発達障害などの個性豊かな人々





数ある特性の中でも

感覚に関するお話です。





こういうタイプの人々がいます。



どうしても
このタオルがいい



このTシャツ以外は着ない


洗った運動靴は二度と履かない
(掃き心地が変わってしまうから)



なんで家族と同じものが食べられないの?
(好き嫌いが多い)




どうしても

こうしても



ダメなものはダメ



苦手なものは苦手なのです。





そして
お気に入りにはワケがあるのです。




彼らは感覚が過敏です。



微妙な違いでも

拒絶感は極大になります。

食べる物は感触、味、においなど

感覚をたくさん駆使します。


慣れたり馴染んだりできない
(急激に適応できにくい、育ちにくい)ので



わがままで自分勝手に見えます。


ですが

わがままで自分勝手に「見えるだけ」です。



わがままで自分勝手ではないのです。



本人も



なぜこれがイヤなのか
理解していないこともあります。


小さい頃は
イヤな理由がわかる方が珍しいです。


私には
本能レベルで反応が起きているかのように見えます。



本人たちにしてみれば

反抗なんかでもなく

生意気だからでもなく



純粋に身体機能上の得意・不得意です。



実は、そのせいで


本人も苦しんでいるかもしれません。




このTシャツは襟元のタグが当たって痛い、とか


脇に付いてる品質表示が触れてかゆい、とか


裏の縫い代がくすぐったい、とか


この生地が伸縮せず硬くてダメ、とか



シャツだけでも
その人によって
苦手感はそれぞれです。



できるだけ


不快感を取り除くよう


タグや表示を外したり工夫してください。





「お気に入り」は

思った以上に安心感を得られるものとしてこだわります。


例えば
「定番のタオルに固執」するのは


タオルそのものが好き、とか


タオルのにおいが好き、とか


何かを持っていると安心する、それがたまたまタオルだった、とか


こだわりの仕方はそれぞれです。




特にタオルが好きな子の共通点は


持っていると安心、…です。




まわりの情報の多さや変化についていけず


「いつもと同じ」を求めて安心したい時に重宝


と聞きました。


でも
その感覚も人それぞれです。


感覚によるものなので

誰にも当てはまるわけではないのです。




そして感覚過敏の主役と言いたいのは




食べる物。





食べる物は
とってもデリケートです。


嫌がるものを無理矢理食べさせたりしないでください。

身体に良いからと押し付けたり

食べないといけない、などと強迫しないでください。

本当に嫌いになってしまいますから。


食べることまで嫌いになってしまいますから。


食べることは生きること。

成長とともに食べられるものが確実に増えてきますから


慌てないでください。




そして

私たちが大丈夫なら

あなたも大丈夫

という正論や


言って聞かせるなど説明したり

わからせようという行動は


彼らには無意味と知ってください。



こちらの言いたいことを伝えれば
わかって当たり前という

私たちの思い込みがありますが


彼らには通用しないことと知って欲しいのです。




ダメなものはダメ



苦手なものは苦手なのです。


慣れたり馴染んだりできない
(急激に適応できにくい、育ちにくい)のです。




発達障害は生まれ持った個性ですが


定型発達、健常に生まれても


同じような個性を持つ人々がいます。




強弱、大小の差があるだけです。


特別なことではないのです。





だから

本人の苦しみがわかりにくいのです。





これを知っていると


本人を正論責めにしたり


安心を求める人を不安にさせたりして



苦しめることは減らせます。


不安にさせないよう
できるだけ回避できたら


パニックも回避できる可能性が高くなります。



更に、時間を有効に使えたり



こちらが理解できないために感情的になったりせずに済みます。






今、こだわりがあっても

今、生きにくさを持っていても



彼らなりに成長します。

ゆっくりゆっくりです。




同じ年齢でも


みんなと同じようには育っているように見えないけど


ゆっくりゆっくり育っています。


う~んと後になって


こだわりが消えたり

苦手が減ったり

感覚の過敏さが変わったりします。





ウチの息子も

そうでした。





私たちの求める成長とは違うし


こだわりが理解できない


そして

自分にはない感覚を
理解しなければいけないと
思わないように…




生まれ持った個性は変わらないけど


障害は、なおるものではないけれど



正しい理解と環境調整で



成長できるのです。






みんなと同じではない


どうして


どうして?


と思っている時には

失敗ばかりしました。




みんな違ってみんないい







金子みすずさん





ありがとうございます。