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早朝にサント・ドミンゴを出発。ドミニカ共和国のイミグレーションで
出国の際の外国人居住権確認みたいなものを求められる。別窓口でしていて
以前よりイミグレの時間がかかるようになった。
イミグレ早いのがドミニカの良い所だったのですが残念。
居住権確認は1ヶ月のみ有効で1ヶ月後にまた海外に出る場合はまた
そのたびに確認するのだとか。
居住権を持ってない場合の3ヶ月以上滞在の罰金も
数年前は500ペソ、去年は2000ペソ
今は5000ペソ、2年間不法滞在した人は10000ペソと
倍々ゲームで値上げてきています。
また突然ルールを変えて罰金金額を上げたり罰則を設けたり
するためちょっと注意して見てないとこわいかもしれません。

新興国は皆そうですが国が成熟し始めると自国の利益を守るために
他国の人の入国に対してはハードルをあげてきます。
国のインフラ、国の医療機関から交通網、インフォテップの利用
までこれらは国の財産でもあるのですが国が成熟してくると
こういう国の中での富の再分配が増えますがこれらの再分配できる
量は制限がありますので自国の国民以外の
人たちが邪魔者となってくるからです。
(逆に成熟する以前は海外から来る人からもたらされる恩恵の総量が
多かったりするため入国のハードルが低い)
経済学では「フリーライダー論」とか言われるものですが
この10年間のドミニカ共和国の移民政策の動きを見ていると
経済学のお手本のように見事にこの理論が当てはまっていたりします。










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やってきたのはプエルトリコ。プエルトリコはドミニカ共和国から
飛行機でわずか1時間の島。
大きな特徴は数年前に住民の国民投票により
米国の自治領となっていることでありプエルトリコ住民は
米国市民権を持ちアメリカへの移動だけでなくアメリカに住むのも
自由に住むことができます。
もちろんプエルトリコの住民は
国籍もプエルトリコ国籍ではなくアメリカ国籍。
ただし大統領選挙や上下両院議員選挙での選挙権はないという特殊性。

そうなるとプエルトリコ人にとってアメリカに従属したような感じに
なりちょっと悔しい感じもあるのかなと思ったりしますが私が
話してきた感じでは基本はアメリカ国籍になることに対して
完全にWelcomeな人が多い。
前に下記でも書きましたが国籍、ある国に属することというのは
ひとつのプラットフォームに属することでもあり意識していても
していなくてもそこには個人の国家に対するインセンティブ、メリット
やデメリットとかなりの相関性があったりします。

↓(参考記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/skpanic/65788372.html

プエルトリコだけでなくドミニカ共和国などもそうですが国に属している
メリットが低い国の国民は国籍を捨てることにためらいが
ありません。愛国心とかどこに、、、と思うぐらいです。

「愛国心」というのも元々人が生まれつき持っているような
感情ではなく意図的に作り出された感情です。
(そもそも「国」制度が生まれたのが人類史の中ではとても最近)
文献を辿ると発生の由来は世界の場合はナポレオン時代、
その次に大きく利用されたのが第一次世界大戦まで遡ります。
いずれも共通しているのが「傭兵」を使った戦争から国民全員が参加する
総力戦を余儀なくされた国が彼らをうまく導くために利用した
ものだったりします。
そもそもナポレオン以前は国のために国民が戦うという発想そのものが
なく王様はスイスなどから傭兵を雇い、専門の傭兵同士が戦う
短期決戦が基本。
科学力や武器の進化により戦争は長期化するようになったため
食料生産&輸送とかも含めて
農民から奥方まで全国民を参加させざる負えなくなったみたいな。
面白いのが参政権が婦人にポツポツと認められ始めたたのとかも
この頃であり、戦争参加がきっかけで
女性も政治に参加する機会がスタートし始めたのです。

日本人として日本で生まれて日本の国籍を持つことに何も疑問を
持たないというのが当たり前ですがそれはこの次の数十年で
国家というものの役割や属するメリットが少なくなるに連れて
(特に債務のが多い先進国の中で)
この当たり前の感覚が崩れてくるとおもいます、というより
すでにアイルランドやらバルセロナなら毎年国民投票でどうのこうの
というのがいろいろな先進国
の中で起きています。この傾向は大きな人類史の中で何度も起きてきた
ことなので流れが変わることはないはずです。

国際競争力のひとつとして「国籍」はその競争にさらされる
ことになる時代。その競争力となる要素は国として
年金や医療福祉、法人税が低い、その国の国民なら良いインフラが使える
とかいろいろあります。









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首都のサンフアンから車で30分ほどのカグアスという地方の町に到着。
カグアスの球場へ。










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この日はプエルトリコのウィンターリーグのオールスター戦の日。
プエルトリコは11月ー2月までのウィンターリーグというプロリーグがあり
5チームがリーグ戦で戦います。これはドミニカ共和国とシステム的には
ほぼ同じですが
プエルトリコが特殊なのは彼らはこのウィンターリーグ以外にその下の
レベルにあたるAAリーグ、AAAリーグもあります。
メジャーのマイナーAA, AAAみたいな気がしますが違いはウィンターリーグの
チームの下部組織というわけではなく独立しており
プエルトリコ全土の各都市ごとに48チームも存在していて
おのおのリーグ戦を行っています。
これにプラスしてアマチュアリーグというものがあり、全国にチームが存在して
います。
ドミニカ共和国とは少しシステムが違いますがこれらのリーグの存在が
小さい島であるプエルトリコから多くのメジャーリーガーを輩出する源に
なっていそうです。

またプエルトリコのメジャーリーガー輩出に
一役買っているのがこのカグアスの地にある
プエルトリコベースボールアカデミー&ハイスクール。

http://www.prbahs.org/

1999年に創立されたこのハイスクールでは2012年に初めて
ヒューストン・アストロズのトライアウトに合格したメジャーリーガーを
誕生させたりしています。









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球場にいたWBCのプエルトリコ代表監督、
エドウィン・ロドリゲス氏と。
2010年、2011年とフロリダ・マーリンズの監督を
務めたこともありますがヒスパニック系でメジャーの監督を務める
というのは人種の壁が根強いメジャーリーグではまだまだかなりの
少数派。プエルトリコでは初であり、ロベルト・クレメンテ、
イバン・ロドリゲスなどと並び同国の野球史に残る人物と言われています。








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飯食いながら皆でワイワイと話す。
写真撮り忘れましたが
サンフアンのメチャクチャ美味いピザ屋で夜も飲みながら
野球談義を肴に深夜まで語り尽くす。
翌日はサント・ドミンゴにトンボ帰りでしたが
仕事しに来たのか語りに来たのか微妙な感じでした。






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