ハイチに行ってきました

首都サントドミンゴのやや奥地にあるＩｓａｂｅｌａ空港。
ハイチに行くセスナが飛んでいる。
ハイチはドミニカ共和国と同じイスパニョーラ島の中で国境を超えた向こう側に
ある国。同じ島内でも民主主義がいまだに発達していないこの国は完全な「異国」、
世界最貧国とも呼ばれる国だ。日本でも今年のハイチ大地震ですっかり有名になりましたね。
ちなみに大統領選挙が近いです。

ハイチの大統領と言えば自分の知り合いの客はかつての大統領候補でしたが
選挙戦直前で２度の誘拐事件にあい殺されかけたので選挙を断念。
いまだに民主化には遠い。
（かつての初代大統領、アリステッドも秘密警察・「トントンマクート」に
殺されかけて最後は国から逃亡せざる負えなかったりも）

下記ハイチ基本情報
↓
http://blogs.yahoo.co.jp/skpanic/48264116.html

貧富の差を見ると日本の格差なんて話は吹っ飛ぶぐらいすごい。
国民の大事部分の日給がＵＳ＄１ぐらいなのに比べて商売をしていて
成功した人は本当に大金持ちだ。（大体皆、街を見下ろす山の上に住んでいる）
自分も何回か彼らが住む山の上の豪邸に招待されたが
宮殿みたいだった。

１０人乗りぐらいのセスナ。
中はクーラー聞いていなくて暑い。

シートベルト装着の合図の後、セスナが飛び立つ。不安定な空の旅を
４５分ほどしながら山岳地帯を越えていき、
ふと窓の外を見ると
どの家も石を積み重ねてできているようなところどころに屋根のない家郡が
ちらほら見えてくる。
そこは首都のポルトーフランスでハイチの商業の９５％が集まっていると
言われる場所。

そんな刹那的な風景を通り過ぎるとセスナが海面に出て港ちかくの空港に
着陸準備に入る。
その瞬間に眼したに見えるのは海の近くにある貧困地域のスラム街。
ハリケーンが来たらここら辺りの海抜ほぼゼロ以下の地域はひとたまりもない
気がするなどと考えているうちに空港に到着するのがこのハイチ出張の
毎回のルーティーンだ。

ちなみにハイチは人口が１，０００万人弱（ドミニカよりやや多い）
首都と地方の格差は激しく総人口の７５％が地方に住んでいるにも
関わらずポルトーフランスには公共支出の８３％が費やされ、総エネルギーの
９８％が消耗されている状況。ちなみに医療サービスについては８５％が首都集中
ということらしい。
こういうデータをメーカーの人などに話すと皆驚かれる。
地方のインフラが整っていないことをデータが如実に現している。