コロナ禍で人々が接触を避ける中で新たな「経済圏」が生まれて

きていますが、その代表的なものの一つが

「デリバリー」業界だと思います。

 

日本だけでなく自分が住むドミニカ共和国でもスマホを使用した

デリバリーアプリ業界はコロナが超強力な追い風になり破竹の勢いで

シェアを伸ばしています。元々デリバリーアプリ事態は大分前から存在

していましたが、特筆すべきはシェアを伸ばしただけでなく、

ここ数ヶ月でアプリの使い勝手が非常に便利で使いやすくなった

サービスが増えてきたということです。

 

これはどのアプリの会社も売り上げが伸びたことで開発への投資を増やし、

更にアプリが使いやすくなる、そして更に市場を伸ばすという

循環スパイラルに入っていることを意味しますし、おそらく

コロナが収束してもどのドミニカ人もデリバリーアプリを使い続ける

のではと予測します。

飲食店がお金をかけて立派な店を構えるのであれば

その市場でトップにならない限りはそれ以外の店は淘汰が進むのでは

と想像します。2番手以降の店にわざわざ足を運びたい人は今後は減っていく

のは何故かというとレストランにわざわざ足を運ぶのであれば

食べる+αの何かを求める時代になっていくということです。

 

その店の食べ物を食べたいだけならデリバリーして家で食べれば十分

だからです。1)エンタメ、2)その店の雰囲気(かなりレッドオーシャン)

3)トレンドとしては店主のコミュニケーション能力

現在、東京やニューヨークなど、特に一流店の店の中でも

このコミュニケーション系をもつ寿司屋や日本料理屋は評判が

良くなっていますが上記の時代の流れと無関係ではありません。

(例えば寿司の一流店に通うような人は美味しい寿司を食べること

プラスして、そのネタや業界の話を聞きたいという人が多い。)

美味しい食べ物だけを提供していれば良い時代が終わりつつあるのが

世界の飲食業界の流れの一つかなと。

昭和の時代でよくあったような

寿司屋の頑固親父が「店では黙って食べろ、べらんめぇ、ったくよぉ」

というキャラクターはもう絶滅危惧種ということです。

逆に極端なキャラを作ればエンタメ的にウケるかもしれませんが(笑)

 

 

https://ameblo.jp/skpanic/entry-12554259848.html

 

この記事でデリバリーアプリを紹介したのが1年弱前。

この段階でも様々なデリバリーアプリのサービスがありました。

初期の頃登場したサービスとしてはAll Delivery, やDelivery RDという

サービスがありますが、All Delivery 、Delivery RDともに使い勝っても

悪く、現在は使用者も登録店舗もかなり廃れてきている状況です。

 

 

All Delivery のアプリ。当時はセンセーショナルな

デビューでしたがアプリの使い勝ってが悪く、その後衰退気味。

 

 

デリバリー史の中で2019年に大きな出来事はUber Eastの

ドミニカ上陸でこの辺りから一気に業界も少しづつ盛り上がって

きた印象です。

 

 

 

Uber Eats

 

とは言え Uber Eatsが上陸したばかりの昨年はまだまだUber Eatsも登録されている

飲食店の数は少なく、使い勝手もそこまで良いものではありませんでしたし、

新しもの好きの人のみが利用するという領域に止まっていました。

そんな中で2019年当時のアプリで個人的にもっとも使用していたのは

「Glovo」というサービスです。

 

 

 

 

2019年の後半に登場した「Glovo」。Uber Eatsの上陸に続いて

ドミニカ共和国のデリバリー史の中でも大きな出来事でした。

飲食店デリバリーという枠だけでなく

オーダーした食べ物を取りに行って家まで届けてくれる、いわゆるメッセンジャーボーイ

的なサービスを開始して市場を席巻し始めます。

ちょうど今週に米国のスタートアップgopuffが4100億円のバリューを

つけたことが話題になりましたがサービスとしてはこの

gopuffと同じで飲食だけでなくスーパーや薬局などの日用品を

届けてくれたりもします。

日本でもホリエモンなどが数年前からよくメディアで

話していた「ラストワンマイル」を埋めるサービスそのもので

大体サント・ドミンゴ内であれば90ペソとか格安で届けてくれることで

シェアを伸ばしていました。

「ラストワンマイル」というのは配達などで配達オフィスなどの

拠点から家のドア、までの最後のワンマイルを届けてくれるサービスという

もので、スマホが登場したことでここを埋めるサービスが出てくると

何年も前から言われていました。

 

Glovo のアプリはデリバリーを頼むとGPSが反応してデリバリーバイクが

現在配達を受け取った、そしてこちらに向かっている、またデリバリーバイクで

選ばれた人とと即座にアプリ上で電話連絡がとれるなど今ままでに

ない画期的&便利なサービスになり、使う側の安全性も高まります。

 

ここまでが2020年までのドミニカ共和国の

コロナ前までのデリバリー業界の系譜ですが

次回はこのGlovoから続いた2020年、コロナ時代に突入した後の

デリバリー業界の続きを書いてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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