昨日まで、ワクワクはするけれど、怖くはなかった。
ところが、今は・・・・怖い。
日曜日に彼に会って・・・・・・・どうなるのか。
他力本願実施中だけど・・・・・ホントに私の望む通りになるのか。
(疑ってごめんよ~)
いやいや、もうここまできたら、流れに身を任せるしかない・・・か。
ってことで、今日は先日買ったこの本の話。
これは愛を綴った短編集。
朗読CD付き。
もちろん、私の場合はこの付属している朗読CDの方が目当てなのだけど。
これ、3冊発売されてます。
一番新しいのは、4月に出たばかりですね。
イラストレーターの石井のりえさんと声優の岩田光央さんのコラボ作品。
ゲストという形で2人ほど声優さんが参加している。
私が買ったのは、2作目。
『あぶな絵、あぶり声~若葉~』
朗読は、1つ目が森久保祥太郎さん、
2つ目が櫻井孝宏さん、
3つ目が岩田光央さん。
それぞれ、20分強というボリューム。
いつものようにベッドに入ってから聞くつもりなので、
予め本を読む。
ちょっとしたことで・・・・いや、当人たちにとっては重大なことなんだけど、
すれ違ってしまう二人。
元々、合うところなんて『ない』。
合うのは身体の相性くらいだ・・・と。
一読目、まだ脳内音声変換はされない。
うん、不思議と自分の声だな。
ただ・・・話しの流れに、内容に、嫌な感じが・・・する。
この場合の『嫌な感じ』は・・・
なんて表現したらいいんだろう。。。
見たくないものを見せられてしまった、とでも言えばいいのか。
残りの2編もざっと読み、あとがきへと目を移す。
あぁ・・・・・やっぱりだ。。。。。
あとがきを読んで、先ほど感じた『嫌な感じ』の意味が分かった。
文章の書き手でもある石井さん。
この話しを書くに当たって、ゲストの二人の
【自身の思いや気持ち】
【裸の部分】
を語ってもらい、それをベースに物語を書き上げているようだ。
不安な気持ちを胸に、いつものように電気を消し、ベッドに横になり、
ヘッドホンで、聞く。
これは、物語の朗読CDだから、
よく話題にしているシチュエーションCDに付きもののリップ音などは一切無い。
当然、男女の台詞が出てくるが、読み手は一人。
女性の言葉も、彼らが読む。
もちろん、違和感はない。
彼らが上手いからなのか、
私自身が『朗読の会』というボランティア朗読をやっていたからなのか、
そこら辺はわからない。
頭の中に残っている文章を、次々と祥ちゃんの声が拾っていく。
これにも、えっちぃシーンの描写がある。
が、先日感想を書いた『LOVERS ONLY』とは全く違う。
『LOVERS・・・』の方が直接的な言葉を使っているのに対して、
『あぶな絵・・・』の方は想像させる言葉とでも言えばいいのか。
そうだな、表現方法でいくと、あぶな絵のほうが好きだな。
(なんて、声のせいかもしれないけどww)
森久保さんが担当した『表裏な女』。
私が嫌な感じを受けた理由は、
この作品の中の女性が、彼の元奥さんんとイメージが重なるから。
あぁ、今こうやって書いてても、心が苦しいよ。
仕事の時間、OFFの時間も、食べ物の好みも、趣味も何もかも違う。
それなのに、
【絶対に手放したくない】
と、彼は思う。
気持ちのすれ違いから、破局へと向かってしまいそうな勢いの二人。
電話での会話が続く。
【どうして私が出ていったのか、分かってる?】
【うるせえな。わかるかよ】
口ではそんなこと言ってるのに、心の中で
【恋しいんだよ】
と、つぶやく。
いつしか、【じゃれあいの口喧嘩】になっていく。
【ゴメンな】
【ゴメンネ】
重なり合う二人の言葉。
【やっぱりおまえしかいないよ】
最後の、この言葉で、
それまで堪えてきていた涙があふれた。
止まらない。
まるで、
祥ちゃん本人の心の声のよう・・・・・・だったから。
離婚の原因なんて知らない。
元奥さんのブログには離婚の報告記事があるけれど、
それは、彼女の言葉。彼女の思い。
祥ちゃんの言葉で、祥ちゃんの思いを聞いたことはない。
だけど、この物語の二人が、実際の二人に重なる。
元奥さん曰く、『尊敬はしているけれど、何もかも合わない二人だった』
祥ちゃん曰く、『よく怒られたけど、なんで怒られるのか分からなかった』
【やっぱりおまえしかいないよ】
自分が言われたら、最高に嬉しい言葉。
だけど、他の人に向けた言葉だったら、心が潰れてしまう言葉。
小説なんだから、フィクションなんだから。
ただ、与えられた物語を朗読してるだけなんだから。
そんなの分かってる。
頭では分かってるよ。
だけど、心が・・・分かってくれないんだ。
苦しいよ。。。
心が潰れてしまいそうだよ。。。。。
注)文中【】内は「あぶな絵、あぶり声~若葉~」作カタナからの引用
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