以前から有隣堂(神奈川県を中心にある、大型書店)で大量に並べられていた、『女子とお金のリアル』が気になっていたので読んでみた。

 

感想は……「この人の考え方、結構分かれそう」と。

やはりね、私達(主語がデカくてごめん)が子供の頃から親世代(昭和中期)から言われ続けた言葉って、

 

「身の丈にあった生活を」

「結婚したら家庭に入る」

「お金の話をしてはいけない」

 

などあったかと思うんです。

でも、お金がほしいって言わないと入ってこないし、

「あれをやりたい」って言わないとそれが叶わない。

だから、自分が思っていることを言語化すればいいと書いてありました。

 

その根底にあるのは『自分の幸せは自分で掴むもの』というやつ。

基本は「幸せ」なんですよね。

自分が他人軸じゃなくて、自分軸で生きやすくするためにシフトチェンジしていく。

「誰かさんのもの」として庇護されるのではなく、

「自分の足で歩いていく」ためにはどうしたらいいのかって。

 

そのためには「強欲」であるといいとか。

 

これを最初に見た時、頭の中でキリスト教の『七つの大罪』(ブラッド・ピットの映画『セブン』でおなじみのアレ)が浮かんだ。

 

傲慢…自分が他者より優れていると思い込むこと
強欲…身の丈に合わない巨大な欲望を持つこと
嫉妬…他人の成功や美点を羨み、相手の不幸を願うこと
憤怒…怒りに任せて行動すること
色欲…性欲にみだらな欲望を持つこと
暴食…必要以上に食べ物を求めたり、食事のマナーを無視すること
怠惰…労働を否定し、無感動かつ自堕落な生活を求めること

 

その中の「強欲」というのが、ここに出てきた。

でも、人間が生きていくにはこれらの感情があって成り立っている。強欲でなきゃ、何も前に進めない。

かつて『清貧』というのが流行ったが、その結果『30年以上給料が上がらない、なのに物価が年々上がっていく』という世界になってしまったのではないだろうか。

これからの時代、いつまでも「身の丈にあった生活をする」のではなく、「豊かになるため」に「欲望を持つ」ことが悪いことではないと思っている。