スクール・ダイバーシティ

スクール・ダイバーシティ

成蹊高校生徒会の1パートとして活動しています。あらゆる多様性に気づく繊細さ、すべての多様性を受け止める寛容さ、疎外や差別とは対極にあるこんな価値観を少しでも広く共有したいと思って活動しています。

 ということで、今年のコンテンツを紹介していきます。


1.ゲリラニッティング
 もちろん今年もやります。
 ①昇降口前のスッキリした木を2本、色とりどりに編み上げます。
 ②昇降口中の柱。灰色コンクリートがなんだか寒々しい大きな柱があるのですが、これをやはり、色とりどりに。
 ③あとは、展示教室内外ですね。ここは文化祭中自分たちのエリアなので、好きなように、編み付けたいと思います。

 ゲリラニッティングのコンセプトについてもあらためて上げておきます。こんな感じです。

 「らしさ」を問い直すきっかけをつかもう!
 編み物といえば、「冬」「マフラー」「女性がやるもの」―こういったいかにもな「らしさ」を感じ直してやろう、という感じで、スクール・ダイバーシティでは10年以上編み物の企画を進めています。
 「夢中で編んでいるときに、自分がいまどういう立場・ポジションかとか、どういう性別かとか、そういったことを考えますか?」ということです。いうでも、だれでも、どんなところにもあみつけてやろう!―ということで、少しでもお時間のあるかた、ぜひ、体験してみてください!


 

2.教室展示
①SDがやって来たこと2014ー2025 
 パネル展示のイメージです。本当にたくさんの貼りたいものがあって、選ぶのがたいへんですが、10年前のフレーズを見るとやはり少しずつだけど、社会は変わってきているなと。でも同時に思うのは、ということは、逆の方向にも変わるということだよなと。こういうことでがんばらなくていい社会はまだ遥かだなと思います。

②ダイバーシティメディアコーナー(本、漫画、映画などなど) 
 こちらは、現物を並べます。なので、ちょっとした図書室くらいにはあると思います。なんとなく居場所に困ってしまう—というのも文化祭あるあるだとも思います。そんなときSDの展示教室に来て、ダイバーシティな本、漫画、映画に触れるというのは悪くないかと。

 

③「ただ編み物をするだけの机とイス」
 コンセプトは、②と近いかもしれません。文化祭の時空は、ひとたび居場所を失うととたんに「さまよってしまう時空」「漂ってしまう時空」です。そんなタイミングにピタリとはまるのが、編み物―というわけです。夢中で編んで、来年度以降のゲリラニッティングに使う編み物を残していってくれたりすると、最高です。

④「ただもやもやをしゃべるだけの部屋」
 これは去年から生徒の提案で設置し始めた「部屋」で、「部屋」と言っても展示用のパネル囲んで作ったほんのちいさなスペースなんですけど、そこにイスと大小さまざまなぬいぐるみを置いて、で、どんなもやもやでもいいから、それをぬいぐるみたちに聞いてもらうという、企画です。ちょっとやってみたいかも―という人、少なくないのではと推測しますが、どうでしょう?

⑤「マイノリティがマジョリティな部屋」
 さて、このような名前の「部屋」、どんな部屋だと想像するでしょうか? ということで、これについては当日ということで。ちょっとできるかもまだ確信は持てませんが、コンセプトはお伝えできるはずです。 

3.文化祭トークライブ
 こんなラインナップです。タイミング合うみなさん、ぜひ!
①27(土)13:00-14:00 大人dunch
 「久保田善丈『ダイバーシティ・ポリス宣言』」をダイバーシティする―学校を多様性仕様にするための読書会」
 卒業生や教員中心、大人たちによるトークライブです。もとはダイバーシティ・ゼミを名乗っていました。今年は、担当教員の著書をああでもないこうでもないという感じで、しゃべり合いながら、最新の多様性論を交わす予定です。

②27(土)14:30-15:30 SDトークライブ
「東京プライドと夏コミー2つの巨大マイノリティイベントをダイバーシティする!」
SD有志は東京プライドにも、夏コミにも足を運び、マイノリティの巨大イベントを体験してきました。
その感想・考察をしゃべり合って、また、それぞれの歴史を振り返りながら、マイノリティと社会の現在
地を考えます。

③28(日)13:00-14:00
特別トークライブ「高校でDE&I活動をやるということ」
 来場者も交えて、高校で「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)活動をするということの意義、難しさ、可能性といったテーマをあらためて深掘りしたいと思っています。27日土曜日のふたつのトークライブのまとめと展望ということになるといいかなと、そんなふうに思っています。

というわけで、今年の文化祭もよろしくお願いします。