidユーザーもでアカウントが取得できるので、そこから過去ログをみたり、ファイルを送ることができるそうです。私はそれがうまく出来なかったので、ギガファイル便を使って返信メールで返しました。
消費者生活センターにもメールをしたら、1日で返信メールできました。
添付ファイルのPDFだったので、開く人によってはアレだな…と思いましたが。電話でも来所でも大丈夫でしたが、難しいのでメールにしました。ちなみに参考までにこんな感じでした。
当センターには「メールで悩みの相談に乗るだけで報酬をあげる」などと誘われて、請求された費用を支払ったが、いつまでも報酬が受取れないという相談が多く寄せられています。報酬を受け取るために必要な手続きであると説明され、何度も請求が繰り返されますが、
様々な障害が起こって報酬を受け取ることができません。また、連絡してきた相手が実在するかも疑わしく、サクラを使って巧みに高額の支払いをさせる場合もあります。
2.誰かに話をする
「このことを喋ったら守秘義務違反になります」
私はこの言葉が引っかかって、動けませんでした。実際、川崎市の消費者生活センターや警察に話をしましたが、ただの脅しだと気づきました。
メンタル不全だったり、発達障害の場合だとまともな判断ができないことがあります。そういう時は、どんどん支援者に相談してください。第三者の視点からの助言をもらうことができますし、周囲に相談することで自身が状況を整理して考える時間を作れます。
私の場合、警察や消費者生活センター、アップルのサポートセンターに相談しました。同時に訪問看護師の支援者にも話をしました。「親に相談しないの?」という意見もありましたが、私にはそれが出来ませんでした。年金生活者なのと、自分が大人であるから自分で解決しようとしたのです。
ただ、「お金を取り返したい」と必死になってたこともあります。しかし、それは厳しいかもしれません……と警察にも言われました。運営会社が海外だったこともあり、マネーロンダリングという可能性もあったからです。
【その後】
SNSであがってくる副業サイトの広告を見かけますが、流されないようにブロックするようになりました。自分が意志薄弱であるというのはわかってるし、また騙されるというリスクがあるからです。
X(旧Twitter)では広告をブロックするのが有料になるので出来ませんが、目に触れない努力をしているところです。そして、本業以外に手を出さないようにしたいと思っています。
【最後に】
既にご存知かもしれませんが、障害者があたりまえのように働く時代になってます。しかし、得られる金額は微々たるもので「食べていくのがやっと」という状態です。将来の貯金も考えていたので、お金がないと生きていけないと思っていました。
そのうえ私は『就職氷河期世代』ドンピシャリで、将来が生活保護のお世話になる可能性も出ています。そうならないためにはお金を稼ごうと決めていました。しかし、現実は思うようにうまくいかず、副業サイトというのに飛びついて騙されました。金額については敢えていいませんが、1ヶ月分の給料丸ごとだと思ってください。美味しいものを食べたり、旅行をしたり、好きな推し活をしたり…と、普通の生活をしたくてたまらなかったから、手を出したのです。
また、私は実家の両親から「ダブルワークをすること」を求められてました。本業の仕事の他に、イオンなどの品出しなどやればお金が入ってくる……彼らはそう思っていて、私に要求しました。しかし、仕事で帰ってきてもパフォーマンスを発揮できない状態で仕事をするのが自信ありませんでした。副業で頑張りすぎて、本業がだめになったら本末転倒になると思っていました。遠いゆえに、メンタル不全の障害がどんなに苦しいものか想像できないのかもしれませんが。
あと、友人知人に近況報告で話したのですが、「今回の件で学びになったんじゃない?」と言ってきた人もいます。
「学びになりました、感謝してます」なんて言えますか?
私は今回の件でメンタル不全が悪化して、出かけるのもためらったほどです。「遊んじゃいけない、働けよ」と言われ続けて、スマホを投げつけられて、PTSDが発症するんじゃないかと思うくらいですから(これは本当のこと)
最後になりますが、例え手元のお金が足りなくて、生活するにも苦しいとしても絶対「副業サイト」に飛びつかないでください。
どうせ飛びつくなら、役所の生活保護課や社会福祉協議会などに相談してください。お金の管理ができないという場合も、そこが対策を立ててくれます。副業サイトなどに登録しても、得られるものは1円もありません。かえって取られてしまいます。
これは障害を持ってる人だけの問題ではありません。「私は大丈夫」という定型発達の方も、油断大敵というものです。目の前の欲にくらんでしまうのは誰にでも言えます。
この件に関して、広めていただけると嬉しいです。自分の恥かもしれませんが、一人でも多くの方に副業サイト詐欺に引っかからないようにしたいと思っています。どうかくれぐれもお気を付けください。