JAL客室乗務員カレンダー来年から欠航
日本航空(JAL)の人気カレンダー「JALキャビンアテンダント(客室乗務員)カレンダー」が09年を最後に打ち切られることが1月31日、分かった。バブル景気に沸いた1989年から続いた人気シリーズだったが、景気悪化を受けた経費削減の一環で姿を消すことになった。
カレンダーは壁掛け型と卓上型の2種があり、毎年暮れになると大型書店などで販売されていた。モデルになる客室乗務員は「サービスイメージに合った笑顔の良さ」という審査基準で毎年約20人が選抜されてきたまさにJALの“華”。人気がピークに達した93年には壁掛けタイプが約10万部印刷された。年代物は1万円以上で取引されることもあるほどだった。
当時の客室乗務員は女性の「なりたい職業」の上位に君臨、あこがれの存在だった。採用に当たっては外国語に堪能であることが必須条件。160センチ以上という身長制限、体重制限や、運動能力や家族構成などのチェック項目が多数あり、当時としては破格の高収入が約束されていた。人気の背景には、人気テレビドラマ「スチュワーデス物語」(83年)などの影響もあったものとみられる。
男性側からすれば、客室乗務員イコール良家出身の聡明(そうめい)なスリム美女-というイメージを想起させるに足る存在でもあった。しかし94年にJALが給与水準の低い「契約制客室乗務員」を導入してから、職業としてのステータスも下降した。カレンダーの販売部数も徐々に減少し、09年版は往時の約半分の5万部程度に減っていた。02、03年にモデル撮影を手がけた写真家の立木義浩氏は「撮影当時、世間にはまだ客室乗務員へのあこがれが強かった。時代の流れを感じます」と話した。
