機長の卵、米で飛行訓練…東海大・パイロット養成課程 | 航空業界ブログ

機長の卵、米で飛行訓練…東海大・パイロット養成課程

東海大が2006年4月に国内の大学で初めて開設したパイロット養成課程の1期生40人の約半数が、米国での飛行訓練留学から帰国、夢の実現へ最後の追い込みに入った。

 学生の指導には、全日空が全面協力。学費は4年間で1500万円と高めだが、4年間で大学卒業の資格と、民間機を操縦する免許を取得できるのが売りだ。

 民間機のパイロットになるためには、大学卒業後に航空会社に入社して訓練を受けたり、航空大学校で学んだりする道がある。しかし、航空大学校に入るにしても大学に2年以上在籍して、所定の単位を取らなければならない。

 東海大の養成課程はパイロットの夢の実現まで2~3年の近道になる。1期生の片岡鷹一さん(21)は「いち早く訓練に入れることが魅力で、東海大を選んだ」と話す。

 一方、航空業界は、団塊世代の機長が大量退職する時期を迎え、機長不足に悩んでいる。10年に成田、羽田両空港の発着枠拡大が予定され、パイロットの安定確保が課題になっている。

 本格的な飛行訓練は、2年次から2班に分かれて、15か月間、米ノースダコタ大で行った。115機の訓練機を持つなど、パイロット養成では全米屈指の大学で、滑走路外の荒れ地からの離着陸訓練は、全日空のパイロット養成課程でも経験できない内容という。

 国内のカリキュラムも、クラブ活動やアルバイトができないほど忙しい。全員に米国の大学への留学条件である、英語能力テスト「TOEFL」で525点の実力が求められる。そのため、語学力を高める目的で、入学当初から教養科目と並行して、週6時間の英語の特訓が待っている。

 航空無線が使える資格を取り、民間路線を飛ぶための学科試験にも合格しないと留学はできない。

 1期生の柳川亮さん(21)は「とてもハードだったが、同じ夢を追う仲間が集まり、成し遂げた満足感がある」と振り返る。

 全日空の機長だった遠山誠二教授(61)は「団結力は、厳しい学生生活の意外な『副産物』。パイロット仲間から『チームワークが理解できる学生を送ってほしい』と言われたが、十分に期待に応えられそうだ」と話す。



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