福岡空港発着7500回減 経済悪化や原油高響く 08年、最大の減少幅
離着陸処理容量が限界に近づいているとして過密化対策が検討されている福岡空港(福岡市博多区)で、2008年の発着回数(速報値)は前年より約7500回減り、乗降客数も約60万人少なかったことが分かった。原油高騰や経済の悪化で航空各社が路線廃止や減便をしたことなどが原因とみられ、発着回数は過去最大の減少幅となった。

国土交通省大阪航空局福岡空港事務所によると、08年の発着回数は国際線約1万7000回、国内線約11万8500回で計約13万5500回。前年(約14万3000回)に比べ計約7500回、5.3%ダウンした。国際線は約500回増えたが、国内線が約8000回減少。乗降客数は計約1729万人で、国際線が約12万人、国内線が約48万人減った。乗降客数の下げ幅は、過去3番目だった。
福岡空港の発着回数は01年(約14万3000回)までほぼ右肩上がりに増加。02年と03年に3300、3700回それぞれ減ったが、その後は横ばいか微増が続いていた。福岡空港事務所は「経済状況を考えると、当面は減少傾向が続くのではないか」としている。
福岡空港の処理容量は年間14万5000回が限界とされる。国交省は07年度の発着回数(約14万2000回)などを基に将来の発着回数を予測。12年度には15万8000回に達して限界容量を超えると試算している。
現空港での滑走路増設と海上新空港建設が選択肢とされる過密化対策について、福岡県の麻生渡知事は3月までに地元としての態度を表明する。
国交省九州地方整備局・空港PT室は「発着回数予測は長期的視点で試算した。減少傾向は一時的なものかどうか見極める必要がある」とした上で「過密化対策の方針決定後、なるべく早い時期に、社会情勢を踏まえて試算し直したい」としている。
