アシアナ航空:米子-ソウル便、運航継続 専務が明言 /鳥取
韓国・アシアナ航空の玄東実(ヒョンドンシル)専務は24日、夏期の米子-ソウル便の運航継続を平井伸治知事に伝えた。08年の搭乗率が前年比10・5ポイント増の62・8%と過去最大の伸び率を示した。昨秋からのウォン安で韓国人旅行客は半減したが、ショッピング目当てなどの日本人客が急増。一時は廃止も取りざたされたが、アシアナ側は「黒字路線化も夢ではない」と手のひらを返すように称賛した。
もともと米子便は6割以上が日本人客で、ウォン安の恩恵を受けやすい。それゆえウォン高時には、他路線に比べ利用が伸び悩んで廃止が検討され、県は赤字補てんもした。
年2回の路線見直しに気をもむ県。この日、県庁に平井知事を訪ねた玄専務は「韓国の客が激減する中、日本の客が支えている。不幸中の幸いだ」と運航継続の意向を伝えた。米子便は年間70%の目標搭乗率を達しなかったが、路線の見直し対象にもならなかったという。これで夏期の3月29日~10月24日も運航されることになる。
同社は、円に対し半値ほどになったウォンの影響で、昨年12月から3カ月連続で韓国人客が前年比50%以上減った。さらに、円高による輸出産業の壊滅状態で、日本からの航空貨物が減少し「非常に厳しい状況」(玄専務)という。
米子便は「十分な市場ではない」(同)とされ、05年の韓国・江原道との交流中断で搭乗率は50%台に低迷していた。07年秋に交流が再開すると、スポーツや文化交流など官民の利用者が増加。ショッピング客も増え、12月には日本人が利用者の87%を占めた。アシアナが「日本の客を大切にしたい」とする背景がここにある。
さらに県は、韓国のテレビショッピングを通じ、富裕層を狙った山陰ツアー商品を400人に販売。2月の搭乗率も予約込みで74・3%と高い搭乗率を保っている。日韓露の定期貨客船就航による相乗効果も期待されている。しかし、日本側に使いにくいダイヤに平井知事も「日本人に使いやすいようにしてほしい」とくぎを刺した。