自然循環農業を楽しもう

 

 

日本の農業の歴史


江戸時代は人糞やわらや草や葉っぱを混ぜて「肥え壺」の中で発酵させて堆肥や肥料として野菜などを育てていました。日本の戦前までの農業がそれでした。
現代の言葉で言い換えれば「有機栽培若しくは自然栽培」でした。むかしは現代のように専門的に野菜を栽培する農家は少なく、多くは家庭菜園で採れた自家栽培野菜を食べていました。
戦後、欧州から硫安と言う化成肥料が持ち込まれ、日本の農業は化学肥料と農薬を使用する近代農業が全盛期を迎えます。それまでは人糞や藁の農業が日本の慣行農業だったのに、今では近代農法が慣行農業と呼ばれるようになったのです。

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酸素を入れるためにタイヤショベルで切り替えしを終えた草木堆肥
この中に多種多様で計測不能な菌類・微生物・小動物が棲んでいます。この堆肥が畑に投入され、微生物たちが畑を耕してくれるのです。戦前は破砕機やとタイヤショベル・トラクターなどの機械は無く、すべて手作業で作られていました。そのため、完成までほぼ一年間を要していました。

 

さてそこで皆様に質問です。慣行農業(近代農業)・有機栽培・自然栽培・自然農の違いをご存じでしょうか?

おそらくは明確に説明できる人は少ないでしょう。私ですら30数年前に農業を始めた頃は分かりませんでした。 

 

実に大まかに解説しますと、化学肥料と農薬を主体とする農産物が現在スーパーなどで売られている野菜達です。

市場のおよそ98%以上です
有機専門店や農家から直接購入するのが有機野菜です。市場の1~2%未満でしょう。主に蓄糞・米糠・油粕など

の有機肥料を使っています。ちなみに有機無農薬野菜はおそらく無いでしょう。

有機野菜でも農薬は使われております。消費者やメディアがそう思っているに過ぎません。

 

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草木堆肥を軽トラックに積み込み一斉に振っています。パートさんなど女性スタッフも頑張っており、みなベテランの風情です。家に帰ったら2児のお母さんです。仕事帰りには農園で採れた野菜を持って帰っています。ここに来てからは子供さんの野菜嫌いはすっかり解消されたとのこと。
偶にスーパーで買ってきた野菜を出すと手を付けないようです。良かったのか!悪方かったのか!

 

いよいよ本題の自然農と自然栽培の違いです。

 

自然農とはむかしの人達が行っていた自家栽培のことです。せめて自分が食べる野菜は肥料も農薬も使わず

化学物質の無い安全な野菜を作ろうと言うことで提唱された農法です。

持ち込まず、持ち出さず、全て自然の為すがままに!と言った発想です。草に負けたり、虫に食われたりして、

採れれば良いや!と言う家庭菜園の農法のことです。

 

それに対して農業を生計の基にしている農家が行うのが自然栽培と言う概念です。

その多くの農家はもみ殻・草・藁など発酵させて畑に入れており、皆様独自の創意工夫をしておられます。

炭素農法と呼んでいる人もいます。

農家が生産が不安定では生きてはいけませんから、ここでは敢えて農家が行う自然栽培と家庭菜園の自然農を

区別しただけです。

この自然栽培の農産物はゼロとは言いませんが市場には出回ってはおりません。主に直接販売をしていると思います。当農園も自然栽培であり、10数人のスタッフやグループ農家もみな、生きていかねばなりませんから・・・ 

 

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茄子の剪定誘引作業
茄子は放って置くと枝は込み合い、葉っぱは繁りすぐにブッシュ状態になってしまいます。
そこでまめに剪定作業を行い、透いてやり風の道・光の道を作ってやります。そうするとミツバチも寄り付き易くなり、立派な実がなり続けます。


ここまでは、概念などを持ち出してお話ししましたが、別にそんなに型苦しく言う必要もありません。

草や葉っぱを敷き込み、自由に農業を楽しみ、美味しい野菜つくりを頑張ればよいのです。
佐藤自然農園では草を刈り集め、剪定枝を破砕し、毎週草木堆肥を作っています。当農園では肥料は使わず、

この草木堆肥を施肥して土を育てる農法を実践しております。

有機栽培と自然栽培の違いは窒素分のより多い蓄糞などの有機物を使う栽培方法が有機栽培であり、窒素分が

少なく炭素分が多い草木を使った栽培が自然栽培と覚えておいてください。どちらも有機栽培なのですね。
また、別の機会に家庭菜園でもできる堆肥つくりをご紹介いたしましょう。

それではまたお会いいたしましょう。  
                                   農園主より