今日は金曜日の折り込みデー。
お昼近くに大きな荷物が届きました。
すぐにその箱を持って所長が私たちの作業場へ。
『これ、何だか分かる?』
「あ!!!」
即座に反応したのは私。(笑)
鉾田のバームクーヘン。
しかも1本。(約50人分)
もちろん、覚えてますとも。
何年か前にも買ってくれたもんね♪
で、みんなでいつだっけ?と頭を捻っても思い出せない。
大丈夫。
私、ブログに書いてるから♪
帰宅してから調べました。
2013年7月26日でした。
http://ameblo.jp/sky-sky-skyblue/entry-115806565
(今回は1本状態の画像は撮らなかったので、全体像はどんな感じか気になる方は上をクリック)
3時休憩なしで仕事終了ということでお持ち帰り。
他の人は家族と分け合わなくちゃいけないところ、私は全部一人占め。(笑)
というところで、本日の本題はこちら。
新撰組暁風録 勿忘草 第四巻 藤堂平助
ボイスは下野紘さん。
ではでは、いつものように、ネタばれは困るのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
うーーーん
唸らせられる1枚でした。
(2枚組だから正確には唸らせられる2枚だけど)笑
平助くんの原点が、ここにある。
私、シリーズ最初の作品である黙秘録で、平助くんが苦手ってことを書きました。
あのころは、平助くんのことを何も知らず(存在すら知らなかった)、その後いろいろ文献を調べたりしてざっくりと平助くんのことを知ってきました。
どういう生い立ちなんだろう、とかね。
それで、微かに納得した平助くんの生き急いでいるかのような・・・・
自分の志から外れない、外れたくない、という強い意思・・・
少年から青年へ移り変わるとき特有の純真さと一途さ・・・・
そんな平助くんの原点が、ここでした。
基本的な性格ってのは変わらないのね。(笑)
黙秘録と同じことをしてる。
いや、黙秘録での平助くんが、今回と同じことをしてるってことだね。(笑)
その辺は成長しないっていうか、変わってなくて笑えるというか・・・・ホッとする部分だったり。
江戸っ子のわたし。
大きな勘違いから物置小屋に連れ込まれ口付けされて衝撃のあまりしばらく固まってしまっていたけど・・・
反撃は忘れません。
しかも手厳しく。(笑)
その場で平手打ちしただけでは済ませません。
これはしばらくしてから明らかになったことですが、平助くんのご飯だけ少なめによそったり、焦げてしまった魚を回したりと地味に嫌がらせしてる。(笑)
このことを平助くんに指摘されて・・・・
「あら、気がついてたの?」
なんて、しれっと答えてる。(笑)
(なかなかやります)
平助くんとわたしは年齢が近いというところもあって、何かと話しをするしわりと仲も良い。
平助くん、試衛館では年若いほう。
仲の良い人たちもいるけれど、自分より年上だったり、歳が近くても試衛館にいる期間が長かったりで、どんなことでも話せる相手っていうのはいないよう。
それはわたしにしても同じこと。
必然的によく話す相手ってことになる。
買い物の途中で平助くんを見かけた。
どうやら、噂の(笑)花街へ行くようで・・・・。
『オマエも行ってみる?』
平助くんの説明によると、花街というのは芸妓や遊女が集まっている区域だけれど、男だけが集まり遊びに興じるところではなく、一年中お祭りみたいな出店や行商も集まってきているのだとか。
ここで、『恋神籤』を引きます。
おせんべいの中に数字を書いた小さな紙が入っていて、その数字が近ければ近いほど相性が良いっていうもの。
平助くんは『十番』。
わたしは・・・・『一番』。
これって、相性最悪。(笑)
なんでも、恋神籤にはからくりがあって、六・七・八とか近い数字のものしか仕込まないのが普通なんだとか。
それが、何をどう間違ったのか、よりによって『一』と『十』。
2人で大笑い。
江戸の治安もかなり悪化してきて、昼間の買い物でもわたし一人では行かない方がいいと言われ始めた。
それまで木刀を腰に差していた平助くんも、近藤さんや土方さんに言われて真剣を帯刀するようになっていた。
買い物に付き合ってもらった帰り道。
夕暮れに近い時間帯。
天気が崩れてきた。
雨が降る前に帰れるかな?
