今日のメニューは…

 

* 好き嫌い

* シチュ作品の感想

 

 

≪シチュ感想の注意事項≫

ネタばれが困る、嫌いという方、こういうのに興味が無い方はスキップすることをお勧めします。

 

 

 

 

――――ζ―――ζ――――

 

 

 

 

楽曲にしても、シチュドラマにしても、ある一定以上のレベルに達していれば、あとは『好き』か『嫌い』かという問題になる。

 

これはプロアマ問わずに。

 

どれだけ音を外さずに楽譜通りに歌えるか、じゃない。

どれだけキレイなリップ音を出せるか、じゃない。

 

私の胸に響くかどうか。

 

確かに、技巧的に上手いとか、イマイチとかってのは分かる。

けれど、どんなに上手くたって、私の胸に響かなければ『良い』とは言えない。

『カッコいい』とは言えない。

『とろけてドキドキする』とは言えない。

 

 

 

これはシナリオにも言えること。

どんなにキレイな流れがあったとしても、私の胸に響かなければ『最高』とは言えない。

例をあげると、企業ベースのライターさんで、とても評価が高い方がいます。

確かにストーリーの展開の仕方など『上手い』と思う。

みんなの評価が高いので間違いなく実力のある方なんだけど、だからといって、私が気に入っているかというと、そんなことはない。

私の胸には響かないから。

私の好みから外れているから。

 

 

少数派だから間違っている、なんてことはありません。

答えが一つしかない数学なら間違ってるってなるけど。

 

自分がどう感じたか。

 

それが重要。

 

100人中、99人がAのほうが良いと答えても、自分がBのほうが良いと思ったなら、それで正解なんです。

 

そして、少数派だからといって、自分の考えや感じたことを否定することも引っ込めることもしなくていい。

 

今でこそ、自分の思ってることや感じたことをどんどん表現していますが、以前は自分の感じていることが少数派だと思えば口にしませんでした。

自分の感覚がおかしいのか、とか、こんなこと言ったらダメなのかも、とか、いろいろ考えて……。

もちろん、ごり押しする必要はないけれど。

自分の感じたことも否定したり押し殺したりしなくていい。

 

好きなものは好き。

それ以上でも、それ以下でもないんだから。

 

 

 

 

――――ζ―――ζ――――

 

 

 

 

マインド・コントロール~快楽依存~

CV:榊恭一郎さん

 

 

ケイズエンターテイメントさんのダウンロード配信作品です。

が、このタイトルって公式サイトに載ってないんですよね。

ダウンロードサイトでは間違いなくケイズエンターテイメントさんのところにあるし、ライターさんもこれが2作品目ですし。

 

これは完全にキャスト買いです。

榊恭一郎さんと聞けば、是が非でも買わずにはいられません。

 

今作は、榊さんの声幅の中で高い方を使ってます。

私としては低めのほうがゾクゾクして好きなんですけどね。

キャラ絵が可愛い系だったので、こうなったのかな?

 

 

さて、今回の彼は椎名瑛太くん。

prevoir(プレヴォワール)という占いのお店を開いてます。

 

そんな彼と『わたし』の出会いは、合コンの帰り道のこと。

好みのタイプの人がいなくて空振りだった。

そんな時に…

 

『そんな暗い顔してどうしたの?』

 

『ね、僕に占われてみない?』

 

辻占いをしていた瑛太に声をかけられた。

ちょっと怪しげだったものの、『初回特典でタダだよ』と言われ、占ってもらうことにした。

何種類か占いができるそうなんだけど、今回は一番短時間で見ることができるという手相占いをしてもらった。

 

『ずっと下を向いて生きてきたんだね』

 

ドキッとすることを言われた。

さらに、わたしがこの沿線を使って通学していたこと、その電車内で頻繁に痴漢にあっていたことを指摘する。

 

…そんなことまで手相で分かるの?

 

疑問はあるものに、見事なまでに言い当てられた。

 

『車と水と犬に注意して』

 

大事には至らないけれど…と付け加え

 

『時々、ここにいるから、何かあったら来て』

 

 

 

あの後、車にはねられかけ、水をかけられ、犬に吠えられ追いかけられ…。

彼のところへ通うこととなった。

 

通い始めてすぐ分かったことがある。

 

彼はとても人気のある占い師だった。

占ってもらうまで待たされるのは当たり前のこと。

休日には見覚えのある女性(占いの常連さん)とデートしているのを見かけた。

頻繁にプレゼントももらっている。

 

訊くと、高価なブランドのものや現金なんかもプレゼントされるのだと言う。

休日には、そういうプレゼントをくれた人とデートをする。

彼が他の女性とデートするというのは…嫉妬してしまう。

 

