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知り合いのドミニカ人がスペインのパスポートを取得するというので車で
スペインのVISA申請所に連れてきた。
スペインのPSOEのサパテロ政権下の時にスペインからのドミニカの移住者達がスペイン国籍の
パスポートを取れることになったから彼らは申請しているのだそうだけど
国籍はどちらに所属するのか聞いてみたがドミニカ共和国は2重国籍を認めているよう。
(日本は2重国籍を認めていません)


ドミニカに一度は住んだりした人ならよくわかると思いますが彼らは一律にとても愛国心が高いです。
ワールド・ベースボール・クラシックの際もユニフォームには大きく
「Soy Dominicano!(私はドミニカ人だ!)」と書かれていましたがドミニカ人しての
愛着やプライドがとても高いし、これらを傷つけられるととても怒ります。
また逆にドミニカの言葉を意識して使ったり、ドミニカ独特の食べ物を一緒に食べてくれたり、
ドミニカのダンスが踊れるととても心を許します。
ドミニカの言葉で
「ドミニカ二サード(dominicanizado )」とか「プラタナード(platanado ) 」という言葉が
ありますが「あなたももうドミニカ人(みたい)」という意味合いで外国人に対して
彼らが好んで使う言葉のひとつです。


ただ愛国心やアイン伝ティティとは別に
ドミニカ共和国という国に対しての帰属意識があるかと言ったら彼らはほとんどゼロに近い
気がします。ドミニカの有名な映画のひとつに「ニューヨーク」という映画がありますが
これはニューヨークに家族がいるあるドミニカ人が、家族を慕ってニューヨークに希望を持って
移住しきていくという物語ですがある種の普遍的なドミニカ人の文化をよく表している映画だ。
ドミニカの人はニューヨーク、またそれ以外でも仕事を得たり移住のチャンスがあれば
とてもフットワーク軽く移住していきます。他の国のパスポートを取得するのも
もちろん抵抗がないどころか皆、欲しがる。


日本に生きていると定住することが前提とした人生が「常識」である。だから移住するということに
対してある意味で「特別な決断」が必要になる。
ドミニカの人は別だ。移住してメリットがあると感じればためらわず、そしてちょっと
出かけるような感覚で他国へ移住していく。
これは最初に彼らのこういう行動を見た時は自分の中ではとてもインパクトがあったのをよく覚えている。
ドミニカだけではない、中南米の多くの国の人たちが似たような感覚を持っているからだ。
国籍も上記のようにスペインの国籍がとれるならためらわらず取得していく。
理由は簡単でその方が彼らにとってメリットがあると感じるからだし
ドミニカ共和国という国に対しての権利を主張したり守られたりする場面が少ないからだ。
(パスポートの場面で言えばVISA取得などの場面でドミニカの人は日本人に比べて遥かに他国間への移動の
制限が設けられている)
税金は上がっていくのに年金ももちろん大部分の人はもらえない。
国への愛着やアイデンティティとは異なるリアルな問題だ。


そして最近は、途上国だけではなく先進国も含めて世界的にそういう動きが
増えている。
印象的でだった出来事は今年にフランスで富裕層に対しての課税が強化された際に
フランスの有名な俳優が国籍を捨ててロシア国籍の取得をすると
発表したことだ。
フランスも御多分にもれず国の借金が加速していて課税を強化せざる負えない流れだ。
またインフレによる物価高にも悩まされていて最近では従来法律で禁止されていた
日曜営業を「したい」(日曜も生活のために働きたい)とういデモが行われたぐらい
国民の生活がだんだん苦しくなっているのだ。
国の借金が増える→増税とインフレ→国外へ移動したり、自らは移動しなくても
資産を移す、もしくは国籍を変える、などこういう流れが起きている。

もうひとつのこの流れの代表的な国は何と言ってもアメリカだ。
税金は上がり、医療保険は崩壊、公的年金は減少している、米国も同様な状況が
今後も一層加速されるだろう。
Facebookの共同創業者のひとりが米国国籍を捨てたことが以前に話題になったけど
これも上場時に手にする株式資産にかかる多額の税金を嫌って国籍を変えたと
言われている。


過去200年の間、世界は帝国主義の時代でした。
国はより統治を拡大することを目指し、
人は生まれた国で育ち、生まれた国のために努力し、生まれた国のために
時には全財産と命を捧げてきたのであり国民=国家であり、個人に自由は制限され、
生まれた国から出ることはなく、国家の枠組みの中で生きるのが「常識」だった時代だ。
この流れが変わり、「大きな国家」「帝国主義」こういうものが終焉を迎えていく中で
人々のライフスタイルが変わるのはとても自然の流れだ。
(「国家」というのが誕生したのがそもそもアメリカ独立戦争の後でとても最近の話なんですよね。
それ以前は国家はなかったし人がその土地で一生を終えるわけでもなかったのだ。
もしそうだったらアメリカ合衆国は存在していません)


日本でも家族計画として「10年後はこの国に住むことを目標にしようね、」
こんな話題をする家族が少しづつ出てくるはずだ。
気づいたら会社を退社する前も含めてトレーディングトラベラーとして
もう30ヶ国以上をビジネスをしながら旅してきた。
そんな中で最近自分も「XXXXXとか一度は住んでみたい」と思う国がある。
その時の状況に応じて住みたい国に住む。そんな生き方ができれば素晴らしい。











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