足を速め・・・・ひと気のない薄暗い道に差しかかったとき・・・・
「誰か・・・倒れてる?」
急いで駆け寄り、平助くんが声をかけ手を伸ばす。
『これは・・・血?』
肩からばっさりと斬られている。
近藤さんたちが言っていた不逞浪士の仕業か?
そんなことを思い、ふと顔を上げると・・・・・・誰かいる。
ここで、わたしを庇い・・・・
初めて、人を、斬った。
この時の平助くんの崩れ方が・・・苦しかった。
夜はうなされてよく眠れない。
食欲もない。
刀を握ることもできない。
あんなに武士になりたいと思っていたのに。。。。
心の動揺が収まらない。
試衛館を出ていこうと、思い詰めるくらいに。
実際、近藤さんたちにそれを告げ、ちゃんと考えるようにと諭されたけど。
春のある日。
わたしはそんな平助くんを連れ出した。
どうしても見せたいものがある。
空一面にたなびく鯉のぼり。
『まるで俺たちが川の底にいるみたいだ』
青空の中、群れをなして泳ぐ鯉のぼり。
これを見上げながら思う。
こうして青空を見上げたのはいつ以来だろう。
あの日から・・・見ていたのは地面か暗い夜空だけ、だった・・・・と。
「わたしを刀を握る理由にすればいい」
あの時、平助くんが不逞浪士を斬らなければ、わたしは殺されていたのだから。
今作のわたしは、平助くんのこれからに、とっても重要な意味を持たせた人でした。
平助くんの追い求める思想、志。
誰かを守るということ。
望む世の中を作る助けをすること。
まだ幼かった平助くんが大人へと変わるターニングポイントになった人物が、わたし。
わたし、平助くんが京へ向かうことを決めたとき、自分も一緒に行きたいと告げた。
残れと言われました。
危険な京へは連れて行けない、と。
でもね、言ってくれた。
江戸に戻ってきたら会いに来る、と。
約束してくれた。
けれど・・・・その約束、果たしてくれなかったね。
と、聞いている私が思う。
好きって言ってくれたのに。
ずっと守るって言ってくれたのに。
夜の海に連れて行ってくれるって言ったのに。
必ず帰るって言ったのに。
ずっと一緒って言ったのに。
心が離れることはないって言ったのに。
ここで、またしても、暁風録を聞いている私が黙秘録のわたしに嫉妬することになりました。
この自分で自分を嫉妬するという妙な感覚。(苦笑)
でも、聞いている回数の問題なのか、シリーズ数の問題なのか。
聞いている『私』は京にいる『わたし』に感情を寄り添わせ気味になっちゃう。
きっと江戸のわたしのことを忘れたわけじゃない。
ただ、これは『幼い恋』だったのだ、と。
確かに平助くんが武士として生きるためのキーになった人ではあったけれど。
この『わたし』よりも、もっと強くもっと激しく求め好きになった相手が京の『わたし』なのかな。
今、ふと思った。
黙秘録で、京のわたしと一緒に江戸へ来た平助くん。
毎日、一緒に行動していたわけじゃない。
もしかしたら、江戸の『わたし』に会いに行ったりしたのかな。。。。
会いに行ったにしても、『今はまだ会いに行けない』と行かなかったにしても・・・・・
京のわたし寄りになってしまう私は複雑なジェラシー。
はたまた、心変わりしてしまった平助くんに『嘘つき』とジリジリした思いを抱く江戸のわたし寄りになる私。
そうか、結局、どっちに転んでもジェラシーを感じるってことなのね。(笑)
(そして、今さら気がついた。帯封に描かれているお月さま)
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