まじめな話が続くと、読んでくれている方も私も疲れちゃうかな、と
勝手に思い、連続技は控えていたんですけど、
話の流れから、本日もまじめな話ってことで。
昨日のDVを受けて、虐待のお話です。
さ、行ってみましょうか。
DVと虐待。
これは、暴力を振るう相手が違うだけで、根本は同じだと思ってます。
夫婦間、恋人間のDV。
親が子への虐待。
子が親への家庭内暴力。
自分の消化しきれないイライラを近くにいる自分よりも弱い相手にぶつける。
先日見た虐待のドキュメンタリーでも、コメントからも
虐待していた親は、それが虐待だと認識していないのが大半、だという。
でも、本当にそうかしら。
記憶を失って殴っているのなら、そうかもしれないけど。
「自分は悪くない」
「悪いのは私を怒らせるこの子」
「だから、これは躾なの。虐待なんかじゃない」
そういう風に自分を正当化しているんじゃないでしょうか。
友達の話ですが、
彼女は前夫との間に一人、今の夫との間に二人の子供がいます。
子供の歳が近いこともあって、仲良くしていたのだけど、
前夫との子供のことで相談されました。
正確にいうと、相談するように仕向けたのですが。。。
最初に気が付いたのは、子供がお茶飲みしている私たちの側にいたとき、
彼女がサッと手を上にあげたら、
その子が手で頭を庇うようにし、首をすくめたから。
その光景を何回か見た後で、思い切って聞いてみたんです。
そうしたら、
段々、前夫に似てくるような気がし、(実際は似ていないけど)
たいしたことじゃなくてもついつい怒ってしまうという。
声を荒げるだけでなく、力いっぱい叩くのだという。
しかも、叩き始めると、
自分の感情がどんどん激していって止められなくなるという。
「でも、泣き声聞こえないよ?そんなに頻繁に叩いてるの?」
泣き声が周りに聞こえないように、
声を出すのを禁じたり、口にタオルを詰めたり、手で塞いだり、
本当に一歩間違えれば、「死」がすぐそこにある状態。
それでも、子供が眠ってしまうと、その寝顔を可愛いと思い
「こんなになるまで叩いてごめんね」と涙するのだという。
そして、もう二度と叩かないと心に誓うのだが、
翌日になると、また感情を抑えきれずに叩いてしまう、と。
もう、20年も前の話。
自分だって、まだまだお子ちゃまだから、上手く助言できるわけもない。
口に物を詰めるのは本当に死んでしまうかもしれないんだからと、
それだけは絶対にしないと約束してもらい、
感情が高ぶってきたら、できるだけゆっくり10を数える。
一日一回は抱きしめてあげる。
なんて、助けになるんだかならないんだか・・・。
(なってないな・・・)
その後、一年もしないうちに私は引っ越してしまったので
虐待を回避できたのか、できなかったのかは分からない。
怒りの回数は減ってきたとは言っていたが。。。
彼女の場合、自分が虐待をしているんだと、自覚がありました。
虐待だと分かっていても、
怒りの感情が出ている時は子供が憎くてたまらなくなり、
自分を抑えられなくなるんだ、と。
子供の方はけなげでしたよ。
お母さんを怒らせないように、妹たちの面倒もよく見ていたし
学校の勉強だってがんばってた。
私自身はというと、子供を一回も叩いたことないなんて言いません。
ただし、自分が子供のころ母親に叩かれた記憶から
(素手だとジンマシンが出るので新聞を丸めたもので叩かれた)←ハエか?
叩く時は人差し指と中指だけで場所はおでこと決めていた。
片付けができない子供たちを玄関の外に裸足で放り出したこともある。
覗き穴から様子を覗いていたら、階段で遊び出す子供を見て、
「あぁ、こんなこと無駄だ」、と。
自分の思い通りにならない子供に腹を立て、
虐待へと進む前に気が付いて良かった。
おもちゃの片付けができなくても、殴るほどのことではない。
ご飯を残しても、それは殴るほどのことではない。
そう考えると、子供を殴らなければいけないことなんて、
何一つないことに気が付いた。
なぜ、殴りたくなるのか。
怒りがこみ上げるのか。
自分の思う通りにならないから?
――そんなのは当たり前。別の人格。別の人間なんだから。
自分も親から同じように厳しく躾されたからこれが普通だと思う。
――違います。それは虐待だったんですよ。
人間には言葉があります。
言葉の通じない動物を躾けるのと訳が違います。
躾は言葉で理解させるもので、力で支配するものではありません。
じゃ、口で言えばいいのね。
――でも、口汚く罵るのも暴力。
心に受けた傷は治りにくいもの。
いえ、一生治らないかもしれない。
それなら、関わると気持ちが荒れるから関わらない。
――無視や放置も虐待ですから。
自分が存在しないかのように扱われるって辛いです。
存在している価値が見出せないから。
自分に自信が持てなくなる。
虐待の自覚のある人も、無い人も、思い出してみて。
いつ、どんな時に子供を叩いた? 殴った?
それは、本当に殴らなくてはいけないほどのことだった?
義兄夫婦のところは、食事に厳しい家だった。
食事を残すと、次の食事の時に残したものが出てくる。
それを食べ終わらないと新しい食事に手を出してはいけない。
彼女は食事のたびに辛そうな顔をしていた。
これじゃあ、食事は楽しいものだと思えなくなる。
嫌いだと残す物の中にはアレルギーを起こしているから
嫌いだというものだってあるかもしれないのに。
実際、息子はピーナッツやアーモンドといったナッツ類とタコや貝類に
アレルギーを持っている。
娘は長芋、エビ、カニにアレルギー反応する。
小さいころからこれらが嫌いだった。
でも、子供でちゃんと説明できないから
「これを食べると耳がかゆくなるから嫌」とか
「歯がかゆくなるから」とか。
ただの好き嫌いではなくて、
上手く説明できていないってことだってある。
子供に手をあげる前に考えて。
子供を殴ってまで、自分は何をしたいの?
子供の心を傷つけてまで、自分は何を得たいの?
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つい最近、山芋と長芋は別だと思ってアレルギー反応を起こした
おバカな娘を持った私を
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