今日は出勤の時には曇りで帰りには雨になるという予報。
ほぼ天気予報通りの11時くらいから雨が降り始めた。
雨が酷くなる前に帰ろうね、を合言葉に。(笑)
今日はポスティングのない通常の土曜の仕事だったんだけど、そこそこの広告量があったこともあって、全てが終わったのは16時半。
雲の動きを見てると、17時くらいから雨足が強くなりそうな気配だから・・・・ギリギリかな?
夜になった今はけっこう激しく降ってるみたい。
感想の前に毛糸の紹介。(笑)

ダイヤモンド毛糸のダイヤパルモ。
糸自体がまるで編み込んであるかのような作りになっていて、とっても軽くてエアリーな糸。
そして、ロングスパンの段染め。
ロングスパンなので、自然に勝手に(笑)ボーダーに仕上がってくれるという優れモノ。
この糸は以前にセーターを編んだことあるんだけど(色違いで)、肌触りもとってもイイです。(ウール90%、モヘヤ10%)
画像の奥が後ろ身頃。
手前は前身頃。(カーディガンにします)
というところで、本日の本題はこちら。

ホーミングー遠隔操作ー
ボイスはワッショイ太郎さん。
ではでは、いつものようにネタばれは嫌いなのって人や
こういうのって興味ないんだよねって人は
このまま回れ右してお帰りくださいね。
ダブリルムーンさんからの新作になります。
実は、この作品はシリーズ2枚目。
1枚目は持っていない声の方ということもあって見送りました。
気にはなっていたんですけどね。
そこへ、知った声のワッショイ太郎さんということで、思い切って買ってみることにしました。
本作の『彼』は小6の時の同級生。
頭も良いし、スポーツも得意だし、明るくて・・・・男子からも女子からも人気のあるクラスの中心みたいな人だった。
対して『わたし』は内気で目立たない子。
休み時間には友達と遊んだり話したりするよりも、一人で本を読んでいるような子。
誰とも分け隔てなく接していた彼は、こんなわたしにも声をかけてくれたりしていた。
そう・・・・わたしの初恋の相手。
一緒に卒業して、一緒の中学に行くものだと、何の疑問も持たずにいたあの頃。
ある出来事の後、わたしが風邪を引いて学校を休んでいる間に、突然彼が転校してしまった。
何も言えないまま・・・・
何も伝えられないまま・・・・
あれから15年。
彼は役者になっていた。
こっそり舞台を見に行った。
舞台に立っている彼は昔のままで・・・ううん、昔よりもずっと素敵になっていた。
輝いていた。
子供の頃のことだもの・・・・わたしのことなんか覚えているはずがない。
そんなある日。
わたしは新幹線のホームにいる。
新幹線と特急を乗り継いで約4時間半の実家に休暇を利用して帰省するため。
『あれ?もしかして・・・?』
ふいに声をかけられた。
振り向くと、そこにいたのは『彼』。
驚きのあまり、声も出せず身動きもできず固まってしまった。
『覚えてない?小学校で一緒だった・・・』
忘れるはずがない。
かえって、わたしのことを覚えててくれたんだと驚きと嬉しさが渦巻く。
「あの時・・・ごめんね」
『どうしてキミが謝るの?』
「あの水槽の・・・・・」
彼の親の仕事の関係で急に引っ越したものの、現在は再びあの街に戻っているのだという。
『だから、オレの帰省先もあの街なんだよ』
2人とも自由席ということで一緒に行動することになった。
彼の気さくな態度で15年の空白の時間が埋まっていく。
舞台を見に行ったことも告げてみた。
『そうなんだ。楽屋に来てくれれば良かったのに。でも、彼氏と一緒だったら無理か』
「彼氏なんていないもの。一人で見に行ったのよ」
そろそろ乗り換えというところで、急に彼が身体を寄せてくる。
思わずビクッと身体を固くする。(聞いている私も)
わたしの後ろにかけたジャケットを取るための動作だったのだけど・・・・
『キス・・・されると思った?』
声がさらに近くなり、耳元で囁かれ・・・・キス。
在来線に乗り換えると、最終便ということもあるのかわたしたちが乗った車両には誰もいない。
あの時の水槽事件の話をしたかった。
ちゃんと謝れなかったから。
あれ以来、会えなくなってしまったから。
けれど、さっきの彼の行動で、頭の中がパニックになってる。
どう受けとめればいいのか。
どう考えれば良いのか。
身体も頭も強張ってしまう。
『このイヤホン、スマホにつけて』
「?」
『オレがそばにいると身体が動かなくなっちゃうみたいだから。オレは離れたあそこに座るから。話は電話でしよう』
通路を挟み、いくつも列を隔て、それでもお互いの姿が正面から見える位置。
