ドミニカ共和国のマネタリーベースで見ると量的緩和が縮小
し始めています。特に銀行に止まっていた滞留資金の減少は明らかであり
中央銀行が資金を引き上げ始めています。
市場ルールがまた変わり始めています。
去年の夏場前ごろまではマネタリーベースでドミニカ共和国
の市中に出回っていた資金はこの記事にように
かなりダブつついていました。
当時は毎週のように銀行から「クレジットカード作りませんか」
という電話が我が家にきていましたが背景にはこの記事のような
事情があります。
そして時は流れ
2021年末に米国FRBの長期で継続するという
利上げアナウンスが開始されました。
市場のゲームチェンジが起きるという世界中の
人々へ向けたメッセージでした。
「貨幣をばらまくお祭りはそろそろ閉会しようか」
という合図です。
地球の裏側から日本の対応をジッと観察していました。
自分の予想が合っていれば日本はこの利上げに追随できない
はずと考えていましたがやはり
黒田総裁は金融緩和の継続を強調しました。
なぜこれが予想通りだったかというとあの時点で日本は
経済を全く動かさずに国も閉ざしていましたので利上げすると
様々な企業が倒産して、失業者も増える、そして再び
30年間のデフレスパイラルに陥るという状況でしたので
利上げ追随ができないと見ていたからです。
国を閉ざし、経済を動かさない日本政府、これは間違いなく
政治の責任です。
そしてこの決断は他国との「市場の強力なゆがみ」
を生み異常な円安に動くと判断し大きくポジションを
取りにいくことにしました。
その後、世界市場にばら撒かれた貨幣は徐々に引き上げが
開始されていますがドミニカ共和国でも同じように資金が少しづつ
引き上げられつつあると感じています。
日銀の次期総裁のポスト、これも世界から注目されて
いました。大方の予想通り雨宮氏であればこのまま金融緩和継続という
わかりやすいアナウンスでしたが最終的には
植田氏が日銀の次期総裁へ。
世界でも注目されていた人事でしたが今日の植田氏の発言を聞いている
限りでは金融緩和は当分継続するようです。
「現状は論理的に考えて緩和策は当然の判断」と
緩和策を明らかに意識して強調コメントされていましたが、
日本が経済回復の目処もない中で今の時点で金融を引き締めるとまた30年ぐらい
続くデフレ、不況、企業倒産、失業などのスパイラルに入るので
植田氏の言う通り、「論理」的には正しいのかなと。
ただ現在の社会は世界とつながらずには入られません。
全く日本だけが切り離されたガラパゴスで生きれる時代は
終わっているのです。
それらを踏まえてもう一つ論理的に考えて何が起きるかを
下記の絵本で説明してみましょう。
(王様と石のお話)
世界に2つの王様の国が存在したとします。A国の
王様の通貨はとても量が少なく貴重。もう一つのB国の
王様の通貨は「石」を使用しているためそこら中でジャブジャブと
出回っていて誰でも手に入り、あまり通貨に価値がない。
このような2つの国があったとして、2つの国では
それぞれ「鮭」の漁をしてご飯の主食にしているとします。
鮭の漁師さんたちは2つの国の通貨を見たときに
B国の王様の通貨は価値があまりないので常にA国の王様の
通貨で支払いをして欲しい。B国の石の通貨で払う場合は
値段をA国よりも高くして売るなら鮭を売ってあげよう。
だってB国の通貨は石だからあまり価値がないから
値段が高くないと売りたくないから、となります。
そのためB国の人たちは鮭を朝ごはんのために
A 国よりも段々高い値段で買わざる負えなくなって
いきました。鮭の値段はどんどん上がりました。
そしてB国に過度な「インフレ」が起きてしまいそうです。
ただB国では「インフレ」が起きて鮭の値段が上がると
給料がやすいために鮭を買うことができずにご飯が食べられなくなる人が
続出しそうです。
そこでB国の政治家はインフレが起きないようにB国の
鮭の漁師たちに「値段をできるだけ上げるな」と
言い始めました。困ったのは漁師さん達です。値段を上げる
ことができないので、自分たちの給料を減らしたり、
A国と比較して生活水準をできるだけ下げることで
インフレが起きないように頑張りました。もしくはBには
売らずにA国に優先して売る漁師さんも増えたことで
ますますB国では鮭が出回りづらく、さらに値段は上がり
B国民の生活は他国と比べて苦しくなります。
ほとんどのB国民はなぜ自分たちの生活が苦しくなって
きたのか分かりません。以前はC国と比べて自分たちは
お金のある国だったはずなのにおかしいな、何かC国に
出かけると何もかも高く感じるぞ、おかしいな、とざわつき
ますが理由がよく分かりません。今だにまだ気づいてない
人も大勢います。
B国民では何人かの賢い人達は「鮭以外でたくさん稼ぐ
方法を見つけない限りは生活がよくならないよ」と言い始めました。
鮭だけじゃなくイワシやサバを漁ろうとする人たちも出て
きましたがB国の王様は鮭漁師を守るためにイワシやサバの漁で
ビジネスをしたい人たちに厳しい免許制度などの規制を設けて
簡単に稼げなくさせました。そのため稼ぐ手段に乏しい
B国では相変わらず貧しいままです。
更にB国の王様は海外から外国人を呼びたがらずに国を閉じていましたが
これも賢い人たちは「国を開けて交易を再開しないと
生活がよくならない」と叫びますがB王様は無視します。
そしてB国の王様はまだまだ石の通貨を増やすことに
決めました。Bの人々が貧しくなっているならとりあえず
石の通貨をばらまけば例え価値があまりない通貨でも
一時しのぎになるからです。
そしてさらにB国の通貨はA国と比較して価値がなくなり、
1年後にますますB国は他国と比べて生活が苦しい
循環をまた繰り返したそうです。
そして最後にB国の王様と政治家は言いました。
国が貧しくなろうと自分たちには関係ないよ。僕らは
10年後か20年後にはもうこの世にいないんだから。




