海外ツアー手記公開、毎日更新中。

LA編

NY編

の続きです。



11/18

Paris

(とても載せられないので中略)

そんなトンデモだった事件を挟み、Parisに到着するともう12時。

荷物をピックした時には13時を回っていた。


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(中略)

もちろん僕にとっても、シャルルドゴールからホテルへの道中、それはそれは素晴らしいファーストインプレッション(20年ぶりなので厳密にはセカンドインプレッション?)だった。


トラディショナルな街並み、そして所々に溢れるグラフィティ。高潔な雰囲気と不良のバイブスがハイブリッドされているように感じられる。


全てが綺麗…クリーンなわけではないが、

全てがキチンと洒落ている。


興奮や情熱は内包されたまま、静かに時間が流れている。11月のヒヤリとした空気が、この国の魅力を肌を通して伝えてくれる。


とてもとてもステキな街だ!人もステキだ。。幸せである。英語もだいたい通じる。


しかし浸っている暇はない。


NYから乗った飛行機で着いたのが14時。

ライブは19時過ぎからである。


信じられない!


当たり前だけれど、正直疲れている。

睡眠は飛行機の中の五時間のみだ。

日本からNYの時差には慣れてきたが、新たにParisとの間に6時間の時差が生まれた。

リハの為に会場に向かっている時間は、まだNY時間では早朝なのである。

欧米ツアーでは、動員含め、開始まで不安は多いし、そこに来てのあのNY出発時の事件ときて、少しブルーな気持ちが強まっていたところもある。


それでもまだ前向きな気持ちが殆どな辺り、音楽が、自分の音楽が好きでよかったと心から思う。

そしてParisの刺激的な街並みは、僕の交感神経を刺激してくれる。

頑張らなくてはならない。と入った会場が、Glazart。


ここが…



素晴らしかった。


Troubadourでも感じた、「音楽が鳴ってきた」雰囲気に加え…


店の壁に大きく書かれたアート、

特徴的な作り、

併設されたカフェ、

その道中の不思議でいてかつナチュラルな空気感、


そして何より、とても強く太く、それでいて繊細に音を鳴らすスピーカー!!


全てが最高だ!

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疲れ切った体が、リハをしているうちにすっかり蘇ってしまった!!!


そんな僕を更に奮い立たせてくれたのが、熱狂的なParisのオーディエンス達!!!


熱狂度は、LAのそれを上回る、過去最高のものだった!

天井が低いこともあり、熱が逃げない!ステージとフロアの、その興奮の共有は、とても素晴らしい時間だった!!


あと印象的だったのが、Parisのオーディエンス達はダンスに対するリアクションがとても大きい!ここでもBFQとのパフォーマンスは非常に効果的だった。おそらくBFQにとって一番幸せが大きかったのはGlazartでのライブであろう。…僕にとっては、もちろんライブの素晴らしさに順位なんてつけようもないけれどね!


LAの時の様に、さまざまな感情をコンダクトして感動へ連れて行く試合運びというよりは、

お互いに興奮を貪り合う様な、直情的な(それでいてキチンと品のある)ライブが作れた様に思う。

真ん中あたりで、ブロンドの髪を震わせ、青い瞳から大粒の涙を零して号泣していた10~12歳くらいの少年が印象的だった。

あれはなんの曲あたりからだったろうか…中盤、MarbleかOver The Moonだったか。

直接会話はしていないけれど、僕はこれからも彼の心の中に存在出来る事と思う。


そしてこれも、今回のツアーがなければなし得なかった事なのだ。

時間も距離も越えて、僕の音楽はここにあった。そしてそれを受け取ってくれていたフランスの少年と、再会(敢えて再会と言わせてもらいたい)することが出来た!ついに生身の身体で!

ビジネスや将来のことを抜きにしても、この一つの出来事だけで来て良かったのだと、来る意味があったのだと言い切れる。強く。


かくして、史上最大の盛り上がりを見せたParisでのライブが終わった。

それはそれは本当に!最高の時間だった!!!


幸せが強く、あとParisには24時間もいれないスケジューリングだった為、少しでも多くParisを味わいたく、ライブ後にダンサー達とクラブに行った。

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キャバレーの様な、趣のある場所だった。その日がFrench Nightだった事もあり、アジア人はそこでは少し珍しいようだったけれど、誰も拒絶しない。むしろ色んな人が話しかけてくれる。


凡そ50代の男性が熱唱したり、

凡そ60代のカップルが二人で踊ったり、

ゲイの男性に抱きつかれたり、

酔っ払いの淑女に連れ回されたり、


世界有数に濃い小一時間を過ごせたのではないだろうか。


とても楽しかったけれど、明日はLondonでライブだし、何よりとても、とても疲れていたので、お酒は飲まずに…つまり楽しみきる事をせずに、大人しくホテルに戻って、睡眠した。

許された睡眠時間は四時間!

疲れ方からすると、これは危険…!!

だと思っていたけれど、ビックリするくらいにすっきりと起床。


本当に良いバイブスに溢れた、忘れられないフランスでの20時間だった。必ずまた帰ってきたい。


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いよいよ明日、明後日はツアーラスト、ロンドン編!

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