ここから、『遠隔操作』が始まります。
彼の声は左耳からのみ。
『黙って聞いていて』
小学生だったあの頃に話は戻る。
水槽事件。
水槽を割ったのは、わたし。
水替えに失敗し、水槽を割ってしまい、金魚も死んでしまった。
ずぶ濡れになって泣きじゃくっていたところへ、野球の用具を仕舞いに彼が来た。
『ふざけてバッドを振り回していて水槽を割ってしまった』
彼はそんな嘘をついた。
わたしを守るために?
守るという気持ちもあったかもしれない。
けれど、それよりも大きかったのは・・・・濡れたシャツが身体に張り付き夕日に照らされた姿に欲情してしまったから。
以前から気になっていた。
静かで目立たない子。
けれど、読んでいる本をちらっと見た時、内容に驚いた。
大人になった今なら『谷崎潤一郎』は純文学だと分かるけれど。
子供だったあの頃は、普段のおとなしいイメージと淫靡なものを読むということのギャップに驚き、興味が湧き・・・惹かれていた。
あの翌日から風邪で休んでしまい、その間に急に転校することが決まり、会えないまま・・・何も告げられないまま別れとなった。
『舞台を見に来てたこと。舞台の上から見えてたよ』
『彼氏と一緒だったよね』
わたしが違うと言おうとすると『黙って』と遮られる。
嘘をついたお仕置きとばかりに『声』で『言葉』で煽ってくる。
(真実は落としたパンフレットを拾ってくれただけなんだけどね)
『ほら、想像してごらん』
わたしたちが降りるはずの一つ手前の駅。
ここで降りることになる。
『地元の駅じゃ泊まれるところ、無いだろ?』
という流れで、最後は『遠隔操作』ではなく、ちゃんと結ばれることになります。
・・・良かった。(笑)
いえね、この遠隔操作の部分が思ってたよりも長くて、途中から・・・もしかしてずっとこの状態なの?と思ってしまったから。
左耳から聞こえる彼の声。
『想像してごらん』と紡がれる妄想の世界。
えぇ、妄想なら得意ですからね!
この遠隔操作の部分ってリップ音もなく、シチュエーションの想像と言葉だけで煽られていくのだけど、思わず声が出てしまったという・・・・。
作中のわたし同様、リップ音不足に陥ってしまっていた私ですから、『リップ音解禁』(笑)になったところで頭がぶっ飛んでしまいました。(苦笑)
この特典CDはまだ聞いていないのですが、面白いことになってます。
特典付きで500円ほど通常版に上乗せして、ショップごとに違う特典が付くっていうのが多いですが。
これの場合は、その上乗せ金額程度(600円)で特典CD的要素のアフターストーリーが手に入るということになってます。
各ショップで違うのではなくて、ちゃんとお買い物カートにどちらも入れられるようになってる。
これはね、有り難い。
正直、どっちの特典も聞きたいもの。
気になるもの。
この方式が主流になってくれたらいいのになって、結構真剣に思ってます。
さて、ダブリルムーンさんといえば、磔(はやにえ)シリーズのところです。
磔(はやにえ)もそうだったんだけど、音はあまり良くはないんです。
今作は走っている電車の音ってのが常に入っているので磔ほどサー音が気になるということはなかったんだけど。
声の位置に曖昧さが出ちゃうんですね。
顔周りの左右の位置は良いんだけど、耳よりも下になると位置の把握が曖昧になる。
これはマイクの性能によるものなのか、マイク位置の指示によるものなのかは分かりませんが。
そして、遠隔操作中のトラック移行。
これは、位置を間違えましたね、って感じです。
左から彼の声、右からは常に電車の走行音が聞こえてる。
それが、トラック移行の時に一瞬全ての音が無くなる空白がある。
確かに話しの流れ的には、ここでトラックを変えておきたいなとなるかもしれない。
けれど、完全なる無音が一瞬でもできてしまうのなら、ワントラックで良いと思ってしまう。
そのほんの一瞬で意識が途切れてしまうから。
せっかくの流れが止まってしまうから。
どうしてもトラック分けをしたいなら、途中駅に着く時の音の切れ目を狙うべき。
私はここでトラック分けする必要性を感じませんけどね。
『遠隔操作』部分としてワントラックで良いと思う。
ダブリルムーンさんは、ストーリー的に面白いところを突いてくるので、次にどんなものが来るのか楽しみです。
さて、今夜は・・・・ワッショイ太郎さん繋がりでコイビト未満にします。
明日の感想もお楽しみに。

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