フェアな社会がくる？　〜同一労働・同一賃金とは？〜

同一労働・同一賃金に関して

こんにちは。

今回は雑記です。

同一労働・同一賃金制度（長いので以下同チンと略称します）に関してです。

大企業は2020年4月から、中小企業は2021年4月から国の政策として施行される「同チン」ですが、これは何かというと、その名の通り、正社員と正社員以外の方（契約社員、派遣社員、パート、アルバイト）との間で、「賃金と待遇で差をつけるのなし！！！」という政策です。同じ分だけ働いたら同じ分働いただけ正社員だろうがアルバイトだろうが同じ給与がもらえるわけです。

日本の正社員を時給計算して、平均するとだいたい2000円～2300円くらい、正社員以外の時給の平均は1000円～1400円くらいらしく、この倍近くある差をなくしましょうというのがこの「同チン」です。

アルバイトの方からするとヨダレが出てきそうな良い話ですよね。時給が倍くらいなるので。

ただ給与を上げるのは簡単ではありません。その給与を上げる分の財源はどこにあるの？っていう話だからです。施行される4月から急に会社の業績は良くなるわけではなく、ましてや国から助成金が出るわけでもありません。

では、どうやってこの政策を実現していくのかっていう話になります。現実的にどうやっていくのかを考えると正社員の給与を非正規社員の給与に合わせる方が現実的です。極論で言うと店長の給与と新人アルバイトの給与が一緒だよということです。

そうなってくると、流石に正社員側もいやいやちょっと待ってくれとなりますよね。（私なら全力で今すぐ辞めます）社員になったばかりの方、不安にさせてごめんね。でも大丈夫です。安心してください。この同チンには抜け道がちゃんとあります。

同じ分働けば同じ分の給与がもらえるのですが、能力や経験値や知識に差があってそのことをしっかりと説明ができるのであれば、差をつけても良いとされています。しかも同チンにしなくても今のところ罰則はないんです。

しかも、正社員の給与は簡単に下げれないんですね。労働組合の許可や労基的に不利益を被る場合は同意がないと会社側は簡単に給与を下げれないんです。

そうなってくるとこの「同チン」やってなんの意味があんの？？？ってなってくると思います。

同チンが施行されて、ここから先はどうなっていくのか正直わかりませんが、この政策がどう社会に影響していくのか予測して生きていくことは出来ます。

まとめますね。

アルバイトの方は会社側に社員との給与の差に不満があれば異議申立をする「権利」が与えられ、会社側は従業員に対して、給与の差がある理由を説明する「義務」が発生します。

重要なのはここからです。

「能力、経験値、知識で差があります。」と説明は出来ますが、「勤続年数が長いから。」という説明は通らなくなります。

極端な話、明日から出勤のアルバイトがスーパー仕事が出木杉君だったとしたら、何の能力もない10年のベテラン社員と同じ給与にしてくださいという異議申立が会社に対してできるということです。会社側が納得のいく説明が出来なければ、この10年社員の給与を下げるかスーパー出木杉君の給与を上げなければならないということです。（今のところ罰則はないけどね。）

要は年功序列の社会がさらに厳しくなり、勉強しない奴は淘汰され、逆に、真面目に働き、勉強し、努力する人が報われるフェアな社会がきます。

例えばね。あくまで例えばね。

勤怠つけたままいつも寝てたり、意味の分からない指示を急に飛ばしてきたり、ミスしてそれを他人に責任を擦りつけたり、間違っていても絶対に認めず、言ってることと行動が伴ってなかったり、仲間から嫌われまくっていることに気づかずに上にはペコペコしまくっていたり、挨拶を無視したり、挨拶しても不機嫌そうに返されたり、特定の人しか怒鳴らなかったり、楽な仕事ばかりしかしなかったりする人間がいたとして。

逆にね。

誰よりも真面目に働いて怠けず、誰よりもお客様のことや従業員ことを考えて行動し、的確な指示を出して、自分が間違っていれば素直に謝り、ちゃんと責任を負い、前向きな言動ばかりをして、みんなから慕われて、上には意見をちゃんと言い、挨拶は必ずし、いつも厳しくも優しい、何にも真正面に向き合う人間がいたとして。

後者の人がきちんと評価されて、然るべきポジションに着くべきですよね。

寝てばっかりか、パチンコ行ってばっかりじゃなく、いくつになっても勉強しろよ。

ってことだと思います。

終身雇用はすでに崩壊して、それが更に厳しくなっていくでしょう。

頑張りましょうね…