『キミも何かプレゼントをちょうだい。そうしたら、今週末はキミとデートするから』

 

わたしは…そんな高価なものをプレゼントできない。

 

『プレゼントをくれた人を断って、くれない人を選ぶってのは不公平でしょ』

 

『何でもいいんだよ』

 

一見、筋が通っていそうで…通ってなさそうで…。

それでも、手持ちの中から彼にプレゼントできそうなものを…。

 

『これって……押し花?』

 

自分で作った押し花のしおりを手渡した。

こんなのもらったのは初めてだと大笑いして…。

 

『いいよ、キミとデートしてあげる』

 

 

 

聞いている『私』は、もうこの辺りで『この人は変だ』と『危険危険』と警報アラームが鳴っている状態。

悪い男に掴まったって、早く気がついて!とヤキモキしてる。

 

 

デートで訪れたレストランは、メニューに値段が載っていないくらいの高級フレンチレストラン。

もちろん、支払いはわたし。

彼曰く、『ここは自分が出入りするレストランの中でもリーズナブルだし、個室だし、料理も美味しい』

 

『大丈夫。キミのお給料でも払える額だから』

 

 

個室なのをいいことに仕掛けられたキス。

わざと落としたスプーンを拾おうとテーブルの下にもぐりこみ…触れてくる。

この人は危険だという思いはある。

けれど、彼の手を払いのけることはできない。

特別に強引なわけじゃない。

ただ、一度でも拒めば、彼との関係が終わってしまう、と感じるから。

 

 

 

というところで、声などのお話。

このレストランでのシーン、彼はテーブルの下にいます。

テーブルクロスもかけられていると思われるので、声はこもった感じで距離も遠い。

こんな風に音の位置は的確です。

後のシーンで耳攻めも結構たっぷりあるし、口調が豹変するところも良い。

榊さん名義だからってことでもないと思うけど淫語ありです。

 

 

そして、これだけシチュCDを聞いてきてる私ですが…

いろんな作品でいろんな体験をしてきてますが…

この間の死姦に続いて、初めての体験が…。

 

異物挿入―――です。

 

そりゃね、今までローターとか大人のオモチャはありましたよ。

でもね、”スプーン”って初めてですよ。

作中の『わたし』は感じちゃってますが、聞いてる『私』は思いっ切り引きました。(苦笑)

実を言うと、このスプーンがあったせいで、すっかり気持ちが萎えまして。

それが最後まで響いちゃいました。

…せっかくの榊さんのリップ音と吐息だっていうのに。。。

(次からはこのレストランのシーンはスキップしようかな)

 

これも『好き』と『嫌い』に分かれる事例ですよね。

全然平気って人も、かえって燃えるって人もいるだろうけど。

私の場合、『大切にされてない』ということが際立っちゃってダメ。

スープスプーンってけっこう大きいし、刃物ではないけど危ないでしょうよ。

 

今までいろんなSな人がいたし、鬼畜な人もいたけれど。

ちゃんとわたしのことを見ながら加減してくれてる。

本当には傷つけないように配慮してくれてる。

例えば、わたしを縛ったとしても鞭を打ったとしても、手の爪はキレイに切り揃えられている、という風に。

根本にはわたしに対する『愛』を感じることができる。

 

物語が進んで明かされる真実で、彼は彼なりに『わたし』のことを好きなんだってのは分かるけど。

だからといって、『私』的にこの行為は許せるものではない。

 

 

 

 

レストランを出て、わたしの部屋に行くのだけど、ここで真実が明かされます。

最初に彼が占ったことは、占いではなくて彼が見てきたこと。

 

わたしは気がついていなかったけれど、同じ電車で通学をしていた。

彼の方も遠くから見ているだけで満足していた。

そんなある日、大好きな彼女が痴漢にあっているのを見た。

何もできない自分。

それを見て興奮している自分。

 

そして、気がついてしまった。

声も出せずにただ耐えているのではない、と。

彼女は酷くされたい側の人間だ、と。

自分は…酷くしたい側の人間だ、と。

 

 

あの合コンからの帰り道に声をかけられたのも、彼のことが気になるように仕向けられたのも、好きになったのも、全ては彼の計算だったってことなんでしょう。

そんな計算があったことや、自分のことを調べていたってことを教えられても彼のことを拒絶できないくらい強い思いを持ってしまったことも。

 

 

 

 

うーん、あのスプーンがなければ、私好みのお話ですよね。(笑)

(やっぱり、レストランシーンはスキップしよう)

 

 

 

 


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