テルマ | ~ イチゴイチエ ~

テルマ

2020/08/22(土) TSUTAYA DISCAS定額レンタルにて鑑賞。

テルマは都会の大学へ通う女の子。親元を離れ一人暮らしをしていた。ある日てんかんのような発作に襲われ、自分が何かの病気なのではと思い始める。そんな時に同級生である女の子のアンニャと出会い、活発に生きる彼女を好きになっていく。両親から厳格なキリスト教の教えを受け育てられたテルマは罪悪感と欲望に悩まされるが、それが彼女の持つ力を放つ引き金となっていった・・・
 

 

 



オープニングのシーンから「何が起きるんだ…」とゾクゾク。当然ながらそのシーンが後々の伏線となっており、なかなかのインパクトある始まり方だったので期待しちゃったのですが、前半はかなり淡々と話が進みます。
テルマの謎の発作の症状、アンニャや友達との出会い、過干渉とも思われる両親との関係性の描写、そしてテルマが持つと思われる不思議な力の描写、、、。

因みにホラーのくくりのようですが、ビビらせや血なまぐさい演出はありません。蛇とか虫がちょろっと出てくるくらいです。

話が本格的に動き始めるのが1時間経ったあたりかと思うのですが、前半がダラっとしていて辛かった…。


中盤以降も「どうなるんだろう?」と少しゾワゾワさせながら話が進むけど、やはり淡々としている。激しいのは光の点滅くらいで、、、
本作、冒頭に「強い光が点滅するシーンがありますので、敏感な方はご注意ください」と注意が出てきて、タイトル表示の時点で点滅が激しいし、途中のストロボ高速点滅とか尋常じゃなくヤバかった。笑
「スター・ウォーズep.9」でも同様な注意がありましたが、もうそんな比ではない超激しいストロボ点滅。苦手な方は本当にご注意を。



超能力ものとは聞いていたので、力に目覚めたテルマが激しく活躍or暴れるとかを期待していたのですが、そういった事はなく比較的静かに物語は終焉していきました。

少女が自分自身の生き方に目覚める成長話とも思えるし、キリスト教や聖書をモチーフにしてゾワっとさせるストーリーに仕立て上げられていた印象。
俯瞰から寄っていくカメラワークや、意味があるのかないのかわからない部分へのズームなど思わせぶりな見せ方は好きだったのですが、それも不完全燃焼だったかなあ。


あと納得いかないのは、冒頭に言及したオープニングシーンに深い意味が込められており、そこには父親の苦悩と葛藤もあったはず。その原因を作った事をテルマが考えない事がなんだかなあ、、、と。いくら幼かったとはいえ5-6歳の頃の記憶なら残ってるはずだろうしモヤモヤ。


テルマ役で主演のエリー・ハーボーがかわいいのでなんとか2時間観る事ができた映画でございました。