ある年末の出来事です。


義両親に誘われて大晦日に義実家に夫と私と子供を連れて泊まりに行きました。


夜11時頃、

紅白歌合戦も佳境にさしかかる頃。


夫のスマホが鳴りました。

嫌な予感…。


病院からの連絡で、


サイコ夫「これから緊急手術になった。今から車で病院に向かう。あとはよろしく。」


大晦日で完全に油断していた私は

少々頭がパニック驚き


私「え?あ?明日私達は車がなくてどうやってここから家に帰ればいいの?」


サイコ夫「そんなの自分で考えてくれ。俺はタクシー呼んで待つ時間なんかないんだよ!人命がかかってるんだ!!」


強い口調で言われ、


「人命がかかっている…」


そう言われるともう何も言えない。

言ってはいけない空気。


そりゃ、

命より大事なものなんてない。

分かっている。



でもでも、

なんだろうか。


この言葉に表せない虚しさ。


人命がかかっているのだから、

頑張ってきて!と心から送り出せない自分の醜さ。


モヤモヤしながら結局、

夫は自家用車で病院へ。


残された子供と私は、義実家の畳の客間に布団を敷き、慣れない部屋にキョロキョロと小さな目を動かす我が子。


寝かせようと横にするが、


私の気持ちも伝わるのか全然寝ない。


寝ないどころか、グズり出す。


暗闇の中、抱っこ紐で抱っこして立ちながらヨシヨシする。


全然泣き止まない…


義両親は神社にお参りに行っていて、夜中に子供と2人きりの大晦日となった。


部屋は寒いのに、

泣き叫ぶ我が子を立って何回もスクワットの動きでなだめる。汗だくになりながら思った。


私、大晦日に何してるんだろう。

暗い部屋で汗びっしょりで泣き叫ぶ子供をあやして。

大丈夫?って心配して言ってくれる人もいない。


スマホをみると、

1/1 0:05


あ、年が明けてる。


カウントダウンするもなく。

年が明けた瞬間に明けましておめでとうと言う人もいない。


気付いたら年が明けていて

ただ暗闇に子供と2人…


なんだかとてつもない孤独に襲われた。

涙が溢れて止まらなくなった。


結局、

寝たり起きたりぐずったりする子供の面倒をみていて、一睡も出来ず元旦の朝を迎えた。



サイコ夫は帰ってくるはずもなく。


義両親に家まで車で送ってもらうことになった。


家に着くと、

そのままじゃあね〜という訳にもいかず。


眠くて体がだるいが、

義両親にお茶を出しお礼を言い、解散となった。


ホッひと息できるなと思った時、

サイコ夫から電話が。


サイコ夫「あ、もしもし?今どこ?」


私「あ、お父さんとお母さんが車で送ってくれて無事家に帰ったよ。」


サイコ夫「まじかぁ〜。母さんと父さんに悪いことしたなぁ、よくお礼言っといてよ。」


私「あ、う、うん。言ったよ。」


あれ、何でだろ

モヤモヤが止まらない…



え、私に対する労いの言葉や子供が大丈夫かとか昨日はどうだった?とかありがとうとか、


ないの?


確かにお父さんとお母さんには送ってもらってありがたいけど、それだけ?


私大変だったんだよ?

すごく寂しい大晦日だったよ?



でも、

人命がかかってたから。


その言葉が頭をよぎり、

私は感情を殺し何もなかったように振る舞うことにした。


結婚前、

付き合って頃にも同じような場面があった。


遠距離恋愛中に、

久しぶりに会った後、夫のアパートから駅まで車で送ってもらうはずだった。


アパートを出ようとする時に病院から電話があり、

その時も緊急手術ですぐに病院へ向かわなければならず。


私はタクシーで駅まで向かうことに。


その時夫は私に、

「本当にごめんえーん1人で寂しく帰らせて悪いことした、タクシー代は払うし、今度埋め合わせさせて!」


と、何度も謝ってきた。

そんなに謝らないでというほどに。


その言葉に私は、

「手術に間に合ってよかったね!」

と穏やかな気持ちでいられた。



同一人物とは思えない。



今思い返すと、


緊急手術にいつ呼ばれるか分からないのは頭では分かっているし、仕方のないことだと思っている。

それは外科医の使命であるし、妻の宿命だ。




そこに私への労いやリスペクトの気持ち、

急な事にも対応してくれてありがとうという感謝の気持ちが全くないことに孤独を覚えるのだと思う。



今思うと、

その時私は知りませんでしたが、すでに浮気は始まっている時期でしたムキー



あぁ、なんて残念すぎる人。