5月、8月と2度欧州を旅して感じたこと。私としては、
久しぶりの遠い旅先ではあったが、旅先が単に“遠い”
ということに対しては、ある種の「ノスタルジィ」とか
「郷愁」を感じることはあるものの、何かすごく感動的
であるとか、特別に素晴らしいということでは無い。
『遠くとて 五十歩百歩 小世界』この言葉は大正の軍人
秋山真之が病床の正岡子規に宛てた書簡であるが、その
意味は世界は遠くであっても近くであっても、小さな世
界にすぎない。特別なところでも何でもないというよう
に解釈できる。うつわの大きい秋山らしい言葉でもある。