電子レンジ騒動記
今日のお仕事は折り込み。
いつものように起き出して、いつものように支度をする。
洗濯機を回して、お風呂の追い焚きスイッチも入れる。
今日の具だくさん味噌汁は、さつまいも、春菊、がんも、にんじん、玉ねぎ、しめじ。
そうこうしているうちに、玄関から音。
「おかえり~お疲れ様~」
「ただいまー寒かったー」
「お風呂、追い焚き終わったよ」
「ありがと、入ってくる」
という、いつもの穏やかな時間が過ぎていく。
「どれにする?」
「今日はね。あなご飯が食べたい」
生協で購入した冷凍ごはん「あなご飯」。
なかなかに美味しい。
白米上等の彼が、「食べたい」と言うくらい美味しい。
冷凍庫からあなご飯を出して……
「他は?」
「レーズンパンが良いな」
パンスクで届いたレーズンパン。
常温だと1~2時間かかる解凍時間。
レンジで40秒チンしてからトースターで焼いてもOK。
袋に切り込みを入れて、「はい、40秒ね」と彼に手渡す。
彼が電子レンジに入れて……
「あれ?押し方が悪い?反応しない」
「え?どれどれ?」
電子レンジのスイッチが無反応。
しかも、なんていうか……あの「生きてない」って感じる状態、分かりますか?
機械だけど温もりが感じられないっていう感覚。
コンセントを抜き差ししてみたり、別のコンセントに差してみたりしたけど、生きてない感覚は変わらない。
最後に使ったのっていつだっけ。
「昨日の朝。冷凍の玄米おにぎりをチンした」
お昼ご飯はキーマカレーだったから電子レンジは使ってない。
夜も……使ってない。
「昨日の朝は、普通にちゃんとチンできてた」
調子が悪いということもなく、毎日普通に使えていたのに。
こんなに急に逝ってしまうだなんて……。
ここで二人してバタバタです。(笑)
レーズンパンの袋は開けてしまってる。
「トースターで何とかなりそうな気がする」と彼。
焦げないようにアルミホイルで包んで、低温(120度)で5分。
「まだ芯が硬い」
追加で4分。
「今度は大丈夫そう」
そのまま余熱で少し置いてみる。
あなご飯の封を切ってなくて良かった。
これは『電子レンジ専用』でした。
代わりに……
「チャーハンならフライパンでいける」
レーズンパンを1/3、チャーハンをひと口、あとはコーンフレークを食べよう。(私)
二人して考え込む。
電子レンジは1日でも無いと困る。
前はモモチ1曲分以内に家電量販店があったから、さっと買いに行けた。
モモチ2曲分くらいの距離に家電量販店が来ることになってるけど、開店はまだ先のこと。
「仕事帰りに買って来るよ」(私)
うちから一番近いお店は……
行きはウォーキングがてら、てくてくしたとして、帰りはバスか、タクシー呼ぶかになる。
それを言うと、
「とーこが大変だから、行くよ」(彼)
でも、今日は末日。
彼は忙しい日。
「16時~17時の1時間だったら、なんとか……」(彼)
いやいや、やっぱりそれは大変だよ。
二人で「うーん」と考え込む。
今の子たちは(というか、たぶん彼も)生まれた時から電子レンジのある生活だけど、私は違う。
電子レンジを使わない生活ってのをしてきてる。
「わかった。電子レンジの無かった時代の生活をしよう」
木曜のデート日に買いに行く、ということは。
月火水の三日間の朝ご飯を何とかすれば良い。
そう考えたら、今日無理して買いに行くこともないような気がしてきた。
「自分は朝だけだけど、とーこは昼と夜があるでしょ」(彼)
確かに冷凍庫の中には『電子レンジ専用』のものがあるけど、ボイル可だったり、フライパン料理もできるものもある。
レンジ解凍はできないから、あらかじめ解凍しておかないといけないけど、まあ何とかなる。
ということで、今日のお昼ご飯はパスタ「アラビアータ」。
玉ねぎとウインナーを追加して作りました。
晩ご飯は、ご飯(久しぶりに炊いた:笑)とボイル調理もできる肉団子にレタスとセロリのサラダ。
電子レンジ、無ければ無いで、なんとかできるものですね。
ただし、長期間は無理だけど。(笑)
本当に電子レンジが無かった時代って、「どうやってたんだっけ」って思っちゃうくらい、生活に欠かせない家電の一つになってますよね。
「この電子レンジ、何年くらい使ってるの?」
何年だっけ。
震災前は確実。
ってことは、最低でも14年は経ってるってこと?
それだけ長いこと頑張ってくれたんだから、急に逝っちゃっても仕方のないことかも。
そういえば。
先週のデート日に、私たちのことを知っている同僚の家電買い替え頻度を話題にしてました。
他の同僚と炊飯器料理の話をしているのを(話に加わらずに)聞いてた。
たぶん、お肉料理系の何かだと思うんだけど、「炊飯器で作ると楽だよ」みたいなことを言ってた。
するともう1人が「炊飯器に匂いとか移らない?」と質問したら……
「余ってる炊飯器を使ってるから」と。
(余ってる?)と疑問に思ったら、同僚も同じ疑問を持ったらしく、「余ってるって、炊飯器2個あるの?」
説明してるのを聞いていると、どうやらご主人が家電好きな人のようで、”壊れる前に”どんどん買い替えるんだそう。
ずっとそういうサイクルだったみたいで、
「余ってるのを使えば良いんだよ」と言ってる。
どこの家庭も使えるものが2個(以上)あるって思ってるらしい。
「2個もあるわけないじゃん」
(だよねだよね、家電って、壊れたら買いに行くもんだと思ってたよ……)
まあ、だからといって、こんなに何の前触れもなく唐突に壊れるとは想像もしてなかったけどね。(苦笑)
魔法のMessage
「どっちにしようかな~」
どっちを選んでも、満足できる。
そんな日になるようです。

ブログランキングに参加中
よかったら、ポチっとしてあげてくださいな