もはや古典である、有名なミュージカル「 サウンド・オブ・ミュージック 」。
これは実在した家族をモデルにして制作された作品なのですが、第2次世界大戦をリアルタイムに経験した世代にとっては、感慨深いものがあるようです。
日本やアメリカ社会の戦中・戦後世代にとっては、史実として思い入れの大きい作品でしょうが、脚色による現実との乖離により、現地オーストリアの人々とは大きな見方の差異があるということは、知られていなかった意外な事実です。
それが、今になって、金融危機以降の観光収益の減少を受ける形で、見える形へとなって現われてきたのは、ちょっと皮肉なことだと思います。
これからはオーストリアの人々にとっても、この幻想とは、まさに貴重な、現実的な観光資源に生まれ変わったのです。
つまり、世界中の人を感動させたという、この映画の映像や音楽は、どちらかといえばフィクション、物語の世界の出来事、架空の内容であることが判ってきたわけですが…。
いまとなっては、かつての戦争は遠い日々となり、むしろ、こうした映画などの映像作品を通して、過ぎ去った時代のリアリティとして感じる人が多くなったということでしょう。
作品中に使用された音楽は、長らく吹奏楽やオーケストラによるポピュラー演奏の定番であり、いまとなっては懐かしいというほかは無く、もはや幻想の国の響きは、限りなく現実との境界が、曖昧になってきているようです。
Suzan Erens " The Sound Of Music "
Hofburg Palace in Vienna, Austria on July 14, 2007
Composer: Richard Rodgers
Lyrics : Oscar Hammerstein II
(2010-07-24 13:36:28)