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ドミニカ共和国もクリスマスの10日ぐらい前になってきますと
もう町中が慌ただしくなってきてクリスマス感、年末感、がすごいです。
車を運転しているとサントドミンゴ内はどこもクリスマス前にプレセントを買ったり
クリスマスの料理の買出しに出る人が増えて渋滞ができますし
お金も使うため銀行も通常より列ができます。












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この日はSCOTIA BANKという銀行へ。用途別でドル、ペソ、ユーロ、など複数の銀行で
様々な口座を開いていますが年内に整理しようと思いこの日は
SCOTIA BANKの口座を1つを閉じに来ました。

SCOTIA BANKというのはカナダの銀行ですが自分がドミニカ共和国に来た当時は
送金が早い、為替取引がしやすいなどで開いたのですが
時が経ち、年々使い勝手が悪い印象ばかりが強くなりました。
ドルはあらゆる取引がインターネット上でやりとりできずどんな取引でも
店頭に出向かないといけないですし
ペソは第3者への支払いがネットでできない。。。
現金を引き出したりするのは大変手間がかかるばかりでなく最近はドミニカは治安が悪化して
銀行で現金引き出しを狙った強盗が多発しているので普通に危ない。
現代の社会でお金をネットで取引できないとというのがとても不便な気がします。
木村祐一で言えば「Scotia 考えられへんぞ」ということでついに口座を
閉じることに決めました。

↓(こういう感じ)
http://www.youtube.com/watch?v=hXhjizlqVnM


ドミニカ共和国の銀行は現在、Popular銀行(Banco Popular)
という会社のほぼ一人勝ちです。
ほとんどのドミニカ人がPopularで口座を開いていて数十社も民間の銀行が
ある中でイチ民間銀行がここまで市場を占めるのは珍しい気がしますが
理由はよく分かります。
一番の理由はインターネットバンキングの使い勝手の良さで添付写真のような
「トークン」と呼ばれるデジタルで数秒ごとに数字が変わる暗証番号を使い、
支払いも為替取引もとても簡単にネットで完結できますので一度自分もPopular銀行の口座を開いてから
他社の口座を使うのがとても面倒になりました。
特に最近は現金の持ち運びは本当に危険なのでできるだけネットで完結した方が
便利だけでなく安全です。


今後の20年でお金は今まで目にしていたお札やコインというような実物的なものから
よりネットやデジタルの中で移動していくものになると思います。
20世紀に最初に国境を超えて移動を始めたのはこのお金たちでしたが今後はこの
動きは更に増えると思いますしバーチャルの中で動く割合が増える気がします。
つい最近、ビットコインという通貨が中国が規制をかけたことをきっかけに
世界中で暴落するというニュースがありました。。
自分も今年に日本に行った際に、新宿のとても小さな床屋でビットコインの支払いを受け付けていたのを
見たのが印象的でしたが実際お金を持ち運ぶと上記のように危険がつきまとう
国もありますし、それよりもバーチャルなところを行き交い処理できるお金はある意味で
便利ですし国が規制を続けていっても今後も通貨は他にも生まれるのではと思います。

面白いのがビットコインを「仮想通貨」と呼んでしまうところです。
これは普段目にしているお金がまだ絶対的な価値があるというのを前提にしている記述なのですが
事実はお金は相対的に多くの人が「これは価値があるから使おう」と言えば本来はそれで
成り立つのです。
昔に南米ペルーのクスコの町からアンデスの山を2つぐらい超えたところにある
ピサックという村を訪ねたことがあるのですがここでは市場で物々交換が行われ、この村
独特のお金での支払いをしていました。

↓(ピサックの村)
http://blogs.yahoo.co.jp/skpanic/44513139.html

少なくともその独自のお金はこの村の経済では成り立っているのである意味、この村の中の
ビットコインなわけです。当然村の外から帰ってきた若者がUS$を手にしていたらその時の
換算レートみたいなもので交換できるのですがレートの価値はその年の農作物などの豊作量で
変わったりとかそういう感じのようです。

そもそもお金事態はこのような相対的な価値のはずなのにいつの間にか我々は絶対的な価値があると
想いがちです。政府がお墨付きを与えたお金が価値が永遠に続くと思いこむ習性をゼロベースに
戻すのは難しいものです。
歴史を紐解くとこの種の魔法の錬金術が生まれたのがモンゴルのフビライハンの時代でした。
有名なヴェネツィアの商人、マルコポーロは当時、フビライの
元で役人も務めたことがあるのですがフビライが印を押した紙幣が
純金や純銀と同じ格式と信頼を持ち流通していたことに大変驚愕したという記述を
有名な「東方見聞録」に書いていて紙幣という魔法の紙切れへの素直な驚きを何ページにも書いているのですが
今では当たり前なこの紙切れに政府がお墨付き与えるという価値が当時はおかしな
出来事だったことがよく分かります。
残念なのは学校で習う歴史の授業ではマルコポーロも東方見聞録も習いますが
こういう生きていくために必要な知識を教えられることはまずないことです。


現物の通貨(いわゆる実物でよく目にするお金)の価値は今後も弱くなると思います。
先週に米国がQE(量的緩和)をようやく停止した一方で日銀はもうしばらくお札を
刷り続ける予定ですので日本の円はこの先ももう少し弱くなりますし、
一方でEUROも同じような状況が続く気がします。
欧州は世界の保険市場の40%を握る巨大な保険の市場を握っていますが
多くの保険会社が保有している資産配分の中で安全資産=国債の保有比率を増やすという
ソルベンシーⅡの規制がありますがこの規制の行方次第では大量の国債売りが
始まる可能性もあるのでユーロそのものもまだかなり不安定です。
ではドルが強いのかというと結局為替は「他の通貨との相対性」なので
他の円などの通貨がそれ以上に弱まれば相対的には強いということになりますが
FRBがこれだけの長い間、量的緩和の中毒に陥ってきた中で通貨を刷り続けて市場に
ばらまいてきたのですからUS$も絶対的には強いわけではない。
世界中の紙幣は今刷られすぎて弱いのです。
「来週からまたスーパーの卵の値段が上がる、最近世の中はおかしい」と
なってしまうのです。スーパーの値段が上がり生活が苦しくなるのは
世の中がおかしいわけでもなく、資本家が悪いわけでもなく単純に通貨と物資の需要と供給の
関係で通貨が出回りすぎてその通貨の価値が落ちる=物の値段が上がるのです。
国民がこのシステムを理解していないとおかしなスケープゴートが始まってしまいます。











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この日は日本食レストラン「SAMURAI」の寿司を食べに来ました。
ここの寿司は日本と同じ寿司でおいしくクリスマス前に今年最後の寿司でも食べとこう、、
と思いつきやってきました。
ドミニカ共和国というネタの入手では地理的なハンディがある中で
この寿司のクォリティはすごい。


↓(SAMURAIの記事)
http://blogs.yahoo.co.jp/skpanic/46449340.html












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