キムヨナ③ | chasse ~シャッセ~

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フィギュアスケートが大好きです(●´▽`●)

リアルでは語れるお友達いないので(笑)、ここで発散していきます。

もう、③ですよ。
話長くてすみません(;´Д`)



では、お嫌いな方はお逃げ下さいまして・・・










大丈夫ですね?









では・・・





初めて読む方はまず、


キム・ヨナ

キム・ヨナ②


をご覧下さいませ。






2009年~2010年シーズン。
バンクーバーオリンピックシーズンの幕開けです。











バンクーバーオリンピックシーズン。




シーズンが始まる前から、どんなプログラムにしてくるのか、どんな衣装になるのかなど、色々な情報が飛んでいましたよね。




ヨナは007でボンドガールをやるとか。
ホルターネックのセクシー衣装だとか。


キム・ヨナはこのシーズン、ショートに「007」のボンドガール、そしてフリーにはガーシュウィンのピアノ協奏曲「ヘ調の協奏曲」を選んできました。


勝ちに来ましたよね。




007はブライアン・ジュベールが使った曲として有名ですが、とても盛り上がるので、会場を味方にノリにノレるプログラムになるのはまず間違いない。


昨シーズンで狂気な死神を不敵な笑みで演じてきたヨナが、今度はどんな演技をするのか楽しみでした。





グランプリシリーズ初戦のフランス杯。

黒いキラキラのホルターネックで、映画に出てくるボンドガールの様に、昨シーズン同様、自信満々で出てきました。


そしてゆっくりとした曲調でスタートします。

いや、良くできていましたよ。
ここでというところで見せ場を設け、あのストレートラインステップで、盛り上げそのままフィニッシュ。
プログラムとしては、観客を味方にできる盛り上がるプログラムでした。




が!



グランプリシリーズ初戦のフランス杯から
有り得ない高得点が出て絶句しました。


確かに良かったです。
ショート1位なのは間違いないと思います。
でもこの異常な点数はどうしたことかと、びっくりいたしました。



2009年の世界選手権でヨナが獲得した加点のうち、一番良くても1.20。
これは安藤美姫も取れている点数です。

それが、格段に上がった。


男子選手でも取れない2.0というGOEを取れている。
詳しく言えば、浅田真央は1.00という2A以外のジャンプは0.8以下なのであるのに対し、キムヨナは、全てのジャンプで1.40以上を取っている。(確認したんですが、間違えてたら申し訳ない。ちなみにその大会全員1.0を超える加点はヨナ一人だけ。)


これは一体どういう事か。


ちょっとプロトコルが見当たらないので詳しくは書けませんが、確かスケートアメリカでは、歴代最高得点をまたしても塗り替える点数を叩き出すんです。

そこでさらに唖然(・д・。)



確かに素晴らしい加速から流れのある3Lz+3T。
他のジャンプも全く力みなく、危なげなく決めることが出来る。
(その当時じっくり足元を見て回転不足があるかどうかは判断しておりませんでした。)

それは認めます。


が、何故こんな点数に差が現れるかが謎でした。



更にそれは、全く無機質に戻ってしまったフリーでも行われるのです。
昔のあげひばりの様な柔らかさ(再度言いますが、柔軟の事ではありません)があれば分かりますが、それも無く、あるのはアピールポイントがチラチラあるのみ。

これじゃあまりにも可哀想なので(笑)良く言うとするならば、“余計な力が入っておらずスピーディで、とても余裕のある演技が素晴らしい”でしょうか。

これもすごい加点が付いてます。



ですが、どちらかにミスが出て、GPFまで総合点はそれ程出ていませんでした。
もしこれがパーフェクトにできたらどんな点になってしまうのか、とても不安でした。




そして、バンクーバーオリンピックが開催されます。


バンクーバーオリンピック

公式練習に現れたキムヨナは始終余裕でしたよね。

ルッツで転んだ時も、猿も木から落ちるじゃないけど、そんな感じで惚けた後に笑っていたり、更にショートの6分間練習の時に、真央ちゃんに何かを言ったタラソワさんを見て笑ったりするなど。

何故こんなに余裕をもてるのでしょう。
かなり滑り込みをしてきて自分のモノにしているから?
少しの失敗をしても上に行ける自信があるから?
それにしたって、この時のヨナは本当に異常に見えました。


