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知り合いの子供の「幼児洗礼」の日でこの日はラ・ベーガという町の
教会へ。





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教会の日曜ミサで近所の人たちが皆、やってきます。
ミサは昔は言っていることが全く理解できませんでしたが最近
少しだけ分かってきました。
ミサはじっと聞いていると「ワインとパン」の話がしきりにでてくるのですが
そもそもミサ=イエスの血と肉を象徴する「ブドウ酒とパン」をキリスト教徒に
分け与える儀式なのだそう。
イエスが十字架にかけられる前夜の「最後の晩餐」での話しを
語り継いでいるようです。





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ミサの後でバウティソ(Bautizo)と呼ばれる幼児洗礼の儀式。
生まれた子はこれらの儀式を経てキリスト教徒になるようです。






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オイルのようなものを塗られていました。





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洗礼式のハイライトとも言える水を頭にかける場面。
中吊りにされて頭からかなりの量の水をかけらるため泣く子や
抵抗する子が続出。
子供は意味分からないですからね。





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終わったらオモチャをもらえてご機嫌な子供たち。



このラーベガの町の教会を見ていて思ったのですが
今まで、様々な国に行く機会がありましたがキリスト教徒がいる国では
マルチニークのような小さなカリブの島でも南米のガイアナのような貧しくてまともな
建物があまりない国でも教会は立派でした。


(ガイアナ共和国)

http://blogs.yahoo.co.jp/skpanic/61950524.html



その教会を囲むようにして市庁舎や裁判所、政府の建物などが広がっている
ことも多く数世紀前の時代から教会、神父、神官という人たちの権威は
とても高いことは新しい国にいく度にこれらの風景を目にすることで
容易に想像できました。
彼らはキリスト教徒を広めることで権威を持ったのか、それともキリスト教徒たちが
イエスをあがめる事で神父や教会の権威を高めてきたのか、
以前はそういう疑問もありましたがどうやら人類の歴史、科学の世界はもっと奥が深いようです。


およそホモ・サピエンスがプロタイプと言われる種族の間から生まれた時から
我々人類の歴史は始まります。
彼らはある種我々の祖先ですが
我々が近代文明で生きるはるかに長い時間を狩猟をしながら活動していましたが
その後に生まれたのが農耕の文化でこれは人類の歴史では大きな変化のひとつ
でした。(農耕により狩猟の飢えのリスクからも開放されて、また
獲物を求めて移住する必要がなくなったため定住生活がはじまる)

これら農耕の文化の中でもっとも大事な発明のひとつが時間の測定だったそうです。
収穫のための農耕文化は季節を正確に予想することなしには成り立たなかった
からですがその際に太陽暦などの知識を持つものは当時の世界では
「神と特別な交信ができる関係にあるもの」として崇められて神官という
人達がこの時はじめて生まれたようです。
おそらく卑弥呼みたいに天災などを避ける特別な力を持つと言われた
人たちも同じような理由で力を持ったのではと。

メソポタミアのシュメール人の時代あたりから
彼ら神官たちは「特別な力を持つ人たち」として
権威を持つようになり肉体労働を要する農耕の仕事から抜け出るようになり
人類の最初の主従関係もこの辺りの時代から始まるようです。
神父や神官が権威や力を持つのもこの辺りからが起源のようです。


人類史においてこの教会の権威と同様に
農耕の時代は我々の生活や慣習に無意識に様々な影響を
与えてきていましたが(分かりやすい例でいえば長男は家に残るなど)
この先500年後ぐらいの人類から見たら今の2000年前の時代と
2000年後の時代はインターネットの影に隠れてはいますが
インターネットと並んで人類史上とても大きな変化といえるのは
農民社会から大量の人口の移動がおきているということです。
現代の時代はこの農耕の従事する人たちから職業移転が起きている
大変革の最中ともいえるのです。

中東の一部とアフリカを除いては発展途上国を含めてかなりの
国が大家族の時代からあまり子供を生まない時代になっています。
少子化は日本だけではなく他の多くの国もそうでドミニカも
世代間で子供の数は減っています。
これも農業社会からの変化の影響のひとつなのかなと。
大きな理由は空中の窒素から得た「化学肥料(窒素肥料)」の誕生で
これが人類の歴史の大きな革命的な変化の原因と言えます。
この化学肥料により農業の生産性は変わりました。
(ブラジルやオーストラリアなどいまだに化学肥料を使ってない国もまだまだ
多いですが)

ちなみに小麦など古代エジプト文明から数えておよそ5000年間以上、
1ヘクタールでとれる収穫の量というのはおよそほとんど変わらない
時代が続いていたそうです。
化学肥料などによってこれらが
劇的に変化したのがここ何十年の最近になります。

つまりここ100年以内を除く歴史のほとんどの期間は
100人分の食料をつくるために90人くらいが農業に従事する必要があり
そうした世界では100人のうち10人ぐらい、上記の神官や僧侶、貴族
という特殊な身分の人以外は皆、農業をしていた国が多いようです。
化学肥料の誕生でその必要はなくなり100人分の食料を作るのに農業に従事する
必要がある人の割合は数パーセントにまで減りました。

現代はアメリカや日本でも農業に従事する割合は2,3%というようですから
この変化が長い人類の歴史でかなり大きな意味を持つことが分かります。
我々は知らないうちに日常で農業という文化から意識する通俗、慣習、
政治思想が多いのですがこれは
今後大きく変化していくひとつと言えるのではと思います。

インターネットの社会もそうですが
きっと1000年後ぐらいの歴史の教科書から見たら
21世紀前の人類史と21世紀後の人類史の転換点は盛んに
歴史家達に議論される気がします。
我々が今、目の前にしている社会はかつての常識が常識で
なくなってくる大変革の渦中にいるというのは
覚えておきたいものです。








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