極上名曲の特盛配信- Shiro Sagisu: E03 [EVA-01] | Fairy Sounds

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  クラシック音楽作品の名曲選がネットで大量に廉価販売されるという企画がありました。

  50曲1セットで1,200円なので、計算上は1曲につき24円です。2セットあり、延べ10時間くらいの長さになっています。  もともと、Appleが始めた音楽配信「1曲100円」という価格設定では、赤字となって収益が得られなかったと、同社は主張していました。それよりもはるかに低価格なのです。
  創立100周年事業と銘打たれていますが、このような超廉価販売は、単なる安売り以上の意味として、どうなのでしょうか。

 

  クラシック音楽の録音技術は、1970年代後半くらいまでにはほぼ完成していて、それ以降、目だった進歩はないように見えます。
  むしろ音楽的には、最近のアンサンブルの音作りの傾向が、昔とは微妙に変化してきているため、好みにもよりますがこのジャンルでは、以前の演奏のほうが素晴らしい音楽性を備えていることも珍しくありません。

 

   一般的にクラシック演奏ではほとんど必ず、人が全ての楽器を生演奏しているため、オーケストラ作品などでは、かなりの制作コストが必要になります。
  国内ではゲーム音楽は除いて、大編成作品の制作は少なくなってきているようです。収益がまず期待できないからでしょう。

 

  しかしいかに安売りされようとも、購入者にとっては、販売されたその総時間分だけ、音楽聴取に費やす時間を消費してしまうことになるでしょう。
  つまらない小説を飛ばし読みしたり、面白くない映像作品を早送りして視聴することは可能ですが、音楽作品を早送りして聞くことは、あまりしないことだと思います。極上の名曲ならば、なおさらそうですよね。

 

  ここで私が言いたいのは、音楽愛好者にとっては、自分の有限で貴重な残された時間を、このようにして過度に安売りされた音楽によって、食いつぶしてしまうだけになるのではないのか、ということです。
  まあ、決して悪い音楽経験にならないとは思いますけど。ただ、先が見えなくなってきているということはあります。

 

  結果的に、旧作品を叩き売りするような販売方針によって、新しく制作された音楽が価格の割りに内容が劣化しているものが多いこともあり、いっそう新作が購入されることが少なくなるかもしれません。
  そのようにして、レコード会社はさらに、自らの首を絞めることにもなりかねないことでしょう。


Shiro Sagisu : E03 [EVA-01] (ReMaster TV Original)
 Composed by Shiro Sagisu.


(2010-07-10 18:20:56)