ショート、ヨナの前、浅田真央が素晴らしい演技を見せ、パーソナルベストを叩きだしました。

これは僅差の戦いになると、誰もが思っていた筈。


それでもヨナは何でもないように余裕の笑みを浮かべながら、ポーズを取り、滑り始めるのです。



演技はノーミス!
ですが、スケートアメリカの方が良かったように思いました。
演技もスケアメに比べてキレや迫力がなかったし、スパイラルはカクカクで、ステップでは尻すぼみのようにスピードが無くなっていました。
ですので、流石にスケアメで取れた76.28には及ばないだろうと思っておりましたら、まさかの78.50。


何がこんなに上がったのか。




今回はそれを説明したいと思います。
私もバンクーバー後、かなり勉強したり色々なブログをのぞかせて頂きました。
そして、とあるブログに行き付き、もともと持っていた自分の考えと照らし合わせながら自分なりに納得できる形まで持っていくことができました。
なので、ご不満に思う方反論のある方は、どうかお教えください。
お考えを聞いてみたいのです。



では、始めさせて頂きます。







バンクーバーオリンピックのプロトコルを見ると、別にヨナだけが上がっていたわけではなく全体的に上がっているので、その点数は特に問題はないと思いました。



では何故そんなに点が出るのか。



ここからは、真央ちゃんと比較して書かせて頂きます。




まず、良く言われるところの、真央ちゃんの方がヨナより上手いとされる、スパイラルとストレートラインステップです。


実は、ジャッジは真央ちゃんの方が上であると示している方が多かったりします。


では何故ヨナの方がGOEが高いか。


それは、

9人の審判団が、+3、+2、+1、0、-1、-2、-3の7段階で評価。

9人のうち2人は採点しても得点が反映されない「ダミー」で、ランダムにカットされる。それは本人にも知らされない。

残る7人の採点の最高と最低を除き、最終的に5人の平均値がGOEとなる。


というルールにより、運悪く低くなってしまいました。
原因はランダムカットですね。
これは、バンクーバー後廃止されました。
おかしいですもんね。
何で採用されたか謎です。


ストレートラインステップは真央ちゃんの方が細かくステップをして(エッジワークで)加点されているのに対し、ヨナはスピード感で加点されているんだと思いますが、ここは詳しくないので書きたくても書けません。
なんだよ(# ゚Д゚)ですよね、申し訳ない。



では、

スパイラルシークエンスはどうでしょう。


スパイラルシークエンスの加点項目は、

①体の線が良い
②柔軟性が優れている
③スピードがある
④流れが良く、エネルギーが感じられ、表現の焦点が定まっている
⑤プログラムの特徴を際立たせている
⑥独創的で表現力がある

1~2項目満たしている+1
3~4項目満たしている+2
5~6項目満たしている+3

なので、真央ちゃんは①②⑤⑥で+2(フリーでは3)が多いのに対し、ヨナは①③④で+2が多くなります。
ですので、このGOEも妥当だと思います。



では、スピンではどうでしょうか。


ヨナは硬いので硬いなりに得点の出やすいスピンをしています。
だから、柔らかい云々の差ではありません。(硬くて強い人なんて昔からいましたしね)


ヨナはレイバックスピンでランダムで得をし、チェンジフットコンビネーションスピンで真央ちゃんより加点を得ました。

真央ちゃんは、申し訳ないけど、このccospがヨナよりも足を変える時もたつき、速度が遅くなってしまうように思います。



スピンの加点項目は、

①スピン中の回転速度、回転速度の増加が十分
②すばやくスピンの軸をとることができる
③全ての姿勢ででのバランスのとれた回転数
④規定回転数を明らかに超えた回転
⑤姿勢がよい
⑥独創的でオリジナリティがある
⑦全局面でのコントロールが十分
⑧音楽構造に要素が合っている

