鳥と飛行機の衝突防げ/ディーエヌエー社が製品開発/小動物が嫌う成分放出
遺伝子検査やバイオ教材の開発などを手掛け、うるま市に沖縄研究所を持つディーエヌエーバンク・リテイル(本社・東京、伊藤憲一郎社長)は21日、空港周辺で鳥が航空機に激突する「バードストライク」対策として、「SYMBIO Plus」(シムバイオプラス)の提供を開始すると発表した。
事業は、りゅうせき商事と提携して沖縄で開始する予定。3年以内に全国の空港、将来的には海外への展開を目指す。
同社は昨年9月、漢方やハーブなど鳥が嫌がる十数種類の成分を配合した粉末製品「SYMBIO」(シムバイオ)の提供を開始した。水で薄めた粉末を空港の芝生に散布すると、鳥の飛来数が激減するという。
今回の対策は、散布の機材やノウハウがある地元企業と提携し、散布量アドバイスから散布実施まで一括して請け負う。
同社によると、粉末は沖縄研究所が開発。植物が自己防衛のために放出し、小動物が嫌う「フィトンチッド」という成分の放出を促進する効果があるという。漢方を基本原料として化学物質を使用していないため、土や人体、周辺環境への影響はないという。
同社は「バードストライクは何十年にわたって有効な対策が見つかっていないが、小動物を回避させる『逆転の発想』で製品化を試みた」と説明した。
バードストライクは最悪の場合、航空機の墜落にもつながる。最近では米ニューヨークのハドソン川に不時着した旅客機の事故原因になった。県内でも2007年度に、確認されただけで110件発生している。
