子供を産んだら母親になる。
それは間違い。
子供を孕ませたら父親になる。
それは間違い。
子供を産んだら、戸籍上の親になる。
ただそれだけ。
では、
いつ、「母親」になるのか。
いつ、「父親」になるのか。
子供が成長すると共に親も成長して、
初めて親になるものではないか、と思っている。
私自身、正直子供は苦手である。
一人っ子で、自分と同年、または年上の子と遊ぶことが多かった。
中学になっても、高校になっても、それは変わることはなく。
小さい子と接する機会が皆無だった私は、
子供をどう扱っていいのかわからない。
不安。
子供を持つことへの不安。
「私は子供に愛情を感じることができるのだろうか」
だんだんお腹が大きくなってきて、胎動を感じ始め、
お腹を蹴るというよりは、足で擦り上げられるような感覚。
お腹の上から、赤ちゃんの足を掴めるような、その動き。
不思議とだんだん愛おしさが込み上げてくる。
無事に産まれてくれた喜びは、言葉にできないほどのもので、
だけど、自分に子供を扱えるのかという不安は付きまとう。
当然のことながら、泣いてばかり。
何を求めているのかわからない。
お腹が空いているのか、
おむつが濡れているのか、
眠いのか、
暑いのか、
寒いのか、
抱っこしてほしいのか、
私にはさっぱりわからない。
実家は遠く離れている。
ここで頼りになるのは夫だけなのに、
私に輪をかけて子供を扱えないときている。
抱っこすら、何ヶ月経っても、まるで初めて抱くみたいにぎこちない。
抱かれ心地が悪いから、泣く。
泣かれると対処できないから、できるだけ触ろうとしなくなる。
悪循環の始まり。
私はというと、毎日24時間ずっとべったり一緒にいるおかげで
だんだん、彼女が何を言いたいのか、泣き声で分かるようになってくる。
好き嫌いの意思表示ができるようになり、
ただ泣くだけの赤ちゃんから、人間へと成長していく。
赤ちゃんの成長というのは目まぐるしく、
一日と同じ状況にはいない。
人間の成長を目の当たりにし、親も成長していく。
ただ、
それまでの経験値で親としての成長速度には差が出るだろう。
自分と子供は一心同体ではなく、
別思考と別人格を持っている、全く別のの個体だということを
頭で、心で、理解するところまで成長できていないと
自分の思う通りにならない子供に苛立ち、あたり、暴言を吐く。
子供に必要なのは、すべてを包み込む愛情のはずなのに。
親もただの人間だもの。
決して、聖人君子ではなく、過ちも犯す。
もちろん、親として子を育てるという責任はある。
だけど、うちの元亭主のように
子供を一番に考えられない人もいることは確か。
親として成長できなかった人だっているんです。
親の愛情に不安・不信を感じている、あなた。
親を過信しないで。
今日は、親の立場から。
子供である、あなたへ。
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