2項目満たしている+1
4項目満たしている+2
6項目満たしている+3

なので、ヨナは多分①②③⑦⑧(⑥)
を取れているのではないかと思うので、妥当だと思います。



そして一番の違いであるジャンプは、

①予想外の・独創的な難しい入り方
②明確で評価に値するステップ・スケーティングから直ちにジャンプに入る
③空中での姿勢変形・ディレイド回転(回転の開始を遅らせている)のジャンプ
④高さおよび距離が十分
⑤手足を十分に伸ばした着氷姿勢又は独創的な出方
⑥入りから出までの流れ(コンビネーション・シークエンスではジャンプ間の流れ)が十分
⑦開始から終了まで無駄な力が全く無い
⑧音楽構造に要素が合っている

この、バンクーバーシーズンに加わった7と8がやっかいでした。


これが入ることにより、ヨナが特をしたんですね。

更に、バンクーバーシーズンから、

~2項目満たしている+1
~4項目満たしている+2
~6項目満たしている+3

であったのが、

2項目満たしている+1
4項目満たしている+2
6項目以上満たしている+3

になってしまった。


ヨナは④⑤⑥⑦(②⑧)は取れるので、+2は確実に取れてしまいます。
これが他の選手たちとの差に繋がったのですね。



そして、滑走順。

ショートは真央ちゃんの次にヨナでしたが、フリーではヨナの後に真央ちゃんでした。
ヨナのスピード感を見た後の真央ちゃんのジャンプは尚更詰まって見えてしまったのでしょう。
ショートではA3+T2が+0.6だったのが、フリーでは0.2まで落とされてしまったのがそれだと思います。





最後にPCSですが、これはジャッジによる絶対評価ですので、私があーだこーだ言えるものではないので、説明できず申し訳ないです。


ですが、09世界選手権と比べて、上位3人は他の人に比べて3点以上、ロシェットに至っては、5点上乗せされております。


4位以下は、

4位ラウラレピスト0点
5位長洲未来0点
6位安藤美姫-2.32点
8位レイチェル・フラット0点
(7位の鈴木明子は出てないので対象外)

であるので、良く分からないが本音です(笑)



ただ、


①スケート技術
これは、スケーティングスキルやエッジワーク、流れや正確さなどですね。

これに対しては、ヨナはスピードを維持したまま行えるので高い点が付くのではないでしょうか。

バンクーバーフリーでは9.05


②要素のつなぎ
これは文字通り、要素要素の間にあるつなぎ(フットワークやポジション等)のことですね。

最近ゆづが難しいつなぎをしているので、説明してくれる様になりましたが、当時は何も説明してくれなかったので、本当によく分かりませんでした。
今もどこにどのようにつなぎが入ってるのか見えません(;´Д`)
勉強不足で申し訳ない。

バンクーバーフリーでは8.60


③演技力 実行・遂行力
これは大体わかりますよね?

これはもう、見てのとおりのあのアピールですから、文句なしに付いてしまうでしょう。


バンクーバーフリーでは9.15


④振り付け

これは振り付けがすごいかどうかではなく、音楽と動作があっているかとか、リンクいっぱい使って行われているかとかですが、これも上手く使っているのではないでしょうか。
人によっては漕いでるだけって言われるかもしれませんね。
でもヨナのバッククロスは綺麗なので、それを多く入れて加点を狙っているのでは。

バンクーバーフリーでは8.95


⑤曲の解釈 

これは、リズムが合っているかとか、その動作に無理はないかとか、その曲のスタイルや特徴、キャラ等を表現出来ているかどうか。

③に似てますが、曲に合わせているかとか悲しい曲調なら悲しげに表現できているかとかですね。

これもちゃんと出来ているので、点が出るでしょう。

バンクーバーフリーでは9.10



まぁ、他の選手より若干高いですが、あのスピード・演技・余裕を考えれば妥当なのかなというところです。




総評としては、2位の真央ちゃんとの差が23.06点も離されてしまいましたが、点は妥当だという考えに落ち着きました。

もし真央ちゃんがパーフェクトでも140点くらいしか取れないので、順位が変わることもなかったでしょう。


もしこれに反論がある方は、どうかお教えください。(サイトやブログなどあれば)

今のところ、操作されたといった内容の考えで、これ以上に私を納得させたものを見ておりません。


ちなみに、ヨナが3Tを見逃されている点は、私も納得がいってないです。
さらに、真央ちゃんの3A+2Tの基礎点も妥当とは思っておりません。





続きます(笑)←まだやんのかw










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